幼児教育を語るとき、「絵本の読み聞かせが大切である」と言うフレーズはいつも何処かで言われています。

もしそれが重荷に感じられ、やらなくてはならない義務に思える場合、読み聞かせの本当の意味は何かを考えると、その先にある道が見えてきます。

逆に義務として読み聞かせを欠かさず続けても、親の義務の意識は子どもに敏感に伝わります。

ちなみに、私の子どもの頃は、「読み聞かせ」という言葉はなかったと思います。

「寝かしつけ」のような、大人が子どもに一方的に働きかける表現のように感じられ、私がよいと考える「絵本タイムの楽しさ」がいくぶん削り取られたような表現に思います。

大事なことは、本を通じて、親子が「いっしょに楽しいひとときを過ごす」点にあると思います。

それであれば、絵本はなくても、別の楽しみの道を見出すことはいくらでも可能です。

園で習ってきた歌をいっしょに歌うことや、親の子ども時代の歌を子どもに披露することも「あり」でしょう。

アルバムを広げていっしょに見れば話が弾むでしょう。見るのは、子どものアルバムでも、親の小さい頃のアルバムでもどちらでもよいと思います。

手をつないで一緒に散歩することも、一緒に料理を作ることも、子どもは親と「一緒の時間を過ごす」ことが大好きです。

ささやかなことの実践に、子どもの幸福の原体験は宿ると思います。

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