今日は全学年そろっての外遊びの日でした。
「せんせい、てつぼう したい!」。
私は袖を引かれるままに下の庭の鉄棒に導かれ、逆上がりの補助をすることになりました。一回、二回、三回・・・。
すごいね。こんなに回れるんだ。
普通はこう言うと、納得したようににっこり笑ってそれで終わります。
しかし、その子(年長女児)は違いました。
四回、五回、六回。・・・まだまだやめようとしません。
何回したらやめると言うのだろう?
私はとことんつきあうつもりで、
これだけしたからもういいよね?
とわざといいました。もちろん、返ってきた答えは、
いや!まだしたい!
あとはこの繰り返しです。数えるのも途中でやめましたが、かるく30回は越えたころ、担任の先生とバトンタッチしました。
その後も何度も練習を続けたそうです。
そういうやりとりは、けっして一対一の関係で終わるものではありません。
真剣に練習する姿は、同学年の子どもたち、また年下の子どもたちの注目を集め、「ぼくもやろう」とか「わたしもやりたい!」という気持ちに火をつけます。
このところ、私は鉄棒や雲梯の近くをうろうろしています。そして、すごいなー、とか、びっくりしたなー、とかいいながら、子どもたちの頑張る姿を応援できる自分を幸せに思うこのごろです。
(2015年5月13日)