「ナスケートゥル・プルクラー・トロイヤーヌス・オリーギネ・カエサル」と読みます。
nascēturは形式受動態動詞nascor,-scī(生まれる)の直説法・未来、3人称単数です。
pulchrāは第1・第2変化形容詞pulcher,-chra,-crum(気高い)の女性・単数・奪格です。orīgineにかかります。
Trōiānus=Trōjānus は第1・第2変化形容詞Trōjānus,-a,-um(トロイアの)の男性・単数・主格です。省略された動詞estを補い、Caesarを主語、この形容詞を補語とみなします。
orīgine はorīgō,-ginis f.(血統)の単数・奪格(「起源の奪格」)です。
Caesar はCaesar,-aris m.(カエサル)の単数・主格です。原文の文脈において、カエサルはアウグストゥス(オクタウィアーヌス)を指すと考えられます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Aen.1.286)。
『農耕詩』においてCaesarの語は複数回見られますが、いずれもアウグストゥス(オクタウィアーヌス)を指しています。
「トロイアのカエサルが高貴な血統から生まれるだろう」と訳せます。

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス
京都大学学術出版会