Multae sunt causae bibendi. 飲む理由はたくさんある

Multae sunt causae bibendi. 飲む理由はたくさんある

「飲むこと先にありき」の場合、口実は後からいくらでもついてきます。うれしいから飲む、悲しいから飲むといった具合に。どんなときでも酒好きにとって、「だから、さあ飲もう!」(Ergo bibamus.)という言葉は万能です。

ホラーティウスの詩に Nunc est bibendum. という言葉が見られます。「今こそ飲むべし」という意味で、慶事を祝し「さあ、飲もう」と呼びかけています。

Nunc est bibendum, nunc pede libero pulsanda tellus.
「今こそ飲むべし。今こそ自由な足で大地を踏むべし。」

飲酒に関する格言としては、「酒の中に真理あり」(In vino veritas. )が有名で、酔えば本性が現れるという意味で用いられます。Vinum animi speculum. (酒は心の鏡)という言い方もあります。

酔いつぶれることをラテン語では ebrietas と言います。Aliud vinum, aliud ebrietas. (飲酒と酩酊は別のこと)といわれるとおり、飲酒も度を越えると酩酊にいたります。セネカによれば、「酩酊とは、自発的な狂気以外の何物でもない」(Nihil aliud est ebrietas quam voluntaria insania.)と手厳しく、同様に酩酊を戒める格言としては、「酩酊は汝から節度と財産と名誉を奪う。」(Ebrietas mores aufert tibi, res et honores. )などがあります。