今日から週一回のペースで年長児に俳句を教えます。最初に黙想します。その前にどうして目をつむるのか、説明しました。


子どもたちは私が語る言葉を耳で聞いて、それを繰り返します。心を静かにしないと耳から言葉が入りません。心を落ち着けるため、幼稚園では静曲にあわせ、目をつむる習慣がありますが、俳句の黙想はその延長にあります。

終わった後、何の音が聞こえた?と尋ねますと、あれやこれや返事が返ります。今日は私が想像していた以上に(つまり例年以上に)集中して目をつむることができていました。心がふわふわしていると「くすくす」と笑い声が聞こえたりしますが、咳払いの音もありません。

今日紹介した俳句は、子どもたちにとってたいへん親しみのもてるものだったと思います。

かたつぶり そろそろ登れ 富士の山 一茶


私が「かたつぶり」と言った後、こどもたちがそれを復唱します。みんな大きな声で合唱できました。本当に見事でした。何も言うことはありません。ぜひ、今のこの初々しい気持ちを三学期最後の時間まで持ち続けてくれたらと願っています。

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