前川先生(山の学校講師)から山の学校のブログのエントリに次のコメントをいただきました。

現代の私たちは私たちは、「結論」を出すことにあまりに性急ではないでしょうか。もちろん、目的を持ったビジネス会議のような場合、結論が出ないことは許されません。しかし、「何かを産み出すため」の議論は必ずしも結論の出るものではありません。ブレーンストーミングというのもその一種ではないかと思います。青春ライブ!での体験も、そのような貴重な時間であったに違いありません。「今」結論が出ないことが、「将来」の成長のためには不可欠なことなのです。

私も同感です。大学合格を結論にしている親ごさんも多いので、そのあたりを考え直した方が子どものためになると思っています。問題はその先ですが、それこそ不透明で結論の出ない世界です。映画を見たり、小説を読めば、じつに人間の生き方は千差万別で何を結論にすればよいのか、迷うでしょう。

私の思うことは早く安心しないことが大事だということ。小林秀雄も若い人に向けて「不安なら不安で、不安から得をする算段をすればよいじゃないか」と喝破しました。

充実した人生というのは、不安の中で真剣に悩むプロセスの連続を意味するのではないかとさえ思います。

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