Mors sine musis vita.

2019年11月5日

「モルス・シネ・ムーシース・ウィータ」と読みます。
mors は「死」を意味する第3変化名詞 mors,mortis f.の単数・主格です。
sine は「・・・なしに」を意味する前置詞で奪格をとります。
musis は「歌、詩」を意味する第1変化名詞 musa,-ae f.の複数奪格です。Musa と大文字で表記される場合、学問や芸術をつかさどる9人の女神を意味します。
vita は「人生、命、生活」を意味する第1変化名詞 vita,-ae f.の単数・主格です。
主語は vita、補語は mors と考えられます。動詞 est(sumの直説法・現在、3人称単数)が省略されています。
「歌のない人生は死(である)」と訳せます。
田中秀央著、「ギリシア・ラテン引用語辞典」によると、Rohde の言葉と記されています。
この表現は、Otium sine litteris mors. (学問なき閑暇は死)と述べたセネカの言葉の本歌取りでしょう。

ギリシア・ラテン引用語辞典
田中 秀央 落合 太郎
4000800124