二学期最後のエピソードをお伝えします。

二学期に子どもたちが学んだ俳句は次の六句です。

人は寝て かごの松虫 鳴き出でぬ 子規
柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺 子規
行く秋や 手を広げたる 栗の毬(いが)  芭蕉
猫の子の ちょいと押さえる 木の葉かな 一茶
山はみな 蜜柑(みかん)の色の 黄になりて 芭蕉
遠山に 夕日ひとすじ 時雨かな 蕪村

猫の子の俳句は「日本古典文学大系」(岩波書店)では「ちよつと(押へる)」と記されています。現代語の表記では「ちょっと」ということになります。一般には「ちょいと」で知られているようです(正式にそのような読みがあることを以前保護者から教えていただきました)。

最終日は、「遠山に・・・」を全員で繰り返した後、一人ずつ立って発表してもらいました(もちろん全員ではありません)。

続いて、上で紹介した秋の六句を順に思い出しながら全員で声に出していきました。全員とても良く覚えていて驚かされました。

続いて子どもたちに、なぜ昨日はサンタさんにプレゼントをもらえたのか、次のような話をしました。

「きのうサンタさんが園に来て全員にプレゼントをくださいました。「よい子のみんなに」プレゼントがある、ということで「自分はよい子なのだろうか。もらえないのではないか、と思った人もいたかもしれません。先生は、「よい子」の意味について、「悪いことをしない」ということではないと思います。自分はいけないことをした、と思って「ごめんなさい」をいえる心もふくめて、サンタさんはちゃんとみんなの気持ちのすべてを見ていてくださいます。幼稚園でいつもしっかりごあいさつができるみんなです。「ありがとう」(感謝)、「ごめんなさい」(反省)、「どうぞ」(譲る心)など、日ごろからご挨拶のできるみんなは、「全員素敵なよい子だよ!」とサンタさんはメッセージを送ってくださったのではないでしょうか」。

関連記事: