手をつないで歩いて

「手をつないで歩いて」

月日は百代の過客にして 行き交う年もまた旅人です。

ようやく訪れた 長男の入園から 弟の卒園、そして この春の小学校入学まで。長くも短くもあった お山での時間は、穏やかな凪でありながらも、豊かさを含んで ゆっくりとカタチを変え、今、私は 5年前とは 少し違う 景色の中にいます。

いよいよ 小学校が始まりました。ちゃんと1人で 登校できるだろうか、ちゃんと座っていられるだろうか、心配症が付き纏います。初日の下校、お迎えに 分岐まで出て 待っていると、ピカピカの1年生の隊列の中に お友達(もお山)と しっかり手をつないで歩いて帰ってくる 我が子の姿を見つけました!なんだか、当たり前のように 手をつないで 歩いているのが、嬉しくて嬉しくて、心が温かくなりました。

常磐木のように どんな季節も 同じ姿のもの。歳寒の松柏。変化が目まぐるしい未来を生きる子どもたちが、変わらない大切なものを どれだけ持ち続けられるか。真価とは、そんな 不変の信念の中で 育まれるような気がしています。

大きな階段を一つ上がって、母親の手元にあるのは、子どもたちから受け取る 断片を貼り合わせたコラージュのような日常。それを大切に大切に 手でアイロンをかけて。そんな毎日もまた、旅人であり、旅を栖とする私の子育ては まだまだ 通過地点、なのですが。(令和2年度卒園児母)

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