日頃無我夢中で過ごしていると、自分の取り組んでいることの意味がぼんやりしてしまうことがあります。といって、視点を簡単に変えることができないのが私たちの「日常生活」というものかもしれません。
そんな週末の今日、ある出来事が私の心に強い印象を残しました。午前中は学校法人の理事会があり、奇しくも一郎先生の話題が出ました。どう見ても、父がこの出会いを導いてくれたように思えてなりません。
以下は自分のための覚書です。
本園設立第一期生の方（男性）が園を訪問してくださった。65歳と仰ったが、55でも通ると思うほどお元気であった。昔話に花を咲かせ、他界した父に話題が及んだ。父の書いた本（園児との思い出集）をお渡しした。さめざめと涙を流された。「がんばってください」と言葉を残して石段を降りていかれた。頭を下げて見送りながら、幼児教育はその人の一生の力になりうると思い、心底励まされた。
