子どもの頃から夕方になると西の空を見る癖がありました。

京都は盆地で、自宅(今の園長室)が東の端にあるので、夕日の沈むのを毎日眺めていました。

西の山に住んでいたら、東の空が白むのを毎朝見る習慣ができていたかもしれません。

海辺に住む人、都会の真ん中に住む人、人それぞれなりに思い出の風景があるのだと思います。

子どものころに見た風景が、ずっと心の中に残ることがある。いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立った時、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり、勇気を与えられたりすることがきっとある。–星野道夫『長い旅の途上』より

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