好奇心をどう伸ばすか?という問いをよく耳にします。
私は好奇心は伸ばすものではなく、守るものだといつもお返事します。
大人の「目的意識」が、好奇心の芽を一つ、また一つと「何かの目標のために」摘み取るのが一般的な対応だからです(目的意識抜きに社会を生きることはできないためそれは当然である一方、つい過剰に要求することが一般です)。
子ども時代に好奇心に輝いていない子は一人もいません。
その好奇心が輝きを失わないために、周囲の大人がこれを尊重するのか、常識をふりかざすのか、そのバランスが重要です。
子どもが何かを問うたとき、すぐに答えを教えることがよいとは限りません。
そんなときには、「よし、いっしょに考えてみよう」とじっくりそばに寄り添うことが大切です。
親に答えがあれば、調べ方のヒントを伝えるのも大事です。
そうすれば、子どもたちは時間をかけてものを考えるようになるでしょう。
知識の授受以上に、子どもたちを取り巻く大人の「空気」が大切だと思います。
無視は論外として、過剰にかかわり過ぎるのも自立のさまたげになる場合もあります。
「ほどよく、むりなく、こんきよく」(そして楽しく)。
私たち北白川幼稚園の教職員は、誰もが上で述べた考えを胸に収めつつ、今年も子どもたちと楽しく実りある時間を過ごせるよう工夫を凝らしていきたいと願っています。
幼稚園の放課後の「山の学校」では、小学生からシニアまでが集まり、自らの好奇心を最大限に輝かせて日々の課題に取り組んでいます。
よろしければ、ホームページをごらんください。
>>山の学校ホームページ

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