年長児と俳句に取り組んでいます。週に1度、月に1句のペースです。全員で何度も声に出したあと、覚えた人には挙手してもらい、全員の前で発表してもらいます(1人で起立し、覚えた俳句を声に出して言う)。

運動会後からこの「発表」を始めたのですが、私は全員できるまで粘る、ということはしません。「よし、やろう」という空気作りには心を砕きます。俳句の時間も大事ですが、お友だちの輪が広がったとか、外での取り組み、とくに鉄棒ができるようになった、といった様々な活動も含めての空気作りです。

どのお子さんも手を挙げて発表できるとほっとしたお顔をされますが、得てして姿勢が崩れる場合もあります。発表も大事ですが、その前後の姿勢もそれに劣らず大事です(自分が発表出来たらそれでおしまいというのではなく)。

全員で声を合わせて朗唱するとき、まだ発表出来ていない子どものお顔を注意して見守ります。皆顔を上げて、元気よく声を出しているので安心です(下を向いたり、横を向く子はいません)。

発表しようか、どうしようか、と葛藤するお子さんは、自分の意志で「やる」と決めて発表していただきたい、と願います。ご家庭で、自分のお子さんが発表したかどうか、気になるところですが、私の希望は、「できた?」と(できれば)お尋ねにならないでほしいというものです。私自身、一人一人の葛藤とじっくりつきあいたいと思っております。

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