以前書いたエッセイを再掲します。 古代ギリシアの英雄ヘラクレスは岐路に立ち、安逸で快楽に満ちた道か、困難を伴うけれども真の栄光に続く美徳の道か、どちらを選択するか思案した末、後者の道を選びました。このエピソードをふまえ、・・・
「西洋古典」の記事一覧
2022-11-23 勤労感謝の日に寄せて
今日は勤労感謝の日です。 働くことの意味を少しだけでも考えたいと思います。 古代ギリシャの詩人ヘシオドスによると、もともとの人間は働かなくても食べていけたといいます(黄金時代)。それが今は鉄の時代で、人は(鉄で作る)道具・・・
2022-11-03 文化の日に寄せて
文化という日本語の意味は「(1)文徳で民を教化すること」といされます(広辞苑)。今一つよくわかりません。 広辞苑の説明を読むと、2つめと3つめの意味はこう説明されています。 (2)世の中が開けて生活が便利になること。文明・・・
2021-07-31 温故知新と西洋古典
幼稚園の放課後に「山の学校」を開設して20年近くになります。 その活動記録をまとめた「山びこ通信」に書いたエッセイを読み返しました。 >>温故知新と西洋古典 二千年前の言葉に「放たれた言葉は戻ることを知らない」というのが・・・
2021-03-28 カエサルの叱咤と幼児教育
カエサルの作品を読んでいて、幼児教育に通じると感じた箇所があり、メモ代わりに書いておきます。 カエサルはこれらのことに気づくと会議を招集した。会議にすべての階級の百人隊長を集め、激しく彼らを叱責した(「ガリア戦記」1.4・・・
2021-02-23 春近し
山の学校の「離れ」付近に写真のような水仙が美しく咲いています。 水仙の学名は、Narcissus。 これはラテン語ですが、発音はローマ字読みすればよいです。ナルキッスス(ギリシャ語だとナルキッソス)となります。 花言葉は・・・
2020-08-11 「私は人間である」再考
表題の言葉について、幼児教育との関係で考察しました。 >>「Homo sum. 私は人間である」 一言補足すると、これからの未来をみすえるとき、「競争」を原理とした教育にはもはや限界があるということです。それに代わる学び・・・