お山の絵本通信vol.16

──なつかしい絵本と先生たち──

『いやいやえん』
文/中川李枝子、さし絵/大村百合子、福音館書店1962年

「せんせーい、きょうのえほんはなーに?」

子どもたちが楽しみにしているお帰りの絵本(紙芝居)の時間、私もこの時間を大事に思っています。この絵本(童話)とであったのは数年前、知人のススメで初めて手にし、とても気に入りました。子どもたちも大好きな絵本です。

元気な保育園児のしげるが主人公の楽しいお話が7つ収められていて、リアルな園生活とファンタジックな世界とが上手く混じり合い、繰り広げられる小さな冒険・不思議な体験が、子供たちの興味を引き、好奇心をかきたてます。

「いや! いや!!」

ばかりのしげるはとうとう「いやいやえん」に連れていかれます。そこには約束事がなくて、しげるの恐れている「ものおき」もなくて、嬉しいはずなのですが…。
ちょっとやんちゃなしげるが子どもたちの共感を得ます。

みなさんもよくご存知の、かわいい野ねずみの『ぐりとぐら』を手がけた名コンビ、中川李枝子・大村百合子の姉妹作品の一つです。

とっても面白い!! 是非オススメです!!

文章 Yumi先生