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ちょうど一週間前、本園恒例のイベントとして、年長児は大文字登山に挑戦しました。朝9:35に園を出て12:10に戻りましたので、昨年より早いペースでした。

登り道では、二度休憩を取りました。1度目は「橋」を渡り、手すりのついた急坂を登り切った後。もう一度は仙人塚を少し越えたあたり。

最後の石段ふもとでIkuko 先生に連絡を入れ、鏡の準備をお願いしました。今年は良い天気でしたので、頂上から見る「キラキラ」はときおりまぶしくさえ感じられました。

聞くところでは、この日最終の「ママの日」にご参加下さった保護者のみなさんも鏡を持ってご協力下さったとか。ありがとうございました。おかげで園児達は格好の目印を得て、何度も何度も腹の底から「ヤッホー!」を園に向かって繰り返しました。

今年は数え切れないほど室内外でグループリレーを繰り返したせいか、子どもたちの健脚ぶりには私も驚かされました。帰り道も、音を上げる子が一人もいなかったのみならず、余裕綽々。園に着く頃は、ならいたての俳句をみなで合唱したり、笑顔いっぱいで戻りました。

その姿はお帰りの道でも変わらず、解散してもなお公園で普段通りに(もっとパワーアップして?)遊ぶ姿がありました。

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この日心に残った一つのエピソードを最後に書いておきます。

山道に入ってすぐのまだペースがつかめない頃。きつい登り道にさしかかったとき、ある女の子が「しんどい-」とちょっと弱気になりました。子どもたちは男女ペアで手をつなぎ、二列になって(道半分で^^)山道を登ります。このとき、ペアの男の子いわく、「ほら、俳句の時いってはったやろ」と一言。

1日前の俳句の時、私はこんなことを言いました。

「二つの道がある。一つは誰もが通る楽な道。もう一つはしんどいけれど、頑張る人の道。頑張って乗り越えたら「やったー、よかったー」と思える道。みんなは発表会で二つ目の道を最後まで歩きました。毎日お山に通う道はどっちかな?そう、頑張る人の道ですね。小学校に行っても、どっちの道を選ぼうか、迷ったら、このことを思い出して下さい」と。

子どもたちは心を込めて語った言葉をしっかり覚えてくれています。私が子どもたちを信頼するのは、こんな日々の言葉のやりとりを通じてであり、このようなエピソードは学年を問わず、毎日いくらでもあります。

きっとそれは私以外の本園教職員すべての先生も同じ思いだと思っています。

そんな年長児と言葉を交わす日もいよいよ残り僅かとなりました。

今日は今日で心に残るやりとりがいくつもありました。

一日が惜しい。毎年感じることではありますが、ゴールテープ直前になって、この「惜しい」という気持ちになれることは、ある意味幸せなことなのかもしれません。

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