今日の年長リレーは、まれに見る接戦で、とくに男子のリレーでは、両クラス同時のゴールという白熱したレースでした。

あれだけの距離を、どのお子さんも一心不乱にバトンをもって走りきる姿に、大きな感動を覚えました。

ところで、今は昔。私が幼稚園時代の話ですが、当時にもリレー競技はありました。ただし、選抜リレーでした。事前に上終公園にでかけ、タイムを計るのです。上位何人かがリレーの選手に選ばれました。

一つには、当時はクラスの人数が35人前後でしたから、人数を制限する必要があったのかもしれません。今は、足の速さに関係なく、全員が参加します。ここに大きな意味があると感じます。

また、二つのクラスの人数を調整する必要がある場合、誰かが二回走らないといけません。今年もそうでした。「どうやってきめよう?」と担任が子どもたちに問いかけます。「最初に走った人がもう一回走ったら?」(うむ、合理的な考えだ)とか、いろいろ意見が出る中で、「じゃんけんで決めよう」となったそうです。

自分たちで決めたルールで、二度走りたいと挙手した子どもたちが真剣なじゃんけんを行った結果、二度走るお子さんが決定された次第です。そのさい、じゃんけんに負けた子どもたちからも「・・ちゃん、がんばってな」と声がかかったそうです。

年中クラスの「お当番リレー」も図らずも同じ仕方で二度走る子どもが決まったそうです。

さて。再び今は昔。またまた私が子どもの頃、お山の幼稚園では今と同様「力を合わせて」ならぬ「父母+先生」の競技がありました。

それは何だったと思われますか?

答えは「リレー」です。

では、どうやって選手を選んだでしょうか。じつは、子どもたちのリレー選手が決定されると、自動的にその親が選手に選ばれたのでした。

その子が男の子なら、父親がリレーで走ります。女の子がリレー選手に選ばれると、そのお母さんが自動的にリレー選手に決定です!!!

今から思えばすごい話です(笑)。

ちなみに、私の父は、私が年長児の時はリレーで走る必要はまったくなかったのですが、弟は無茶苦茶足が速かったので、運悪く?保護者のリレー選手に選ばれました。その本番のことは私もよく覚えているのですが、なんとコーナーをうまく回れず大転倒!これにこりたのでしょうか、私もいつの頃かよく覚えていないのですが、いつのまにか、今のスタイル(子どもは全員参加のリレー、保護者のリレーはなし)に落ち着いています。

また、「力を合わせて」についてですが、私が園長をするようになって変えた点が一つあります。それまでは父親チームと母親+先生チームの対決でしたが、今はクラス対抗になっています。今日の大球転がしを例にとると、以前は母親チームの旗色が悪いと、コーンをお持ちの役員の「はからい」で、いつのまにかコーンの位置がだいぶ手前に変わっていたり(笑)、お愛嬌もありました。

昔とは単純に比べられませんが、今年はとくに各学年の団結もすばらしく(レース直前、円陣を組んで気合いを入れるなど)、じつに白熱した真剣勝負でしたね!

聞くところでは、今年優勝した年長チームは、去年も一昨年も優勝したとのこと。3連覇は快挙ですね。来年はどの学年に栄冠が輝くのでしょう?

関連記事: