イメージ画像

ラテン語講習会のクラスだより

ラテン語講習会のクラスだより

4年前、「東京に山の学校があればありがたい」というお声をきっかけにラテン語の出張講習会を始めました。予想を超えるお申し込みと受講生の熱気に押される形で、以来月に一度の割合で東京と京都で講習会を行なっています。京都で開くのは、毎週山の学校に通えない方のニーズに応えるためです。

参加者は山の学校と同じく学生、主婦、会社員、教員、退職したシニアなど様々です。「すべての道はラテン語に通ず」と言いたくなるほど、動機こそ違えどもラテン語に対する熱い思いを共有する点でみな同じです。

当初は文法のクラスだけでしたが、今は文法を終えた人のための講読クラスもご用意し、キケローの「スキーピオーの夢」と「アルキアース弁護」を読んでいます。それぞれ1回3時間の授業ですが、文法クラスは6回(合計18時間)で全体の鳥瞰図が得られるように工夫し、文法を一通り終えたら講読クラスで原典講読に挑戦するという流れになっています。

文法のクラスでは自著『しっかり学ぶ初級ラテン語』を教科書に使っています。解答に至るまでの考え方を丁寧に説明しているので一人でも十分学べる内容になっていますが、例文も練習問題も古典作品からの引用が多く含まれるため、しっかり読み込んでいくと訳語の選択に迷う場合も多々出てきます。講習会では、そうした疑問にもお答えするよう心がけ、適宜オリジナルの文脈の解説にも踏み込んでいます。

講読コースの参加者には、事前に原典の一字一句について詳しい語釈を施したオリジナル資料をお渡しし、予習に役立てていただいています。この資料では、et(そして)一つに至るまで個々の単語の意味と文中の役割を詳述してあるので、この資料があれば一人でもキケローの読解に挑戦できる内容になっています。ただしラテン語の常、別解はいくらでもありますので、クラスでは資料に書いた説明と異なる解釈も検討しながら、1度に2節のペースでじっくりと読み進めています。(山下太郎)

>>詳細はこちら

タグ

2016年5月10日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:講習会

『1年間のラテン語通信講座を振り返って』

私は昨年4月より約1年に渡り、通信講座にて山下先生にラテン語のご指導を頂きました。

 先日、無事に全課を終了することができ、大変嬉しく思っております。まずは、最後まで丁寧にやさしくご指導下さった山下先生、ありがとうございました。ここにその感謝の気持ちと、これから山下先生のラテン語通信講座にて学ぼうとされている方々に、少しでも参考になる情報を提供できればとの思いから、私の一年の通信学習についての感想や体験のご報告を申し上げたいと思います。

 私はちょうど一年程前にこの通信講座を受講し始めました。もともとは通学できる教室を探していたのですがどうしても見つからず、思い余って山下先生に相談させて頂いたのがきっかけです。その時に、ご親切にも山下先生自ら通信でご指導下さるとのご返答を頂きまして、それならば是非ともとチャレンジすることに決めたのです。

 さて、こうはいったものの、通信で学んだ経験もなく、ラテン語も全く学習したことのない私です。非常に多くの不安がありました。最も不安だったのは、きちんと正しい内容が身につくだろうかということでした。

 なにしろ通学とは違い先生の肉声によるご説明を聞けません。細かい内容まで理解できないのではないか、自己流の変なラテン語を覚えてしまわないだろうか、などと色々思いました。また、支え合うクラスメートがいないので、途中でドロップアウトしたくなったらどうしようというのも不安でした。

 そういった不安を何とか克服しようと思いつつ進めてきた私の学習方法が、つぎにまとめたものです。この方法がよいかどうか自信もなく、正直公表するのが恥ずかしくもあるのですが、良くも悪しくも少しでもご参考になればと思い、公表させて頂くことにしました。

 私が特に力を注いだのは、作成する答案でした。単に練習問題の解答とだけにはせず、その課のノートを作成するような感覚で作りました。基本的な私の答案(ノート?)の内容は主に、①内容を簡単にまとめる、②その課で習う活用を新出単語において練習する、③最後の練習問題を解く、という3つでした。なるべく多くのことを書いたのは、もし私のラテン語の理解が間違っていれば先生に都度ご指摘頂けるようにしたかったからです。

 また、私はこの1年の目標として、基本的な文法と単語の基本的な活用を覚えるようにしたいとの思いがありましたので、②の活用練習を積極的に行いました。そして最後に本題である練習問題を訳しました。この最後の練習問題については、全体を通じてとしてとても難しかったと思います。実際、完全に理解し得なかった所がたくさんありました。

 しかし、そのような部分に出くわしても、またいずれ復習すればいいと割り切りって前へ前へと進むようにしました。そのようにして気持ちを切り替えるのも、最後までたどり着くには大事なことだったと思います。

 答案以外に関してですが、まず提出形式は、ペースを基本的に週1回1課分とし、word形式でつくった答案をメールに添付する形で提出しました。大体はこのペースでちょうど良かったとは思っていますが、余裕があると感じた時はもっと早め早めに次へと進むべきだったかと反省しております。というのも、この教科書は全51課なので週に1課ずつやっていくと一年間のスケジュールが毎週休み無く埋まってしまい、期せずして提出できない時があると、どんどん遅れて課題がたまってしまったからです。

 次に教材に関してですが、私の使用した「ラテン語初歩(田中利光著)」は各課が非常にコンパクトにまとめられていてよかったのですが、逆にもう少し説明が欲しいと思う部分も数多くありました。そのため、それを補うため「新ラテン文法(松平千秋、国原吉之助共著)」を使用しました。この参考書は使いやすかったと思います。

 最後に、直接通信講座とは関係のないことになりますが、私は山下先生のラテン語MLにも登録し、ラテン語に関して多くの方々が活発に意見交換されているメールを拝読させて頂いてきました。このことは、ラテン語に関する広い情報を得ることができたというだけでなく、ラテン語を一人で学ぶ孤独感が非常に和らげられることとなりましたので、私にとって一年間気持ちを維持していくのにとても効果的であったことを申し述べておきたいと思います。(MLの皆様に感謝申し上げます。)

 私なりに山もあり谷もあり、その時々に色々と考えたことはたくさんありますが、大体において以上のようにして歩んできた1年間でした。そして最後になってはしまいましたが、忘れてはならないのがもちろん先生のお力添えがあってこその完走だったということです。あらためて、山下先生に感謝申し上げます。

 さて、これからについてですが、私は嬉しくも次回より講読に入らせて頂けることになりました。より難しくなるだろう内容にどきどきしながらもきっとこれからが楽しいところだろうと期待に胸ふくらませていることを申し添え、ご報告を終わりたいと思います。
(2004.4)

タグ

2015年8月29日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:会員の声

『ラテン語初級文法』を受講して

哲学を学ぶ上で、デカルト、スピノザやルクレティウス等を原書で読んだりするために「ラテン語初級文法」のクラスを受講しました。

今では、田中利光先生の『ラテン語初歩』も残りわずか4課を残すのみとなり、ラテン語の文法システムや話者の思考法の骨格が頭の中に入ってきました。はじめはpuellaやdominusの活用に音を上げていたものですが、今では一つの課の中にたくさんの暗記事項が出てこようと、それまでの複雑な活用を憶えきった経験から、案外憶えられるものだという妙な安心感が生まれ、臆することなく前へ前へと進んでゆける実感があります。そして何より、ラテン語を学んでみて得た最大の恩恵は、ラテン語と比べるならフランス語や英語が極めて習得が容易な言語であるということがわかり、他の言語もこの調子で身につけてゆこうという気概が生まれたことでした。

もともとフランス語については、日仏学館の授業や母語話者のコミュニケーションを通して、云わば、自分自身の直感とそこで発せられた言葉とをすり合わせながらその言語の持つ分節体系=世界観を自ら推測し構築してゆくという学びをして身につけましたが、授業では、はじめから完結された(ととりあえずはされる)ラテン語の分節体系=世界観を、端っこからゆっくりと糸を辿りながら踏破してゆき、ラテン語の世界がゆっくりと頭の上へと降りてくるという印象を持ちました。ただこの記述では、単に暗記によってラテン語の文法を身につけたと思われるかもしれないですが、この印象とは別の、考えてみれば不思議なことがありました。それは既述のように、課を重ねる度に信じられないくらいの暗記量が課されるのにも関わらず、なぜか後半にいくに従って、ラクに活用・変化の暗記が進むということでした。単純に前に出てきた活用・変化を応用して新たな活用・変化が作られるゆえという側面もあるとは思うのですが、それだけではどうも説明のつかない現象のように思われました。

それは、少しずつ活用・変化やそれを使った例文に親しむに連れて、それを話していた人がその言葉を使うことで得ていた呼吸の間合いや身体感覚と自らが同調し、そのことゆえに、次の活用・変化が何であるのかが自然に出てくるという説明が私には一番しっくりくるようです。そしてそのしっくりくることを思うと、この言葉を確かに喋る人がいたんだ! 人々はこの言語を話していた! という当たり前の事実に感動を伴って私は打たれます。すると例えば、能動相欠如動詞が不定詞や分詞、動形容詞へと変化する際に能動相の欠如という観点から矛盾が生ずる形になってしまうことや、名詞の第四活用中性の単数の変化が属格以外は同じになってしまうことなどに、彼らの脳の演算の限界や、まあこうしておけばいいだろうと妥協する姿などが見えた気がして嬉しくなるのです。結局、フランス語とは逆の道行きとなったとはいえ、文法書というところから発して、それを話していた人の口調や息づいている部分に触れることができたのです。これは今回のラテン語クラスで得たもっとも大きな感動の一つです。

残り一回は、来週のお昼の時間です。遂に最後の51課目まで踏破できるようです。担当の山下先生、それからこの学校を創ってくれたもう一人の山下先生に感謝をしつつ、これからも少しずつラテン語の力を向上させてゆき、ラテン語を学ぶ者の灯りを未来へと続けてゆきたいです。

(M.Y.さん)

タグ

2015年2月28日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:会員の声

【語学】と【ゼミ】の大人クラス。会員募集中!

(更新日:2017/11/15)

現在開講中の大学生・一般向けクラスは、「語学クラス」「山の学校ゼミ」(ゼミ形式のクラス)の二種類がございます。(各クラス、定員名ですので、お早めにお問い合わせ下さい
便宜的に「大学生・一般」としていますが、やる気のある中・高生の参加も歓迎しています(中3からギリシャ語クラスに参加している事例もあります。また、ゼミには、高校生が参加しているクラスもあります)。

・【語学クラス】(クラスにより「入門/ 初級/ 中級/ 上級」, 「文法/ 講読」などに分かれます。)

ラテン語」 「ギリシャ語」 「漢文」 「イタリア語」 「フランス語
ロシア語」「ドイツ語」「英語

・【山の学校ゼミ】

「山の学校ゼミ社会』」山の学校ゼミ数学山の学校ゼミ歴史
山の学校ゼミ調査研究」「山の学校ゼミ生活と文化入門
山の学校ゼミ法律」「山の学校ゼミ経済ウェブプログラミング
山の学校ゼミ倫理

詳しくは、最新の時間割でご確認下さい。
(そちらに掲載されていないクラスについても、ご要望により開講可能な場合がございます。)
・各クラス、見学を随時受け付けています。ご質問も含めて、ぜひお尋ね下さい。
・各クラス、学期毎に発行する「山びこ通信」に、講師によるクラスだよりを掲載しています(全体の後半にあります)。お目通しいただけたら最新のクラスの雰囲気がわかります。

【語学クラス】

 

  ラテン語

ラテン語は日本人にとって楽しく学べる言語の筆頭です。山の学校では経験豊かな先生が基礎から丁寧に指導します。 クラスは文法と講読の二本立てです。 文法は『ラテン語初歩』を 12回で終える速習クラス(ニーズに合わせて24回も可)を基本とします(学習歴に応じて他の教科書を用いる場合もあります)。 学習経験をお伝えいただければ、最適のクラスをご紹介します。 講読クラスではウェルギリウスやキケロー、セネカといった古典作品を精読します。現在のテクストは下記のとおりです。各クラスの進捗状況詳細につきましては、お問い合わせ下さい。

『ラテン語初級文法』 クラス 水曜 20:10〜21:30 講師:山下大吾

9月にテキストの最初からスタートしたばかりです。新規会員募集中です。
テキスト:『ラテン語初歩(改訂版)』岩波書店

『ラテン語初級』クラス 木曜 20:10〜21:30 講師:広川直幸

9月にテキストの最初からスタートしたばかりです。新規会員募集中です。
テキスト:Hans H. Ørberg, Lingua Latina I: Familia Romana

 

『ラテン語初級講読 』Aクラス 土曜 10:30〜11:50 講師:山下大吾

キケロー『老年について』2017年6月現在、76節

『ラテン語初級講読』Bクラス 土曜 12:20〜13:40 講師:山下大吾

(ホラーティウス『詩論』、2014年度秋〜ホラーティウス『書簡詩』、2015年度秋〜2017年6月現在:ホラーティウス『諷刺詩』2巻第3編)

 

『ラテン語初級講読』Cクラス 土曜 14:30〜15:20 講師:山下大吾

(2014年度春〜2015年度冬: キケロー『友情について』読了、現在:『トゥスクルム荘対談集』

『ラテン語中級』Aクラス   月曜 20:10〜21:30 講師:広川直幸

テキスト:サッルスティウス『カティリーナの陰謀』(2016年度秋学期:10.6~、冬学期:34〜、2017年度春学期:53.6~ 読了)
    :キケロー『カティリーナ弾劾演説』(2017年5月15日~開始、秋学期:1.14~)
その他のテキスト:Ovidius, Ars amatoria(2016年度秋学期:1.241~、冬学期:1.501~、2017年度春学期:2.43~一時休止)

『ラテン語中級』Bクラス 火曜 18:40〜20:00 講師:広川直幸

テキスト:(2017年9月から新しいテキストでスタートしました。プリーニウス『博物誌』第7巻を講読中。10月末現在、まだ最初の方です。)

『ラテン語上級』クラス 金曜 20:10〜21:30 講師:広川直幸

テキスト:Catullus(2016年度秋学期:61.46~、冬学期:64.58~、2017年度春学期:64.207~、秋学期:66.19~

Disce gaudere.

Disce gaudere. 楽しむことを学べ セネカ

SONY DSC

  ギリシャ語

【new!】『ギリシャ語初級』クラス 月曜 18:40〜20:00 講師:広川直幸

 2017年4月より新規開講致しました。

古典ギリシャ語の初心者向けの授業です。文字と発音のいろはから始めて、愉快な読み物を読みながら語彙と文法の基礎を習得することを目指します。初めに文法ありきで、それを確認するために文脈のない短文を解読する形式ではなく、とりあえず語彙集を頼りに文脈のある文章を読んでみて、それから重要な文法事項を確認するという形式の教科書を用いるの で、文法は苦手だという方も無理なく学習できると思います。奮ってのご参加をお待ちしています。

(テキスト:C. W. E. Peckett & A. R. Munday, Thrasymachus: A New Greek Course, revised edition, Shrewsbury: Wilding, 1970.)
※ Bristol Classical Pressから19.99ポンドでリプリント版が出版されていますが、出版社の事情で現在品薄状態になっているようです。入手が難しい場合はご相談ください(2017年度秋学期::VII.12行~)

『新約ギリシャ語初級』クラス 土曜 10:40〜12:00 講師:堀川宏

(テキスト『新約聖書ギリシャ語初歩』土岐健治著)
 ●進行状況:上記を用いた基本文法の学習をひと通り終了(2015年11月)。同じく上記により基本文法を確認しながら新約聖書の本文『マタイによる福音書』(Nestle-Aland版)を講読中(2017年6月、12章終わり近く→10月末現在、13章「毒麦の譬え」)。
毎回基本的な文法も確認しながら、1ページほどのスローペースで進んでいます。

 

 

『ギリシャ語中級』Aクラス 第2第4土曜 14:00〜17:00 講師:広川直幸

テキスト:アリストパネース『雲』(2015年度秋〜2017年度春学期)読了。
    :ルキアノス『本当の話』(2017年5月27日~開始、秋学期:1.17~)


『ギリシャ語中級』Bクラス 木曜 18:40〜20:00 講師:広川直幸

テキスト:『オデュッセイア』(2016年9月〜2017 年度春学期)
    プラトーン『ソークラテースの弁明』(2017年度春学期:冒頭~、秋学期:27b3~)

 

『ギリシャ語上級』Aクラス 火曜20:10〜21:30    講師:広川直幸

テキスト:アイスキュロス『縛られたプロメーテウス』(2017年度春学期 読了)
:『アイスキュロス伝』(2017年度5月~6月 読了)
アイスキュロス『ペルシャ人』(2017年度6月6日~開始、秋学期:140行〜)

 

『ギリシャ語上級』Bクラス 金曜 18:40〜20:00 講師:広川直幸

テキスト:アリストテレース『詩学』(2016年9月〜2017春学期)
     :ロンギノス『崇高について』(2017年度春学期:1.2~、秋学期:7.3~)

 

 

 

  イタリア語

【new!】『イタリア語講読  (Ⅰ)クラス 金曜16:00〜17:20 講師:柱本元彦

 短編などの読み物を講読するクラスです。初級文法(文法項目としては補語人称代名詞・近過去・半過去・命令・単純未来まで)を一通り学び終えた方が対象となります。テキストは受講生のご要望に添ってその都度選択し、進めて参ります。
●現在のテキスト:アントニオ・タブッキの比較的容易な短編『夢の夢』(2017年6月開始、10月末現在、あと数編で読了。下記「講読Ⅱ」クラスへ12/11から合流。)

『イタリア語講読  (Ⅱ)クラス 月曜18:40〜20:00 講師:柱本元彦

●現在のテキスト:マッシモ・ミラのモーツァルト論からオペラに関するものをとりあげ、<コジ・ファン・トゥッテ論>(2016年度冬〜2017年度春)を読み、<イドメネオ論>を読了(2017年6月)。『後宮からの逃走』を読了し、オペラ論は一段落(10月現在)。
2017年度10月現在、カルロ・レーヴィ『Le parole sono pietre』
カルロ・レーヴィが、『キリストはエボリに止まりぬ』の十年後に、シチリアを取材した記録です。)
その後の進行状況についてはお問い合わせ下さい。
(過去のテキスト:2014年度冬学期ダンテ『新生』を読了。2015年度4月〜ペトラルカ『カンツォニエーレ』、他。2016年度、モーツァルト=ダ・ポンテの『ドン・ジョヴァンニ』など) 「イタリア語」ブログ記事(山びこ通信より転載) DSCF7039-1

プロフィール 柱本元彦(はしらもともとひこ) 1961年生まれ。京都大学大学院博士後期過程修了。ナポリ東洋大学講師などを経て、現在は大学非常勤講師、翻訳家。訳書にフェッリーニ『魂のジュリエッタ』(青土社)、ランドルフィ『カフカの父親』(共訳、国書刊行会)、カッチャーリ『必要なる天使』(人文書院)、エーコ『カントとカモノハシ』(岩波書 店)、レオパルディ『カンティ』(共訳、名古屋大学出版会)など。

  ドイツ語

【new!】『ドイツ語初級』クラス 土曜または日曜の隔週 講師:吉川弘晃
※秋学期は休講、冬学期(1月〜)からの開講となります。

ドイツ語を学ぶことは、音楽や芸術の理解の他にも以下の三つの効用があります。①混迷のヨーロッパ情勢についての情報を英語圏とは違った視点で入手できるようになる。②名詞の性や格変化といった英語では簡略化されてしまった文法システムを習得することで、他の言語を学ぶ一助となる。③今も昔もドイツ贔屓の私たち日本人の文化(アニメから医学まで)を違った視点から楽しめるようになる。

この授業では、ドイツ語の初級文法を一年かけて学習し、辞書を引きながら簡単な新聞記事が読めるようになるレベルを目標とします。また、大学生・一般の方のみならず、中学生や高校生の方の参加も大歓迎です(大学入試でドイツ語を使いたいという方にも対応いたします)。

『ドイツ語講読』クラス 火曜 18:40~20:00 講師:吉川弘晃
※秋学期は休講、冬学期(1月〜)からの開講となります。

 この授業では、ドイツ語で書かれた歴史に関する文章を読みながら、ドイツ語の文法や語彙を学ぶと共に、ドイツ文化のもつ豊かさに触れていきます。テキストは受講生と一緒に検討していきますが、例えば、近代ドイツ史学の父ランケの『列強論(Die großen Mächte)』を考えています。ランケは「実証史学」という教科書的な説明には収まらぬ歴史家です。というのも、国際政治学が盛り上がる一世紀も前に、国際的視野で歴史を捉える重要性を訴えていたからです。本書に登場するのは、ルイ14世からマリア・テレジア、フリードリヒ大王といったお馴染の王様たち、彼らが織り成す激しくも豊かな時代の波を偉大な歴史家と一緒に感じるひとときを提供できればと思います。
●現在のテキスト(2017年6月現在)
・ドイツ中近世史の入門書『Peter Blickle,Unruhen in der ständischen Gesellschaft 1300-1800』を用い、オーソドックスな精読スタイルで行われています。すなわち、生徒さんが最初に文章を音読、次に和訳を行い、講師がそれを直したり、文法・語法面での補足説明を加えるというものです。
 しかし、この授業の最大の目的は正しい訳文を作ることではなく、一定のスタイル(今回であれば学術論文形式)のドイツ語の文章を正しく読めるようになることです。そのためには、①論文で頻繁に使われるような表現や語法に何度も触れることでそれらを習得すること、②同じ意味や反対の意味の語彙や表現の組合せに慣れることで文章の構造把握につなげていくことの2点が重要だと考えています。

 

  漢文

『漢文入門』クラス(高校生〜一般)  木曜 20:10〜21:30 講師:福谷
  ※2017年度秋学期は休講致します。冬学期(12月〜)からの受講生を募集中です。

 この講義では、初学者を対象に漢文講読の手ほどきをしております。テキストは、小川環樹・西田太一郎『漢文入門』(岩波書店、1957年)を使用しております。辞書は『全訳漢辞海』(第二版)を使用しております。授業の進め方は以下の通りです。『漢文入門』内の短文篇を一篇ずつ丁寧に訓読・翻訳し、構文中の文法を確認しながら、受講者の漢文に対する理解を深めていきたいと思います。毎回、一・二篇を読み終わるぐらいのペースで進めております。
 また、講義では、文法的な説明に加えて、思想内容についても解説することに力を入れております。(テキストの進行度についてはお訊ね下さい。)

 

  英語

英文法の復習から大学院入試対策の英文読解のクラスまで。基礎から応用までニーズに合わせて柔軟に対応することが可能です。クラスの様子については、ブログの検索ボックスに「一般英語」と入力してご覧ください。

英語文法』クラス 火曜 10:00〜11:20 講師:浅野直樹

英語を不自由なく読み、最低限の意思疎通ができるようになるためのクラスです。全12回で一通りの文法を学びます。各回とも希望に応じて量を調整しながら 宿題を出します。大学入試に見られるような文法のための文法は無視するので、過去に中学や高校で英語を習ったことがあるけれども苦手だったという方でも安心です。

『英語講読』Aクラス 水曜 10:00〜11:20 講師:浅野直樹
テキスト:未定

『英語講読』Bクラス 水曜 11:30〜12:50 講師:浅野直樹
テキスト:未定

『英語講読』Cクラス 第2・4土曜  9:10〜12:00 講師:浅野直樹
テキスト:Eric Hoffer, The Temper of Our Time(エリック・ホッファー『現代という時代の気質』読了後、

Hannah Arendt , The Human Condition(ハンナ・アレント『人間の条件』)を読み始めました。(2017年10月現在)


テキストは、受講生の習熟度やご要望に見合ったものを、相談しながら決めていきます。下記、それぞれA〜Cクラスで、これまで扱ったテキストの例をご参考下さい。

Aハリー・ポッターを読む> 
あのハリーポッターシリーズを英語で読むクラスです。日本語で読んだときと違う印象を受ける部分も多々あります。原文は意外に大人向けだったりします。

BD・キーン『日本文学の手引き』> 

CJ.S.ミル『自由論』カズオ・イシグロ『日の名残り』、 Essays in experimental logic/ John Dewey (1916)> 

 

 

  フランス語

『フランス語講読 』Aクラス  隔週日曜 9:10〜12:00  講師:渡辺洋平
『フランス語講読 』Bクラス 隔週土曜  10:30〜13:20  講師:渡辺洋平

henri_bergson_02Aクラスでは、アンリ・ベルクソン(Henri Bergson)『精神のエネルギー L’energie spirituelle』につづき「脳と思考 Le cerveau et la pensée」を読了(2016年度冬)。
その後、ベルクソンの『物質と記憶 Matière et mémoire』を読んでいます。(2017年10月末現在、第二章中盤。1授業で4項前後のペースです。

Bクラスは2016年度秋学期から、同じくベルクソンの『思考と動き La pensée et le mouvant』、続いて「形而上学入門 Introduction à la métaphysique」を読み進めてきました。2017年11月現在、終盤で、年明けに読了の見込み。新しいテキストに入る予定です
テキストは未定ですが、「次は文学作品」という声も上がっています。この機会に是非ご参加下さい

どちらのクラスも、まず受講生の方に音読と訳読をしてもらった上で、意味と分かりにくい文法事項の確認をし、その後内容の解説とそれについての議論に進むという形式をとっています。少し難しめの文章をじっくり読んでみたい、思想書を原文で読んでみたいといった方々のご参加をお待ちしています。

(これまで読了したテキストには、17世紀フランスの哲学者ルネ・デカルトの『方法序説』や、2008年にノーベル文学賞を受賞したJ.M.G. ル・クレジオのエッセイL’Africain (2004)がございます

 

  ロシア語

『ロシア語講読』クラス 木曜 14:30〜15:50 講師:山下大吾

Kiprensky_Pushkinプーシキンなど19世紀ロシアの古典作家の作品を中心に、受講生と相談の上テクストを選択します。
2016年度冬学期、プーシキン『スペードの女王』を読了後、『ベールキン物語』の各編に取り組んでいます(2017年6月)。
「吹雪」を読了し、次編の「葬儀屋」を読み進めております(2017年10月現在)。
●これまでに読了したテキスト
プーシキン『青銅の騎士』(2014春〜秋学期)/プーシキン『ジプシー』(2015年秋)/チェーホフの短編(2015年秋〜)

『ロシア語入門』クラス  (受講生募集中です。お問い合わせ下さい) 講師:山下大吾

ナウカ出版の井桁貞義著『名作に学ぶロシア語』を教材に用いてロシア語の初歩を学習します。プーシキンやチェーホフを始めとする19世紀の古典作家のみならず、ブルガーコフなどソビエト時代に執筆活動を行った作家の原典を味わいながら、少しずつ無理なく文法が習得できます。奥深く幅広いロシア語ロシア文学の世界。静かなお山の離れの間で、その豊かなひと時をご一緒できれば幸いです。

【山の学校ゼミ】

 

  山の学校ゼミ『社会』

SONY DSC

水曜 16:00〜17:20 講師:中島啓勝

このクラスでは毎回ひとつの社会・時事ニュースを取り上げ、そのニュースについての解説とディスカッションを行います。ディスカッションといっても難しいものではありません。そのニュースについてわかりにくいところや疑問に思ったことなどについて、気軽に話し合って理解を深めましょう。専門知識や予備知識は特に必要ありません。広く社会で起こっていることがらに興味を持っている方なら誰でも参加していただけます。現代社会を取り巻く問題は非常に複雑に絡み合っていて、専門家と呼ばれる人たちでさえも もはや簡単に見通しが立てられないことばかりになっています。それは震災や原発の問題などを見てもより明らかになってきたのではないでしょうか。 こうした時代状況を踏まえて、問題に対して唯一の「答え」を前提にするのではなく、どのような見方があり得るか、どう考えることが豊かな議論につながるのかをみなさんと一緒に探りながら、楽しくわかりやすく解説していこうと思います。
●課題図書(2017年2月現在)
・『いま世界の哲学者が考えていること』岡本裕一朗/ダイヤモンド社
●これまでに扱ったテキストの例
・2015年『20世紀とは何だったのか 西洋の没落とグローバリズム』佐伯啓思/PHP文庫

 

  山の学校ゼミ数学』

kyosu

2016年春学期現在、開講しておりません。お問い合わせ下さい。  講師:福西亮馬

紙と鉛筆さえあれば、いつでもどこでも、そしてどこからでも登り口にして始められる数学。『虚数の情緒』(吉田武著、東海大学出版会)をよき道案内として、数学の山登りを一緒に楽しみませんか?
詳細はこちら「山の学校ゼミ(数学)(『虚数の情緒』を読む)」

 

  山の学校ゼミ『調査研究』 (中・高・大学〜一般)

SONY DSC

金曜 17:10〜18:30 講師:浅野直樹

興味のあるテーマを自分で設定し、そのことについて調べ、まとめます。文献収集や構成などのお手伝いをします。意欲的な中高生、論文やレポートを抱えた大学生、調べたいことがある一般の方をお待ちしております。 (←調査研究の発表会の様子)
●山の学校ゼミ『調査研究』ブログ記事

  山の学校ゼミ『経済』

SONY DSC

 ※現在、開講しておりません。

「経済」というと堅苦しそうに聞こえますが、とくに難しい経済理論などを教えるつもりはありません。経済や社会についてのニュースから毎週面白そうなものを選んで、それについて分かりやすく解説する、というスタイルで進めていきます。そのうえで受講者のみなさんとディスカッションをし、経済や社会について自分の頭で考える力を身につけてもらいたいと考えています。経済についての基礎知識などは必要ありませんので、興味のある方はどなたでも参加歓迎です。また、余裕があれば経済学の古典文献(アダム・スミスの『国富論』やマルクスの『資本論』など)も読んでいければと考えてます。その他、できるかぎり、受講者の方のリクエストに応じるつもりでいます。

  山の学校ゼミ『法律』

kenpo

木曜10:00〜11:20 講師:浅野直樹

私は大学を卒業してから法律の必要性を感じてから勉強しました。社会保険労務士と行政書士の資格を取得し、予備試験から司法試験を受験しようとしているところです。日常生活でも法律の素養があると何かと便利です。社会問題を考える上でも法的な観点は一つの基準になります。法律の基礎を踏まえつつ、必要や興味関心に応じて法的思考を養います。芦部信喜『憲法』(岩波書店、2011)を用いて憲法から学習する予定をしておりますが、民法、労働法など特定の分野をしたいという希望があれば対応を考えます。

  山の学校ゼミ『生活と文化入門』

berger

月曜 11:30〜12:50 講師:大窪善人(よしお)

私たちは日々、家庭、学校、会社、地域などのさまざまな文化の中で生活しています。ある文化では当たり前のことばや習慣が別の文化ではまったく知られていない、ということも珍しくありません。しかし、こうした文化の違いはどのようにして生まれるのでしょうか? また、同じ文化はどのように共有されていくのでしょうか? このクラスは、日常の中でなんとなく感じている生活や文化についての疑問を発展的に考えるためのプラクティスです。今回は、社会学の古典的作品である『現実の社会的構成』(P.L.バーガー,T.ルックマン)を輪読しながら、生活と文化の学問的な基礎知識を学びます。授業の内容は受講される方とも相談して、柔軟に進めていくつもりです。

  山の学校ゼミ『歴史』

木曜 18:40〜20:00 講師:吉川弘晃(※現在開講しておりません。お問い合わせ下さい。)

高校レベルの基礎知識の定着を重視しながらも、教科書にとらわれない、政治・経済、地理、倫理、その他自然科学の知識を総動員して世界の動きを追えるような力を世界の歴史に学ぶことで一緒に鍛えていきます。春学期は特定の地域・時代から、秋学期は普遍的なテーマ(歴史観や世界観)から、冬学期は生徒さんの希望から、それぞれ1冊ずつ本を選び、それを読んで討論する授業を行います。 歴史を学びたいという方で、高校レベル の教科書を読む自信のある方ならば、誰でも歓迎します。  ●山の学校ゼミ『歴史』(旧クラス名:「歴史入門」)ブログ記事

  山の学校ゼミ『倫理』

rinri

木曜 17:10〜18:30 講師:浅野直樹

高校の科目である「倫理」の内容に沿いつつ、参加者の興味や関心に応じて自由に議論するクラスです。教科書は濱井修、小寺聡、三森和哉『現代の倫理』(山川出版社、2014)を予定しております。「倫理」に興味を持つのは大人になってからのこともあるでしょうし、高校生の間に興味を持ったとしても学校の制度上選択できないこともあります。そのような方を対象として、先人の哲学や思想、現代的な課題について学び、考えていきたいです。
山の学校ゼミ『倫理』ブログ記事

  ウェブ・プログラミング

『ウェブ・プログラミング入門』クラス
隔週水曜 18:40〜20:00(1学期全6回) 講師:T.Fujita

本授業では、インターネットにおける情報発信にテーマを絞って、その具体的な方法の紹介と実習を行う予定です。授業内容は、受講生のコンピュータ、インターネット習熟度によって柔軟に対応しますが、概ねXHTML とCGI(Perl)を扱う予定です。…(全文を読む受講生の声

タグ

2014年10月20日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:クラス

2012年夏の古典語講習会(京都)

この夏、ラテン語、ギリシャ語を学んでみませんか。山の学校では、下記の講習会を予定しています。会場はいずれも山の学校の教室を使います。>>アクセスマップ

下記内容のpdfファイル(FAX用紙)はこちらです。
『2012年度・山の学校一般向け夏期講習のご案内』

ラテン語入門コース

タイトル: 格言で学ぶラテン語
担当: 山下太郎
内容: ラテン語の面白さを一人でも多くの人に知ってほしい。そういう願いを込めた短期集中講座です。短い格言を紹介しながら、ラテン語の読み方から、格変化の基本までを学んでいただきます。予備知識も予習も不要。参加資格は「おもしろそう」という好奇心だけです。
教科書: プリントを使用
日程: 第一回目 7月21日、22日 第二回目 8月18日、19日 いずれも午前9時から12時。
※第一回目と第二回目は同じ内容です(扱う格言の内容は変えますので、両方受講することは可能)。
定員: 15名(先着順)
費用: 第一回目、第二回目とも21,000円(プリント代を含む)。

ラテン語講読コース

タイトル: ラテン語で読む「マタイによる福音書」
担当: 広川直幸
内容: 今でこそ,聖書は世界中の言語に翻訳されていますが,長い間,西ヨーロッパの人々にとって聖書といえばラテン語訳聖書のことでした.ラテン語訳聖書のことを「一般に普及した訳」という意味でVulgata(ヴルガータ)と呼びます.先日,山の学校のギリシャ語講読の授業で「マタイによる福音書」を読み終えたので,それにちなんで,この夏の講習会ではヴルガータで「マタイによる福音書」を読むことにしました.今回は,細部の分析より量を読むことを優先します.とはいえ,比較的易しいラテン語ですので,ラテン語文法を一通り学んだことがあれば受講可能です.奮ってのご参加をお待ちしています.

日程: 7月22日,29日,8月5日,19日(すべて日曜日)の計4回.午後2時から5時まで.
テクスト: ドイツ聖書協会発行のシュトゥットガルト版を用います.Nova Vulgataではないことにご注意ください.
R. Weber, R. Gryson, Biblia Sacra iuxta vulgatam versionem, Deutsche Bibelgesellschaft, 20075, ISBN: 9783438053039.
定員: 5名(先着順)
会費: 42,000円
※山の学校の会員は追加科目として割引の対象になります。ご相談下さい。

古典ギリシャ語コース

タイトル: ルキアノス『神々の対話』を読む
担当: 広川直幸
内容: 紀元後2世紀の作家ルキアノスが書いた対話集の一つである『神々の対話』を読みます.ルキアノスは紀元後の人ですが,その作品は古典期アッティカ方言を模した擬古文で書かれているので,古典ギリシャ語文法の知識で読むことができます.また,一つ一つの対話が長くないので,初歩の人でも息切れすることなく楽しく読み進むことができるでしょう.奮ってのご参加をお待ちしています.
日程:7月14日,28日,8月11日,25日(すべて土曜日)の計4回.時間は午後2時から5時までです.
テキスト: H. L. Levy, Lucian: Seventy Dialogues, University of Oklahoma Press, 1976, ISBN: 9780806138947.
定員: 5名(先着順)
会費: 42,000円
※山の学校の会員は追加科目として割引の対象になります。ご相談下さい。

お申込み、お問い合わせをお待ち申し上げます。(FAX用紙は「こちら」

受講希望者はクラスの空きを確認後、開講日までに下記口座いずれかに講習料をお振り込み下さい。

京都中央信用金庫 銀閣寺支店 普通 2217927
名義:学校法人北白川学園 理事長山下太郎

ゆうちょ銀行 00990-0-207268
加入者名:学校法人北白川学園

タグ

2012年7月7日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:講習会

山の学校古典語クラスについて

古典には人間の英知が詰まっています。汲めども尽きぬ知恵の泉に喩えることができます。誰にでも分け隔てなく開かれている泉です。ただ、川の流れのように多くの人の目にもとまる場所にはなく、少し山の奥に分け入らないと見つかりません。はじめて出かける場合は、道案内や道連れがいたほうが心強く、また道中の会話もはずみます。

この道案内をするのが山の学校の古典語クラスです。

大別すると、古文と漢文、ギリシャ語とラテン語の四つのコースに分けられます。古文と漢文は、学校で文法を習ったきり細かいことは忘れた・・・という方もご安心ください。名所を駆け足で巡るツアー型の授業ではありません。一人一人のペースにあわせてごじっくり丁寧にご指導いたします(それぞれのクラスの定員は5名)。

ギリシャ語とラテン語は興味はあるが初めて・・・という方も、尻込みする理由はまったくありません。英語を学んだ人は、これらの言語の基礎にあたる文法の考え方は履修済みとみなせます。たとえば、「三人称単数のときはsをつける」と習いますが、あれはギリシャ語、ラテン語の文法知識と同じです。だから中学生には難しいのですが、大人にはパズルのように楽しめます。

ある程度文法の基礎がわかったら、めでたく古典の泉にたどり着いたことになります。ここまでくればあとは自分で読むだけです。最初はちょっと気後れするという人や、文法は履修済みだけれど、読解のコツが今ひとつつかめないので、それを直伝して欲しいという人。ニーズはいろいろあろうかと思います。現在、山の学校では短い文章をゆっくり読みながら文法の復習をするクラスから、大学の講読に近い内容のクラスまで、様々なご希望に合わせた講読クラスをご用意しています。

山びこ通信では開講クラスのいくつかについて、担当講師の紹介文を掲載させていただいています。ご関心をお持ちの方は、いつでも見学を受けつけています。お気軽にお尋ねください。

タグ

2012年1月23日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:入会案内

11月イベントのご案内—「ラテン語の夕べ」開催

11月のイベントをご案内致します(いずれも無料)。会員に限らずどなたもご参加いただけます。11月は、第23回ラテン語の夕べ(一般対象)もございます。ふるってのご参加をお待ち申し上げます。
           

イベント案内2011-11
第23回ラテン語の夕べ

●山びこクラブ「しっぽとりであそぼう」
11/5(月)10:00 – 10:30
対象:小学生(卒園児歓迎)
場所:北白川幼稚園園庭
担当:福西亮馬

●将棋道場
11/7(月)16:00 – 18:00
対象:小学生
場所:山の学校教室
座主:百木漠
定員:先着20名
※事前にお申し込み下さい。
※初心者・経験者問わず、ふるってのご参加をお待ちしております。

●英語特講
11/14(月)18:40 – 20:00
対象:中学・高校生
場所:山の学校教室
担当:山下あや
※それぞれの生徒に応じた問題を用意し、時間内でひたすら問題を解き続けてもらいます。それぞれの答案の採点をその場でしながらコメントしていきます。
※事前にお申し込み下さい。

●論語の素読・勉強会
11/19(土)8:30 – 11:00
対象:小学生
場所:北白川幼稚園第三園舎
担当:(素読)山下太郎、(勉強会)山下あや・梁川健哲
定員:先着20名
※素読では、毎回論語の一節を紹介し、参加者皆で声を出して読みます。(8:30〜9:00)
※勉強会では各自が課題を持ち寄り、講師が監督する中、異なる学年間で教えたり、教わったりしながら、自発的に学び合う時を過ごします。(9:00〜11:00)
★学年を配慮して座席を準備致しますので、前日までに、お申し込みをお願い致します。

●ひねもす道場
11/21(月)16:00 – 18:00
内容:「剣をつくろう!」
対象:小学3年生以上
場所:山の学校教室
担当:福西亮馬
定員:先着10名
※ひねもすとは、紙を丸めて作った大小2種類のパイプを繋げて作る工作です。部材そのものから自分で完成させる楽しみを味わうことが出来ます。

●ラテン語の夕べ(講演・ディスカッション)
11/25(金)18:30 – 20:00
テーマ:「ラテン語学習最前線〜何で学ぶか、何を学ぶか」
対象:一般(ラテン語に関心のある方)
場所:北白川幼稚園第三園舎
講師:前川 裕
講師からのメッセージ:ラテン語を学習するための素材や環境は、さまざまな発達を遂げています。ラテン語をめぐる最新の状況や、ラテン語学習のためのさまざまな教材などをご紹介します。
Omnes viae Linguam Latinam ducunt! (全ての道は、ラテン語に通ず!)

●なんでも勉強相談会
11/28(月)18:30 – 21:30
対象:中学・高校生
場所:山の学校教室
担当:浅野直樹、山下あや
※ 講師が勉強や進路の相談などを幅広く受け付けます。保護者との面談も致します。事前にお申し込みください。

タグ

2011年10月30日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:イベント

2011年夏!「ラテン語文法夏期講習」のご案内

表題に関し、以下の内容の講習会を企画しました。ふるってのご参加をお待ち申し上げます。

入門コース

日程: 7月23日(土)、7月30日(土)
時間: 14時~17時
教科書: 田中利光『ラテン語初歩(改訂版)』(岩波書店)
講師: 山下太郎
定員: 先着5名
メッセージ: ラテン語ははじめてという方、辞書の引き方がわかればいい、という方、すでに独学したけれども途中で挫折したという方向けのコースです。「ラテン語はかじったことがある」と(胸をはって)言えるところまでもっていくのがこのコースの目的です。

復習コース

日程: 7月17日(日)、24日(日)、31日(日)、8月7日(日)
※最終日のみ変更の可能性があります。
時間: 14時~17時
教科書: 中山恒夫『標準ラテン文法』(白水社)
講師: 広川直幸
定員: 先着5名
メッセージ:
ラテン語既習者が文法の俯瞰図を得るための講習です。教科書を4日の授業ですべて終わらせます。一日に少なくとも5課は進む強行軍になりますので、既に「一通り」ラテン文法を学習したことがあるというのが受講の条件となります。

会費

入門コース:21,000円
復習コース:42,000円

※特典:山の学校に入会する場合、入会料は免除します。

場所

山の学校の教室を使用します。

申し込み

  • 申し込みを希望される方は下のフォームをご利用いただけます。
  • お電話でも申し込みを受け付けます。075-781-3215
  • ご希望のコースを忘れずにお伝え下さい。
  • 会費は講習会開始日までに下記口座いずれかにお振り込み下さい。
  • 京都中央信用金庫 銀閣寺支店 普通 2217927
    名義:学校法人北白川学園 理事長山下太郎
    ゆうちょ銀行00990-0-207268
    加入者名:学校法人北白川学園

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

題名

メッセージ本文

上記内容にて送信しますので、よろしければチェックを入れてください。

タグ

2011年6月24日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:講習会

このページの先頭へ