今日から二学期が始まりました。初日からあいにくの雨です。大人の目には雨降りは大変ですが、子どもたちは平気なお顔です。それもそのはず、みんなと会えたことが嬉しくて、うきうきした気持ちで歩いていると、あっとまに幼稚園に着きました。

お部屋で先生とお友だちと再会し、喜びをかみしめながら第三園舎で始業式。私は子どもたちの移動の様子を見ていたのですが、年少児にいたるまでぐずる子は一人もいず、みな整然と傘を差して部屋に入り、靴を揃えて脱いで着席できました。

全員で起立して園歌を歌った後、私から全員に次のような趣旨のお話をしました。

「こうしてみんな元気に会えたことは何より嬉しいことです。みんなのお顔を見ていると、楽しい夏休みを過ごしたことが手に取るようによくわかります。夏休みの間、体も心も強く見違えるように大きくなりましたね。幼稚園の二学期は、運動会、遠足、お買い物ごっこなど楽しいことがいっぱいあります。一日、一日、先生とお友だちと楽しく仲良く過ごして、いっぱい素敵な思い出を作って下さい。」

実際にはもっと尾ひれの付いた話をあれこれ付け加え、いつもより少しだけ長めの3,4分のお話をしました。全員の集中して聞く姿勢がそうさせました。もう一学期の年少さんはどこにもいません。みんな殻を脱ぎ捨て、まるで年中クラスの子どものように凛々しく聞いてくれました。同じ事は年中、年長の子どもたちにも言えることでした。シーンと静まりかえった中でお話を終えると、なんと拍手がわき起こりました。こんな経験は初めてです。子どもたちの中にある「大人の意識」がそうさせたのだと感じます。

日頃はあどけなくも、ここぞというとき、凛々しくたくましい姿に変身できる、そんな子どもたちと一緒にまた充実した取り組みを重ねて参りたいと思います。二学期もどうぞよろしくお願いします。

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