Nudi enim sunt, recti et venusti, omni ornatu orationis tamquam veste detracta.

2016年6月12日

「ヌーディー・エニム・スント・レクティー・エト・ウェヌスティー・オムニー・オルナートゥー・オーラーティオーニス・タムクァム・ウェステ・デートラクター」と読みます。
nudi は「裸の」を意味する第1・第2変化形容詞、nudus, -a, -um の男性・複数・主格です。原文の先行箇所から補うと、主語はカエサルの書いた作品となります。
enim は「というのは、じつに」と訳せます。
recti は「まっすぐな」を意味する第1・第2変化形容詞 rectus, -a, -um の男性・複数・主格です。
venusti は「優美な」を意味する第1・第2変化形容詞 venustus, -a, -um の男性・複数・主格です。
omni は「すべての」を意味する第3変化形容詞 omnis の男性・単数・奪格です。
ornatu は「装飾」を意味する第4変化名詞 ornatus の単数・奪格です。
orationis は「言論」を意味する第3変化名詞 oratio の単数属格で ornatu にかかります。
tamquam は「あたかも・・・のように」
veste は「衣服」を意味する第3変化女性名詞 vestis の単数・奪格です。
detracta は「脱ぎ捨てる」を意味する第3変化動詞 detraho の完了分詞、女性・単数・奪格です。veste detracta のセットで、いわゆる絶対的奪格と呼ばれる表現となります。「衣服が脱ぎ捨てられて」と訳せます。日本語に直すときは「衣服を脱ぎ捨てて」と能動で訳すとわかりやすいです。tamquam とあわせると「まるで衣服を脱ぎ捨てるかのように」と能動で訳せます。
一方、omni ornatu も奪格です。detracto (男性・単数・奪格)が省略されているとみなせます。「すべての装飾が脱ぎ捨てられて」と訳せます。
「(カエサルの文体は)衣服を脱ぎ捨てたかのように、あらゆる言葉の装飾を捨て、まっすぐで優美である」と訳せます。
キケローの『ブルートゥス』に見られる表現です。