「アモル・オムニブス・イーデム」と発音します。
amorは第3変化名詞amor,-ōris m.の単数・主格です。
omnibus は「すべての」を意味する第3変化形容詞omnis,-e の中性・複数・与格です。この文の場合「すべての(生物)にとって」と解釈できます(原文を見るとanimālibusが省略されていることがわかります)。この与格は「判断者の与格」です。
īdem は指示代名詞īdem,eadem,idem(同じもの)の男性・単数・主格で、この文の補語になっています。
動詞としてestが省かれています。
「愛はすべての生き物にとって同じである」と訳せます。
ウェルギリウスの『農耕詩』に見られる言葉です(Geo.3.244)。
オリジナルの文脈では、愛(amor)が炎(ignis)と狂気(furia)にたとえられています。

牧歌/農耕詩 (西洋古典叢書)
ウェルギリウス
京都大学学術出版会