年長児がこの一年に作った俳句のリストを卒園の日にお持ち帰りいただきますが、そこに掲載できなかった差分の俳句をこの場を借りてご紹介します。

さくらはね しろくて かわいいな 
はるはね かわいいさくらが ちるんだよ
ジャングルジムは はだしであるくと マッサージができる 
かんせいする じゅうろくねんごに ねこくらぶ 
Bぐみさん やさしかったな わすれない 
ようちえん みんなにあえて うれしいな 
だいもんじ みんなでやまを のぼったよ 
だいもんじ ようちえんかえってきたら おべんとうおいしい 
きょうりゅうは いろいろなまえが あるんだよ 
せかいはね ちきゅうのなかに あるんだよ 
じゃんぱーは あったかくて きもちいいな 
かにってね すなにいれるとぱちんぱちん いたたたた 
いるかって およぐの おもしろい 
だいもんじ いしで のぼりにくい 

子どもらしい言葉や着眼が見られます。体験をなんとか言葉にして伝えようという苦労や工夫の跡も見られます。
季語の有無とか5,7,5を守るように等固いことは言わず、言葉の表現に親しむことが肝心だと私はとらえています。
季語に関していえば、それを覚えたり理屈を理解することの前段階として、そもそも自然に身を置き季節の移ろいを肌で感じる体験の有無が子ども時代には何より肝心でしょう。
その点でいえば、本園はこの点で大きなアドバンテージがあると思っています。
その利点は俳句を含む言語表現のみに生かされるのでないことはいうまでもありません。
サムシング・グッド(何かよいこと)。きっと何か大きな夢ある経験を支える底力になると信じられます。

最後に星野道夫さんの次の言葉をご紹介します。

子どものころに見た風景が、ずっと心の中に残ることがある。いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立った時、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり、勇気を与えられたりすることがきっとある。–星野道夫『長い旅の途上』より

子どもたちの未来の活躍を心より祈っています。

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