Amantium irae amoris integratio.

「アマンティウム・イーラエ・アモーリス・インテグラーティオー」と読みます。
amantium は「愛する」を意味する第1変化動詞 amō,-āre の現在分詞、複数・属格です。現在分詞の名詞的用法で、「恋する者」を意味します。
īrae は「怒り、喧嘩」を意味する第1変化名詞 īra,-ae f. の複数・主格です。
amōris は「愛、恋」を意味する第3変化名詞 amor,-ōris m. の単数属格です。
integrātiō は「回復」を意味する第3変化名詞integrātiō,-ōnis f.の単数・主格です。この文の補語とみなせます。
「恋人たちの喧嘩は恋の回復(である)」と訳せます。
ローマの喜劇作家テレンティウスの言葉です(『アンドロス島の女』555)。
恋人たちは喧嘩をしながら愛を深めていくという趣旨の文脈に見られる表現です。

ローマ喜劇集〈5〉 (西洋古典叢書)
テレンティウス
京都大学学術出版会