今日最新号をお持ち帰りいただきます。巻頭で書いた「才能と好奇心」。これを守り育てる上で、一番大事なのは、いうまでもなく幼稚園時代の「あそび」であります。と、こう書きながらも、どれだけ十分なことを私たちができているのか?

何でもそうですが、誰にでも、何にでも、それが人間の行うことにかかわるものである限り、常に反省の余地は未来に向けて開かれています。大切なことは、そこから目を背けないことです。

たとえば、私が上で書いたこと(今朝の俳句)も一例ですが、園内で「あそび」の時間と分量を工夫していく余地は、まだまだたくさんあるのではないか、と感じています(期待と希望を込めて)。

同様に、5年目に入った「山の学校」についても、同じ気持ちを持ちます。いつも「山びこ通信」を読む度、「最新号が一番好き」と思ってしまう私です。言い方を変えると、いつも目の前には課題があり、その山をみなで力を合わせて乗り越えてきた、その感慨が今述べたような感想を抱かせる理由の一つでしょう。でも、本当に大事なことはもっと別の所にあるのだと思います。

ご家庭におかれても、日々お撮りになるスナップ写真のたぐいが例としてあげられると思います。いつも最新の画像、映像に魅力を感じます(私も本園のえにっきの更新が待ち遠しいです)。

「最新」とは、過去の歩みを克服してそこにあるのではなく、そこには常に駅伝レースのような連続性が認められます。それゆえ、いつも最新ランナーに注意と関心が向かう一方で、私たちは、過去にも目を向け、来し方行く末を静かに眺める目を持つことが必要になります(忙しいとそれができないわけです)。そんな心の余裕をもつことのできる自分でありたいと願う、そんな秋の夕暮れであります(^^)

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