保護者から見た北白川幼稚園

保護者から寄せられたメッセージをご紹介します。

子供のペースに合わせながら根気強く丁寧に

息子が幼稚園に入園してから、一年が経ちました。このたった一年でありますが、私は沢山の感動を息子からもらいました。

行ってきますと手を降り、硬い表情で初めて登園して行った日。歩いている時も教室に入っても緊張と不安ではち切れそうになっていたと思いますが、それを少しずつ解きほぐし、笑顔で帰らしてくれた先生。

綺麗だったからお母さんにお土産、と言って渡してくれた園庭で拾ったピンク色のお花。それをきちんとビニール袋に入れ、息子の気持ちを大切にしてくれた先生。

私は振り返って見て、この2つに北白川幼稚園の良さが全て現れているなと思います。それは、手間暇を惜しまず子供の気持ちに寄り添い、成長を喜ぼうと言う、園長先生を始めとする先生方の気概です。

その心意気のおかげで、息子は少しずつ自分を出せるようになり、気持ちを伝える事も上手になり、お歌もお遊戯も全てが楽しく幼稚園が大好きになりました。

シャイで誰とでもすぐに仲良くなれるわけではない息子が、名簿と集合写真を見ながらお友達の名前を覚えました。そのクラスのお友達と一緒に過ごす事が大好きなようです。

初めて自分で作ったお友達。それをはにかみながら教えてくれた顔と、飛び上がるくらい嬉しかった私の気持ちは、きっと一生忘れないでしょう。

皆さんそうだと思いますが、私達夫婦は息子が産まれてから一生懸命に育てて来ました。成長に喜び、性格に戸惑い、優しさに感動し、しつけに悩んできました。

どうしたら親の思いが伝わるのか、世に出た時に役立つ人間になるのか試行錯誤しながら夫婦で悩み育てました。その気持ちのタスキを北白川幼稚園の先生は、しっかり受け取り、次に続くよう懸命に指導してくださってます。

3月に1年の締めくくりに生活発表会がありました。1月から振り付けを覚え、練習の努力と本番の緊張を弾き出しかのような元気一杯のステージを私達保護者に見せてくれました。

時間をかけて少しずつ準備をしながら、本番を心待ちにし、当日思いっきり楽しむ行事は他にもあります。

準備の時からワクワクドキドキを一杯にして、その気持ちを思いっきりぶつける事の素晴らしさを何度も教えて頂きました。それは、帰って来た時の息子のキラキラした顔や、作品を本当に大事に引き出しにしまう姿から見てとれます。その気持ちを一つ一つ積み上げ、自信に繋がってくれたら良いなと思っています。

また、この幼稚園の特徴でもある歩いての登園は、間違いなく体力は付くでしょう。しかし、体力だけではない子供の心の成長が分かります。

お友達と話しながら歩く楽しさ、優しく守ってくれる年中年長さんの頼もしさに憧れる気持ち、途中で合流したり、迎えに来てもらって帰るお友達を羨ましがる事、だけど途中で私に拾われたときの優越感と罪悪感。楽して甘えたい気持ち、だけど頑張って歩いた後の公園で遊ぶ楽しさ。そういった気持ちをごちゃ混ぜにしながら、毎日、当たり前の用に幼稚園まで歩いて行き歩いて帰ってきます。

一年が過ぎでも息子はいつも緊張した面持ちで、固くなりながら列に入ります。しかしすぐに、行ってきますと笑顔で私に手を振ります。私があれこれと気を揉まなくても切り抜けられる強さとしなかやさを見たようで、私は嬉しくなってついつい大きく手を振ってしまいます。

今、息子は年中になり、新しいクラスや年少さんとの登下校に緊張しながら園に通ってます。ゆっくりではあっても、クラスに馴染み、ノビノビと過ごせるようになることも、少しずつお兄さんになり年少さんのお世話が出来るようになることも、私は心配せずに信じる事が出来ます。

何故なら、この一年の息子の精神的な成長を見る事が出来たからです。そして、その成長の裏には子供のペースに合わせながら根気強く丁寧に指導して頂いている先生方のご尽力には本当に感謝しています。

楽しんで通える、何よりそれが一番大事

我が家の双子は、北白川幼稚園が大好きです。理由を聞くと、遊具や砂場でたくさん遊べるからだと答えていました。夏休み前はしばらく幼稚園がお休みと分かり、がっかりしていたほどです。

ですが、4月5月は、お別れがさみしくて不安で泣きながら通い、下の子を連れて付き添って山のふもとまで歩く私の足取りも大変重いものでした。段々と付き添われる保護者の方も減り、焦りはありませんでしたが、こんな状態がいつまで続くのか、どうなることかと思っていました。

しかし、園長先生のそうした体験を通して子どもとお母さんとの絆が深まるというお話や、必ずどの子も独り立ちできるというこれまでの経験談に励まされました。

また、私が知ることのないお部屋での様子を、そっとほかの保護者の方が教えてくれたり、担任の先生も気にしてお電話をくれたり、お迎えに行くとその様子を直接聞けたりと、みなさんに温かく見守っていただいたことを本当に感謝しています。

やがて、徐々に自分たちで行く距離が延び、夏前には子どもたち自身から「もう大丈夫」という言葉が聞けるまでに成長し、先生とお友達との徒歩登園という北白川幼稚園の最大の特色であり、信念である意義を入園間もなく感じることができました。

初めは体力的にも帰ってくるのがやっとでしたが、今は戻ってきた公園でそのままグループのお友達と遊ぶのが日課となり、異年齢の交流の場にもなっています。

どんなに暑い日も、寒い日も、雨の降る日も・・まとまった長い時間を歩くことは、単純に足腰が鍛えられ体が丈夫になったり、忍耐強くなったりするのは言うまでもありませんが、年上のお姉さんお兄さんに手をつないでもらって歩く、という経験は日常生活の中で少ないことだと思います。双子が自宅でも自然と弟の手を引いて階段を下りていたのは、自分がしてもらった経験が自然と生かされているのかなとうれしく思いました。

自然に囲まれた園舎と園庭は、ものすごく広くはありませんが、山の段差を生かした遊具は変化に富み、それぞれのお部屋はまるでロッジのようで、お山の幼稚園という言葉がぴったりです。毎週水曜日は、一日お外で過ごしたよ!とうれしそうに話すのを聞くと、外遊びが何よりも好きな双子には本当にぴったりの幼稚園で、選んでよかったなあと思う瞬間でもあります。

子どもにとって初めての社会。楽しんで通える、何よりそれが一番大事だと感じています。かと言って、そういった遊びが中心が故、自由過ぎて規律がないと感じたこともありません。カリキュラム等に派手さはないかもしれませんが、先生方は子どもたちをしっかりと見ていてくれているのを感じますし、子どもたちも落ち着いて過ごしています。

園長先生のお話はいつもその揺るぎない信念やお考えに本当にはっとさせられることばかりで、日頃の自分の子育てを省みる機会となっています。

給食の日がなく、預かり保育もなし、とほかの幼稚園に比べるとそういった親の負担はあるかもしれませんが。その分、子どもと一緒に親もがんばろう、幼稚園と協力して子どもたちをよりよく育てよう、そういう保護者の方の姿勢も感じることが多く、いい刺激を私自身ももらっています。

子どもの笑顔は宝物

2~3歳の頃の息子はお友達が大好きで、児童館などへ行くと一緒に遊びたくて手を引っ張ったり、嬉しさあまって抱きついたり、相手の思いを考えることができずつい力が入りすぎて泣かしてしまう事がとにかく多い子でした。

悪気はないと分かっていても、お友達を悲しませたら謝ろうねと伝え、ひどい時には遊びに行っているのか、叱られに行っているのか分からないと思う程でした。

この子にはまだ集団生活が早いのかな?でも集団の中でしか育っていかない気もするなあ。お友達に嫌な思いばかりさせないかなあ。と悩みながらの幼稚園探しでした。

説明会で園長先生のお話を伺い、早いことや便利なこと、楽なことが良いように思われがちな今の時代に、ゆっくりと手間ひまかけ、子どもの目線で保育をされていると感じ、ここならきっと息子の気持ちを大切にしてくださると思い決めました。

入園してからも、予想通り色々考えさせられる子でしたが、いつもしっかりと先生が向き合いゆっくりと関わって下さっています。息子のことをとてもよく分かってくださっているなぁと、先生とお話する度にいつも感じています。

人が集まるとテンションが上がるのも小さい頃からのことですが、参観日や運動会などでもきちんと列に並ばずはしゃいだり、ふざけたりしていて、見ているこちらはハラハラしますが、先生は「いまは何をするときかな」と諭すだけでなく、「嬉しいね。先生も嬉しいよ。でも今はね・・・」と子供の気持ちをきちんと受け止めてくださり、親としては感謝の気持ちでいっぱいです。

「ご迷惑をお掛けしてすみません」と先生にお話した時も「いいえ、嬉しい気持ちがいっぱいで心と体全部で表現されているんですね。とても子供らしいですね」と言って頂きました。小さい頃からやんちゃで、迷惑ばかりかけてと心配していた私たち親にとってこれ程嬉しい言葉はありませんでした。

お山の幼稚園の先生たちは、いつもどんな時もその子の気持ちに添おうとして下さっています。その上でどうしたら良いかをゆっくりと一緒に考えて下さっています。だからこそ息子にもしっかりと大切なことが伝わり、少しずつ1つずつ自分のものとし、しっかりと成長してきている様に思います。最近は、お友達と遊んでいる姿を見ていても、お互いが相手の気持ちを考えながら一緒に楽しんでいたり、幼稚園でも皆と一緒に取り組む楽しさを感じていたり、随分大きくなったと感じることが多いです。

“お山の幼稚園”に出会えて本当に良かったです。「楽しかった~」と抱きついて帰ってくる息子の笑顔は宝物です(PRICELESS)「お帰り」と迎える時が毎日とても楽しみです。

早いものでそんな息子も春には年長さんになります。泣いて行きづらかった年少さんの時にも優しく手をつなぎ、一緒に歩いてくれたお兄ちゃんたちのことが大好きで、今でもよく覚えています。今度は自分が連れていってあげる!と今から張り切っています。先生やお兄さん、お姉さん、お友達からもらったものは、目には見えないけれど、きちんと息子の中に残っています。それを糧とし、自分の足でしっかりと歩んでいって欲しいです。

「幼稚園は宝物」

年少の頃毎朝泣いて登園する息子を見るのは 正直大変辛かったです。

まだ三歳になって間もなく 小さな体で幼稚園までとぼとぼと 歩いている子供を見るたびに何度もこの子にはまだ幼稚園は早いのではと 何度も思い悩んだりしました。 トイレトレーニングもまだ、言葉も遅いと私自身何度も比べてはいけないと思いつつも どうしても他の子と比べてしまいどうしてうちの子だけと 悩む日々が続きました。

その時園長先生が保護者会で 「その子の成長を見てあげてください。 一ヶ月前には出来なかった事が出来るようになってたりとその子なりの成長があるはずです。それを褒めてあげてください」とお話してくださりました。私もぐいぐいひっぱるのではなく この子なりのスピードで自分で頑張れるよう一歩引いてみてみるようにしました。

そしてあいかわらずお部屋で泣いたり してましたがそれでもお部屋の前で、 バイバイが出来るようになり お山の下でバイバイが出来るようになり それと共に少しずつ笑顔がでてくるようになりました。

それでもやはり他のお子さんに比べると いろいろな事に時間がかかったように思えますがそれでも 先生方がいつも温かい目で見守ってくださり そして励ましてくださりいっぱいお友達に応援してもらったりと何気ない日々の中で 子供の安心と自信が育っていきました。

そしてお山の特徴でもあると思うのですが 本当にお山の子供達はよく手をつなぎます。朝帰り、そしてお部屋でも 不安でいっぱいのうちの息子には 手をお友達とつなぐたびに大丈夫大丈夫頑張ろうなと 安心と励ましをもらってたような 気がします。

三年間どの行事にも苦労して取り組み本人は本人なりに努力をして 無事卒園する事が出来ました。そしてその全ての努力はこの子の自信となりました。

卒園間近にお山の幼稚園って どんな所やったと聞くと 「幼稚園のお友だちは宝物、幼稚園は宝箱」 と言った時にこの子はとても楽しい思い出がいっぱい入った宝箱のような幸せな三年間を過ごせたんだなと思いました。本当に三年間ありがとうございました。 子供だけなく親の私にもお山の幼稚園は大事な思い出がいっぱいはいった宝箱です。

「毎日たくさんの贈り物をもらっています」

初めて訪れた時、都会の真ん中にこんな自然豊かな幼稚園があるんだと驚きました。園庭からは京都市内が一望できて、自然とふれあい、四季の移り変わりを肌で感じることができる・・子供たちにとっては申し分のない環境です。保護者会の際に幼稚園への階段を一段一段登りながらふと立ち止まって下を見下ろしていると、子供たちの楽しそうな声が聞こえてきます。私の大好きな瞬間です。そして、本当にここを選んでよかったなと改めて思います。

そんなお山の幼稚園は子供たちにとってはもちろん、私たち保護者や家族みんなにやさしいかけがえのない場所だと言っても過言ではありません。

毎学期に一回の保護者会と年二回の生活発表会などで私たち保護者もお山の坂と階段を登り幼稚園を訪れるのですが、私はそれをとても楽しみにしています。

坂道と階段を息をきらしながら夏は汗をかきかき幼稚園に行くのはけっこう大変ですが、そんな苦労も幼稚園に着くとふっとんでしまいます。

理由のひとつは、我が子をはじめ園児たちの普段通りの元気な幼稚園生活がのぞけること。ほんとにのびのびと走りまわっています。虫の観察をしている子もいます。また、他の保護者の方と会い、いろいろ情報交換することも楽しみです。

そして、なんと言っても、園長先生のお話を聞けることです。日々の子供たちの様子をはじめ、幼稚園の歴史、子育てについての心温まるお話をひとことひとこと丁寧に語りかけてくださいます。お話は毎回すこしずつ違いますが、共通しているのは、お話を聞いて子育てで悩んだりすることは決して無駄ではないこと、子供と過ごす毎日がかけがえのないことを改めて気付かされるということです。

なんとなく心が軽く幸せな気分になって家路につくのです。子供たちを安心して預けられるだけではなく、親の心のケアもしてもらえると感じています。創業時から変わらず、幼稚園と保護者、地域の方々が協力し合ってこられたからこそ今の幼稚園があるのでしょう。

我が子が本当に楽しそうに先生やお友達と「きゃっ、きゃっ」言いながら帰って来るのを迎えることができる幸せをかみしめている毎日です。幼稚園から毎日たくさんの贈り物をもらっています。

「はやく幼稚園いきたいな~」

実際に入園させるまで、「この子には、まだ幼稚園は無理なのかもしれない」と迷っていました。息子はとても警戒心が強く、いくら児童館や公園に通いつづけても先生からもお友達からも逃げつづけていたからです。

迷いつつも多数の園を訪れてみると、こちらでだけ息子の様子が違います。慣れない場所にもかかわらず初回から、私を相手にではありましたが、遊ぶことができたのです(それまでは、どこへ行っても「帰ろう」とむずがるのが常でした)。

「ここなら息子でも通えるかもしれない」と期待をもってミニミニ幼稚園に通うと、息子がわずかずつながらも初めて他人に心を開いていくようでした。先生方の「個性をありのままに受け入れ、尊重する姿勢」は、頑なな息子の心をほぐすのにとても効果的でした。こどもの性質を見極め、無理強いをせず、こどもの興味によりそいながら「仲間・味方」になっていかれる姿勢。そして何より、先生方の眼差し・表情から「ほんとうに子供が好きなんだな」ということが伝わってきて、私は「大事な幼少期を、ぜひこの園でこの先生方と過ごさせていただきたい」と願うようになりました。

入園してからの息子は私から離れることを拒み、お部屋でも後ろ(私の方)向きに椅子をおくなど、お友達との活動にもまったく参加しない日がつづきました。まるで息子と二人で毎日「参観」に通っているかのような状態に、予想していたこととはいえ苛立ちがつのることもありました。

しかし先生方は最初から「無理もないこと」とあっさりと息子のありのままを受け入れ、付き添う私のことまでも励まし支えつづけてくださいました。まずは息子が「今日も登園できた」と喜び、「(母と密着しつつも)教室内で過ごせた」「前を向けた」「母が3歩下がっても座っていられた」など、微細な進歩を心から喜んでくださるのです。それをみるうち私自身の焦りも静まっていき、「他のお子さんは当然のごとくできていることであっても、息子には前進」と受け止めることができるようになっていきました。

焦りが消えると、一歩一歩、親離れしていく息子の後姿を見守らせてもらえるのは贅沢なことだと気づきました。私の待つ位置は、最初は椅子の横だったのが後ろにかわり、翌週には3歩下がり、壁際まで下がり、次は開け放った戸口、そして戸外から窓越しに・・・。こうして息子が許容できる範囲内で後退していき、やがて「お弁当」や「お外遊び」など、徐々に私がいなくても平気で過ごせる時間が増えていきました。「見守るのも幸せ。見送るのも幸せ」と感じられるようになったとき、「私も先生方のように、わが子のあるがままを受容できるようになれるかもしれない」と思えました。

私が見ていない間のことは、担任の先生はもちろん、迎えに来たときに偶然お会いする他の先生方からも「ダンゴムシ探しされてましたよ」「お花プレゼントしてくれたんです!」など細かく、嬉しそうにお知らせいただきました。息子とは接点がなさそうな立場の方も含め、すべての先生が常に息子の「今」を把握し、息子の進歩を喜んでくださっていることに、とても驚き、励まされました。

夏休み目前には、息子が家でも別人のように自信に満ちて快活に、よく笑うようになりました。休み中は朝晩「 はやく幼稚園いきたいな~」と訴えられ、耳を疑いました。2学期には、降園後に大好きな祖母とめいっぱい遊んだ夜にまで「今日はいろいろ楽しかった。幼稚園で遊ぶのが一番楽しかった!」と言うようになり、しまいには週末になると「お休みなんてないほうがいいのに!」なんて残念がるようになってしまいました。

入園してまだ半年ですが、先生方に支えられ、お友達に見守られ、親子ともどもずいぶん成長できたと思います。登園途中では、顔を合わせるお母様方からも毎日たくさん励ましや労わり、そして息子の進歩を祝う言葉をいただいています。園長先生から「育児を人まかせにせず、親が自分の時間と労力を費やしたことが、将来何よりの想い出になります」というお話がありましたが、この園ではその想い出をより多くの方が彩ってくださることをすでに実感しています。

お友達の手のトンネル

子供が3歳になり、どこの幼稚園に通わせようかな、と考えていたときに、ご近所さんから教えてもらったのがこのお山の幼稚園でした。当時、年子の妹もおり、毎日歩く列まで送っていけるだろうか、お弁当はちゃんと作れるだろうか、と不安もありました。

しかし、初めてお山の幼稚園に登っていったとき、そうした不安もワクワク感に払拭されるような、圧倒的に豊かな緑が私たちを待ち受けていました。そしてお山の途中や上から見える絶景!こんなところで3年間も過ごせる子供たちは幸せだろうな、と直感的に思いました。

しかし、いざ息子が幼稚園に通い始めると、行き渋る毎日…。無理矢理行かせるのも可愛そうなので、2歳の妹と一緒に私も歩いてついて行きました。最初は列のペースにあわせて歩くこともできず、グループのお友達ははるか遠くに行っているのに、息子は「眠たい。行かない。」と半ばべそをかきながら地べたに座り込む始末。2歳の妹もマイペースでなかなか前に進めません。

ドリトル動物病院を過ぎてしばらくするとグループのお友達の姿は消えて、その直線道路には私たち親子3人の姿しかなくなりました。自分も泣きそうな気持ちになりながらそれでも時折地べたに座っては休む息子とゆっくり歩みを進めていきました。そうしてようやくお山の上に到着。…そこにはなんとずっと先に着いているはずのグループのお友達が、手でトンネルを作って待っていてくれたのです。先生も待っていて下さり、お友達の手のトンネルをくぐった後、「よくがんばったね。」と声をかけて下さいました。そのとき、本当にここに通えてよかったなあ、と心から思いました。

ここで付け加えさせてもらうと、上記のエピソードに登場するお友達や先生は、特別に親切なお友達や先生ではありません。どの先生方も丁寧に、誠実に子供たちに向き合っておられ、子供たちは生き生きと過ごしています。そしてそのように大切にされる環境にいることで、どの子も、自然と心から涌き上がってくる優しさというのを持っていると思います。子供にとっての初めての社会生活を、こんな素敵なところで過ごせることを、本当に幸せに思っています。

心のプレゼントをもらって

うちの娘は人一倍泣き虫のようです。

幼稚園の帰りは、元気一杯で帰ってくるのですが、行く時は泣き虫です。

そんな娘に、年長年中のお兄ちゃんお姉ちゃんは温かい。だまって手をつないで見守ってくれるお姉ちゃん。元気になるお守りをくれるお姉ちゃん。「ぼくがお父さんになったる!」と引っぱってくれるお兄ちゃん。おもしろい事を言って笑わせるお兄ちゃん、お姉ちゃん。お熱で休んだ時、家にお手紙を書いて来てくれたお姉ちゃん etc.

歩く間にどれだけの心のプレゼントをもらっていることか・・・。

その他にも、先生がた、お母さん達、街の人達のあたたかいまなざしで、娘も親も日々成長しているんだなと思います。

歩くことでたくさんの宝物をもらって、身体も心も丈夫になってほしいなと願っています。

お世話になっている皆様に感謝しております。(年少児母)

泣き虫娘のその後・・・

人一倍泣き虫だった娘も、おかげさまでだいぶお姉ちゃんになりました。お友達と手をつなぐようになり、雨の日などは、年少さんの手を引っぱって、はげましたりしているようです。いろんな人達とふれあって、娘なりに大きくなっているのだなあと、おどろいています。勇気をくださった皆様、ありがとうございます。(上の保護者の一年後のおたより)

教育の「はじめの一歩」を踏み出せて・・・

北白川幼稚園は、山の上にある幼稚園です。 その為、通園バスはありません。3才児も4才児も5才児も全員歩いて通います。

集合場所の公園から「お母さん行ってきまーす。」の声と共に、先生とお友だちだけで長い道のりを歩きます。初めはついて行けなかった子どもでも、一学期が終わる頃にはお友だちと楽しそうに歩いています。

幼児がこんな長い距離を歩くことが出来るのは、子どものペースで歩いて下さる先生と一緒に歩いてくれるお友達がいるから。そして毎日、山の上にはワクワクする出来事が待っているから。子どもに合った時間の流れと自然の中での体験と学習は、子どもの心と体を育てます。

この様な環境で教育の「はじめの一歩」を踏み出せて、子どもも、親も、大満足です。

北白川幼稚園は親が通わせたい幼稚園であり、子どもが通いたい幼稚園です。

先生の言葉がやさしく、心のこもった声かけを・・・

北白川幼稚園に入園した日から半年ぐらい、子供に付き添って登園しましたので、他の保護者の方に比べ、保育の様子をたくさん見ることができました。

先生方は皆、子供にかける言葉がやさしく、心のこもった声かけをされていました。

その上、子供一人一人の性格等も把握しておられ、個性的な行動をする子も認めてくださり、伸び伸びと園での生活をすごさせてくださいました。

私の子供は、かなりの頑固者で、主張もはっきりしています。夏休み前迄オムツをはいて登園していました。お遊戯も気が向いた時だけ参加し、発表会の日は、ステージに立っているだけでしたが、できないことは長い目で見てくださり、できたことをたくさんほめて頂きました。

少しずつ自信がつき、お友達に比べ二倍三倍と時間はかかりましたが、一人で登園できる様になり、集団生活にもなんとか慣れることができました。

それでも、時々、個性は発揮しています。身内以外の大人から、こんなにたくさんほめられ、かわいがられ、一個人として認めてくださる環境は、そんなにないことだと思います。

個性を求められる時代ですし、個性を伸ばしてくださる北白川幼稚園の保育方針は、貴重だと感じています。

子供の事を大切に考えてくださる幼稚園を選んで良かったと思っています。

「できた事をほめてあげましょう」と

ふと白川通りを車で通ると「いつも歩いているとこや~」と娘が指を差します。第1グループのその道のりは、車でしばらく走ってもまだ続いています。その道を自転車で、子供を乗せ、園へ向かって南下しようものなら、つい「いつもえらいなあ~」と言ってしまいます。でも子供たちは当たり前のように、日々季節を肌で感じながら歩いているんですね。

それでも初めからすんなり私の手を離して歩いて行けた訳ではありません。3人兄弟それぞれドラマがありました。1人目の時には「なんで同い年のよその子は楽しそうに行けるのにうちの子は離れられへんの?」とこっちが泣きたくなる事もありました。

そんな時、今の園主先生(当時園長先生)は、「子供たちは入園したのは同じ時期でも、それまで育ってきた間の違いがあり、スタートが違います、他とくらべてできる事、できない事の違いは、あって当然」「できない事を責めるのではなく、できた事をほめてあげましょう」と。

初めての子供が入園してこれまでの生活のリズムも急変しあたふたしている中、この言葉に何度、ほっと一息をつかせてもらった事でしょう。当時できない事だらけだった長男でしたが、それだけにほんの、しようもない事でもできた事にはほめてやり、親子で喜んだものです。「どうせうちの子は…」ではないんですね。

できの悪いかわいい我が子の゛ほめてあげられる事”を一生けんめい探して、ちょっとニンマリするのも楽しいかも…。

そんなふうに考えられるようになったのも、北白川幼稚園に通っていたからこそと感謝しています。3人の子供がお世話になり、あと1年半でそれも終わろうとしています。いままでありがとうございました。

そして最後までよろしくお願いします。

なんて素敵な所だろう!

園庭から大文字や遠くの山、京都タワーまで見える。デパートの屋上とほぼ同じ高さほどの山の上に、幼稚園がある。春は桜、初夏は新緑を目と鼻で感じ、うぐいすもまだ鳴いていたりする。

秋は落ち葉を踏みしめ、冬は雪に足を突っこみ、雨の日はまた自然の香りがいっそう強く、石垣等にかたつむりを見つけたり、雨がやんだのかと思うほど木がしげっている所を歩いたり。

坂道は大人の足でもきついが、子供達は、毎日いろいろな発見があるらしい。昆虫がいたり、長い枝、変った枝や石、それをお友達とワクワクしながら歩いているように思います。

私自身も歩いて、登園でしたが、町中だったので、民家の間を歩いてでした。そう思うと、山の中に幼稚園があるのは、なんて素敵な所だろうと思っていました。

子供の園からの手みやげは、きれいな落葉だったり、小枝だったり、石やだんご虫だったり、それが、ズボンのポッケやリュックに入っていたりします。「母ちゃんおみやげ」と言われると、虫以外は、捨てにくく、しばらくかざってやったり。

ある日、牧子先生が、送りの時、先生のジャケットから小枝を出され、「大事そうに持っておられたので」と、渡していただきました。子供の手荷物が多く、かわりに大切に持ってくださっていて、それは、先生があたたかい心で接してくださるのを感じるおみやげでした。

幼稚園で、文字やピアニカを教えてくれる事もいいでしょう。だけど、子供達が毎日、自然とふれあうのは、本当にすばらしい事だと思っています。それに、親は、子供とゆっくり歩いてあげられているのでしょうか。

つい急いでとか、雨とかだと車を利用したり、いっしょに歩く事があっても、交通ルールなど教えてあげられるでしょうか。つい「あぶない!!」と手を引っぱってしまうだけになってしまったり。

しかし、お山の子供達は、雪や雨がふろうと、両手に荷物が多くても、自分の足で歩くことによって、お友達といっしょに先生から道を歩く時のルールを身につけているのです。

お山に行っている子供が、皆、体力のある、体の大きい子というわけではありません。特に年少の間は大変な子も多いでしょう。でも大人が思う程、子供は弱くなく、皆だんだんとたくましくなっていく姿をうれしく思う毎日です。

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