昨日に続き、佐々木正美氏の言葉を紹介します。短いですが、ヒントが詰まっています。

しつけというのは結局のところ、禁止や強制から始まる。「こうしなさい」「これはいけません」と言うことである。しかし、大事なことは、それがいつできるようになるか楽しみに待ってやることだ。子どもの自律心は、待ってやることで、はじめて育つ。他が律するのではない。

子どもは試行錯誤して前に進んでいます。何をしてもよいということではなく、よいこと、悪いことの区別を学ぶ必要があります。

性善説に立ち、信じて待つことが大事だということであり、「他が律する」ことに慣れた子は自分で判断することに不慣れなまま大きくなります。「律する」とは英語で言えば、コントロールするということであり、信じて待つことはコントロールでなく、子どもの自律性をリスペクトすることにほかならないと思います。

コントロールかリスペクトか。どちらか一つには絞れないにせよ、この違いが大きいことに気づくかぎり、ジグザグしながらもうまく関係を保てると思います。

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