昨日の放課後、嬉しい再会がありました。

卒園後ドイツに引っ越されたふたごのごきょうだい(J君とNちゃん)とそのお母さん、ならびにお母さんのお友だち(この方も卒園児のお母様)が園を訪問してくださいました。

Ikuko先生と一緒にしばらくの間お話を交わしました。

2011年度の卒園児なので、今は16歳です。

あどけないおもかげは消え、二人ともびっくりするほど大きくなりました(J君は180センチ超え)。

J君は年少児のとき、毎朝お母さんとの別れ際に号泣し、私に抱っこされて野田公園から出発する日々でした。

足をバタバタさせて「ママがいい!ママがいい!」と何十回、何百回訴え続けたときの彼の必死の表情は、右腕に抱きかかえた重さの感覚とともに脳裏から消えません。

それが今は、なんと凛々しい青年に成長したことでしょうか。

私はこの二人には忘れられない思い出があります。

J君がスタート地点から手を振ってスタートできるようになったころ、Nちゃんと二人で手をつなぎ、最前列で歩く日が続きました。

彼なりになんとか涙をこらえて歩いている様子もうかがえます。

そんなとき、私はいろいろな話をしながら子の気を紛らわせるのですが、ある朝「よし!」と思いついて、ドイツ語で「グーテン・モルゲン」と言ってみたのです(お父さんはドイツの方)。

すると私の妙な「日本語弁」の発音が二人のツボにはまり、こんなおかしなことは世の中にない、という顔をされ、こらえきれなくなった二人に大笑いされました。

昨日はこのこと以外にもいろいろな思い出話に花を咲かせましたが、最後に俳句を覚えていますか?と問うてみました。

「かたつぶり」と私が言うと、「ああ!」と言って表情が変わり、子守唄を思い出したような目になったのが印象的でした。

お母さんも、そのお友だちの保護者も、俳句のことはよく覚えてくださっていたので嬉しく思いました。

こういう仕事をしていると、卒園後の子どもたちがどう過ごしているだろう?と思うことがしばしばあります。

あの子はああだった、こうだったとIkuko先生とお話することはよくあります。

このようなありがたい再会の機会を得て、あらためてご縁のあったすべての子どもたちの幸せを心から願ってやみません。

関連記事: