鉄棒の時間というと、誰もがヒーローになれるわけではなく、人によっては苦い思い出しかないのではないかと思います。でも、当園では、いついつまでに何かを達成しなければならない、という手段として鉄棒に接するのではありません。

可動式の低鉄棒を使った取り組みが、子どもたちには大人気なのです。くぐって走って、またくぐって・・・。鉄棒にタッチしたら、その場で高くジャンプ!みんなで2周、3周繰り返します。

ジャンプができたら、次は鉄棒に飛びつき、太股をぐっと鉄棒に引き寄せて静止します。その次は、鉄棒じゃんけん。足をぐーっと引き寄せてグー、足をクロスさせてチョキ、大きく開いてパー!。大人がやっても、美容と健康によさそうです。

あと、同じ高さの鉄棒を密着させて並べると、たちまち平均台に早変わり。その上を歩いてわたるのは、なかなか集中力が要ります。

当園では、毎日が遠足のように歩いて登園し、170段の石段を歩いて登る・・この繰り返しですから、小学校の先生方からも、保護者の皆さんからも、足腰がたいへんよく鍛えられているとの評価を頂戴していますが、この鉄棒に取り組み出してから、不思議と園内で怪我が減りました。

私は、バランス感覚、動体視力が鍛えられているのだと理解しています。しかし、子どもたちにとっては、とにかく「鉄棒と遊ぶ」のが大好きで、私は「体を動かして得られる自信」が自然に身に付くことに大きな意味があると考えています。

今では、その流れをくむ形で雲底や竹馬も大人気となっていて、幼稚園のお昼休みは、真夏のビーチを思わせるくらい、子どもたちの歓声と熱気で湯気がでるほどです。

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