午前中、年長組は互いに舞台に立って、劇の見せ合いをしました。

お面や衣装をつけ、本番用の小道具も使いながら、しっかり演ずることができました。

ただ、講評の際、一つだけこどもたちに注意したことがあります。

「みんなは本当に劇が大事だと思っているだろうか」と尋ねました。

大切なものを運ぶとき、気をつけてていねいに運びます。それと同じ気持ちで集中して、舞台の袖で他のお友達の演技を応援できただろうか、と。

自分の役が終わっても、劇は終わりではありません。自分のほっとする気持ちは、自分だけでなく、他のお友達の気のゆるみにもつながります。

全員が心を一つにするとは、文字通り、最初から最後まで全員が集中することです。(このことを伝えたくて、毎年劇をやっているとさえ言えます)

たしかに、子どもにとって、長い時間狭い舞台の袖で待つのはたいへんなことです。どうしても、おしゃべりをしたり、ふざけたりしたくなります。しかし、劇を成功させるには、目に見えない部分がほんとうは一番大事なのだ、ということを子どもたちにはお話しさせてもらいました。

明日はいよいよリハーサルのビデオ撮りです。きっと全員が気持ちを一つに込めて、思い出に残る発表をしてくれると思います。

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