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今日は瀬川先生にお越しいただき、年長、年少、年中の順で学年ごとに体育指導を受けました。

体育指導と言ってもメニューの中心は「共感遊び」と呼ばれるもので、たとえば「二人組になって!」と号令がかかると素早く近くの誰かと手をつなぎ、隣の教室の端まで行って戻ってこなければいけません。途中の行程には「スキップで」とか「けんけんで」という条件がつきますが、先生は子どもたちの足さばきよりも、誰と誰が手をつなぐか、またはつながずにいるか、といった部分を注意深く観察されます。

次に、「男の子と女の子でペアになってスキップで!」という声がかかります。すぐにペアを作って行動に移せるペアもあれば、躊躇する子どもたちもいます。どうにかこうにかこのミッションがクリアできますと、その次は、「さっきと違う人と一緒になってスキップで!」という指示にきり変わります。どんどん選ぶ相手が探しにくくなります(それが狙いです)。

どうしてもペアが見つからない場合、立ったままもじもじしがちです。じっとしていると誰かが助けてくれるといわんばかりに。そういうときは、「自分はペアが見つからずに困っているんだ」という合図を声を出してみんなに伝えよう、手もしっかり挙げよう、と先生はアドバイスされました。

じゃ、そういう「困っている」と言っている人を見つけたらどうすればいい?と先生が問いを全員に投げかけると、すかさず「つないであげる!」と異口同音に答えが返るやいなや、手を挙げたお友だちのそばに数名がかけよりました。

最初もじもじしていた子どもも、一番最初にかけよった一人と手をつなぎ、笑顔で往復することができました。

ポイントは、子どもたち自身が「困っている子(たち)」を見つけ、自発的に「手を差し伸べる」姿を大人はだまって見守るべきであるということ。

このプロセスに大人が(よかれと思って)介入してしまうと、子どもたちは「自分は自分のことだけを考えればいい。問題があれば先生に任せればいい」という癖がつく、というのが瀬川先生の考えでした。私は先生とこの日の振り返りを行った際、このご指摘に目から鱗が落ちる思いでした。

さて、この日の実況中継に戻ります。

今述べたやりとりをふまえ、年中の学年はもう一度仕切り直しをしました。このとき、瀬川先生があっと驚くことがおきました。すでにペアを作って往復した男の子が「誰かこまっている人いませんか~!」と響き渡る声で言い放ったのでした。

先生は全員の動きをいったん止め、その子のとった行動を皆の前でほめられました。だれもが納得できることでした。すると、その男のように、ほぼ全員が手を挙げて「だれか~こまってませんか~!」とあたりを見回しながら言い始めたのでした。本当に困っている子どもも、助けてあげようという子どもも全員手を大きくふりながら「だれか~」と大合唱です。言葉で言い表せないほほえましいシーンがそこにありました。

この子どもたちの心映えやよし。

この日の取り組みはこれ以外にもいくつかありましたが、今のべたシーンがこの日のハイライトでした。

本日放課後さっそく職員会議を開き、上でのべたポイントを全員でしっかり確認しました。

P.S.
写真は最初のご挨拶直後のもので本文の内容と関係ありません。この日の活動の様子はえにっきでどうぞ。
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