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『かず』『しぜん』

山の学校では、息子二人小四の兄はかず、小一の弟はしぜんでそれぞれお世話になっています。

山の学校との出会いは、の前に私達家族には幼稚園との出会いがありました。幼児教育からはじまる山下先生の教育に対する想い、人として幼児教育がいかに大事であるかという節目節目での園長先生のお言葉は、親として我が子にどう成長してほしいか親としてどうあるべきかという問いに沢山のヒントをいただきました。息子が小学校に入学すると同時に山の学校へも通い始めました。理由は、山下先生が山びこ通信にも書かれている内容で、「学ぶことを楽しむために」とあります。親として、山の学校で学んでほしいことがこの言葉全てにあるからです。学力は結果であり、学ぶ楽しさが自然と身についていれば結果つながるものが必ずあると思っています。

幼稚園時代先生に手をひかれお友達と登って登園したお山への石段を今は一人力強く山の学校へ目ざして石段を登る姿をとてもたくましく思っています。

 M.H.さん(保護者)

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2012年10月24日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:会員の声

しぜん, かいがクラスの作品展とイベントのご案内

しぜんクラスの作品展かいがクラスの作品展およびかいがイベント「講評会+音楽を描こう」(小・中学生対象)のご案内を致します。会員に限らずどなたもお越し下さい(いずれも無料。かいがイベントはお申し込み下さい。)

●「石展 〜石としぜんの材料をつかって」
期間:2012年 3/12(月)〜3/16(金)
時間:10:00〜18:00

会場:山の学校校舎(母屋)前

内容:沢で採取してきた石たちを使って、しぜんクラスのみんなが自分たちのアイデアで作品を作りました。石と触れ合う楽しさを、多くの人に伝えようと、みんなで企画した展覧会です。是非ご覧下さい。

●「第3回 かいがクラス作品展」
期間:2012年 3/19(月)〜3/23(金)(20日の13時〜13時40分は下記のイベントで展示室を使用します)
時間:10:00〜17:00

会場: かいが室
かいがクラスのみんなが1年間えがいてきた作品が、

一堂に会します。

カメラの中から生まれた絵!?
絵の具からつくる絵!?
タワーになった絵!?
みんなのきらめく想像力を、ぜひ体験しにいらしてください。

かいがイベント 2012年 3/20(火)
第1部「かいがクラス作品講評会」13:00~13:40(かいが室にて )

対象:小学生(出品者は是非ご参加下さい)定員15名 担当:梁川健哲、高木彬

かいがクラスの生徒作品を、作者本人や友達みんなで眺めながら、それぞれの作品から感じられたこと・素敵なところを発見して、伝え会います。
第2部「音楽を描いてみよう」14:00〜17:00(北白川幼稚園第一園舎にて)

対象:小・中学生 定員20名 担当:梁川健哲、高木彬

音楽に耳を澄ましてみましょう。頭の中に、色や形、想像の世界が浮かんでくるはずです。それを、そのまま絵に描いてみましょう。
電話・FAX・E-mailにてお申し込み下さい(先着順とさせていただきます)。

 

 

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2012年3月6日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:イベント

しぜんの過去記事

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2010年7月15日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:クラス

しぜんだより

山下 育子

いつの頃からでしょうか。こどもたちが年齢を越えてみんなで花を摘んだり、木の実を見つけてとって食べたり、川に足をつけてメダカの群を追いかけたり、不思議なものを探したりしなくなったのは・・・。自然の中にある美しく神秘的なものを子どもたちと見つけ分かち合いたい!

毎回テーマを設定し、1学期はお山の周辺を楽しんでいます。

“自然と遊ぼう!”――ある4月のクラス

茶色っぽいもの5つ見つける
ちがうにおいのするもの5つ見つける
色のちがうもの5つ見つける
ビニールやプラスチックでできたもの5つ見つける
手触りのちがうもの5つ見つける

こんな紙に書かれた問題とビニール袋を片手に、お山のまわりを探しに出かけます。

「あっ、この葉っぱ裏がザラザラや」 「表面に毛がついてフワフワしてる」
「あっ、クサい!何これ?」 「ドクダミの葉!干してお茶にできるわ!」
「これ、ヨモギ。きず薬になる?」 「ヨモギだんご食べたい!」

皆のキラキラした目が次から次に発見していきます。草の茂み,ドングリやクヌギの木の下,砂の上・・・。目を見張ると普段見えないものも見つけられます。

──教室に戻ると、ひとりひとりの収穫物を机に広げ発表です。いつの間にやら春の珍しいキノコ“アミガサダケ”を採った子。
「よく見つけたね」 「それ、食べられるの?」
それぞれの発表に皆で大拍手です。

この日、Kちゃんが宝物の“アカハライモリ”を連れてきてくれました。
「ほら、お腹をひっくり返すと赤い色してるから、アカハライモリっていうの」とKちゃん。
「すごーい」 「どこにいてるの?」
「もらったんだけど、近くの川」 「イモリとヤモリと何が違うの?」

図鑑を広げて調べながら、大切な“お客さん”を皆で拝見したひと時でした。
“ひみつの森へ行こう!”――ある5月のクラス

この日は春の光がキラキラするとても爽やかな午後でした。
「幼稚園のてっぺんから道がずーっとつづいていて、山の奥へ行けるんだけど行く?」
「やったー!!」
「行こう!」
そこでまた問題。

問題1 森の中の好きな場所で1分間目をとじてまわりの音に耳をすませ
てごらん? どんな音がきこえてくるかな?
問題2 足元に何が落ちていた?
問題3 花を見つけてごらん? どんなにおい? 花びら何枚?

飼育ケース片手にワクワクドキドキでスタート! 松ぼっくり,サルノコシカケ,カラスの羽,
ドングリ,腐った木の幹・・。ほかにもいっぱい集めて帰りました。
「白い花があったよ」 「花びらは何枚?」 「数えられない」
「立ち止まってどんな音がした?」 「カラスの声」 「遠くで犬が吠える声」
「木の葉が風でサワサワゆれる音」 「海辺の波の音」

山奥の自然のふところに身をおくと、子どもたちの心はセンス・オブ・ワンダー(自然の美しさと神秘を感じとれる心,感覚,喜び)であふれます。心のやわらかな小さな頃に、たっぷりと自然を仲間と一緒に共有し、豊かな気持ちがどこまでも満ちることを祈ります。
“スパイダーウェッブ ”クモの巣づくり――ある6月のクラス

梅雨の真っただ中で雨ばかり。そんな雨の中でも黙々(モクモク!)と獲物をとるために巣を編みつづけている「クモ」。

いちどそのクモになったつもりで“クモの巣”を張ってみましょう。

① 板に巣の絵を描く
② 糸と糸の交点にクギをうつ
③ たこ糸をクギに引っかけ編んでいく

人間のクモの巣張りは2回にわたり、苦労の末完成しました。完成後、外へ出てクモの巣考察タイム・・。
「クモは雨の日はどこにいる?」
「巣に息をふきかけてみる?」
「ちょっと小枝でつついてみたら」
「きり吹きで水をかけると巣の形がよくわかるかも」
「巣がこわれても、あっという間にたった一人で作り直す
クモはすごいね」
「糸はまずたて糸から張って、つぎにベタベタするよこ糸
をうずまき型に張るんだって」
「それに獲物がつかまるんだ」
「巣を張らずにエサを探し回るクモもいるよ」
「ミズグモはきれいな水の中に、糸で空気の部屋をつくっ
てすむんだって」

人間がクモのかわりに巣を張ることの難しさ、大変さに加え、クモの糸の伸縮性,獲物をとらえられる強度など、人工ではまねのできないクモの世界を垣間みました。

――5月のしぜんのクラスが終わったあと、クロオオアリの女王アリにお山の石段で出会いました。きっとオスアリと空中結婚飛行を終えて産卵場所を探して歩いているところでした。羽を落としたところの大きくりっぱな女王アリに私は生まれてはじめて遭遇しました。是非とも飼育ケースに入れて産卵の様子を見たかったのですが、神聖なものを感じ、結局デジカメに収めるだけにしました。

8月28日(木)には、お山の幼稚園の卒園児で、アリの専門家、山岡亮平先生をお招きして子どもたちも興味深いお話を聞ける機会があります。とても楽しみです。
(2003.7)

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2010年7月1日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:クラス

しぜんだより

山下 育子

2学期のしぜんクラスは、8月26日「山の学校」夏のイベント“ワクワク探険教室”でスタートしました。

“きのこ”をテーマに、また、鳥の声に耳を傾けながら瓜生山中を歩き、“カワラタケ,ベニタケ,シロハツ,ホウキタケ,ドクヤマドリ,それに珍しいツチグリ”など、沢山のきのこを見つけることができました。それを、予め大まかに分類しておいた5,6枚の「きのこカード」に照らし合わせながら該当のカードの下にきのこを1つずつ置いていき、狸谷不動院の軒をお借りして、『きのこ実物分類表』が出来上がりました。雨上がりの暑い夏の一日が、今ではとても懐かしく思い出されます。

“ひまわりの種”――ある9月のクラス

この夏は、大きな「ひまわり」の花が何十本と、空高く花壇一面に咲きました。この日のクラスでは、まずはじめに、5月にひまわりの種を皆で植えたことを思い出してみました。

1. 春の花の残り(チューリップ,ムスカリ,クロッカス)を1本ずつ土から抜く
2. 根のまわりに、子球ができているのを観察する
3. 雑草を抜き、土を耕して、新しい土と肥料を加え、ふかふかの土にする
4. 4種類のひまわり(ジャンボリー,サンスポット,かがやき,サンビーム)を、指で穴を開けてその中に1粒ずつ種を入れ、土をかぶせる
5.たっぷりの水をかける

「ぼくは、ムスカリ好きだったな」「ひまわりはあっという間に、ぐんぐん大きくなっていったね」

「ひまわり」とは、日を追って回る花という意味があるそうで、花が咲いたらもう回らなくなります。また、ひまわりは北アメリカの野原で生まれてヨーロッパに広まり、17世紀頃中国を通って日本に来たそうです。

――クラスの机の上には、咲き残った小さなひまわりの花がガラス瓶に、そして傍らに高さ2メートルはあり、大きな顔を下に向けたひまわりが首を垂れてクラスの仲間入りをしています。

「ひまわりの種って食べられるって聞いたよ」「テレビで、大リーガーがベンチでプップッって口から殻を出してるの見たことない?」
「リスはほっぺたにいっぱいためている」「殻は食べられないね」「ひまわりの種はたんぱく質,マグネシウム,カルシウム,鉄分などの栄養がいっぱいあるそうよ」

――皆の顔は、ニンマリ「ひまわりの種のおやつ?」ムード・・・。クラスの隅には、コンロとフライパンが見えているので勘のいいみんなは初めからわかっていたようでした。

「じゃ、殻をむいてみよう」「殻をむかないで、そのままフライパンに入れてみようかな」
――結構、殻を一つずつむく作業は大変でしたが、フライパンで炒った“ひまわり”の味は、皆、口を揃えて「美味しい!」「アーモンドみたいな味!」

一人何粒かの貴重なおやつに、りんごジュースが加わり楽しいひと時となりました。

“誰の声かな?” 虫の音――ある9月のクラス

皆がよく知っている、夏に木の上で鳴く虫は? 「セミ!」
では、今のこの時期によく鳴いている虫は何だろう?
「コオロギ」「スズムシ」「マツムシ」・・「バッタ!」
「バッタは鳴くかな?」
バッタの仲間には、足を体にこすり合わせて音を出すのもいるけど、「鳴く虫」とは違うね。「バッタの仲間は何がいる?」
「トノサマバッタ」「ヒシバッタ」「オンブバッタ」「イナゴ」
「秋になると、あちこちからいろんな虫の音が聞こえてくるね」
「オスがメスを誘うんだね」「メスは鳴かないね」

鳴き声を出す虫は、キリギリス,コオロギの仲間です。このお山でもよく耳を澄ますとお昼から、そして夜は勿論、虫たちの大合唱が聞こえます。

コオロギの仲間 …… ①体の特長は、背が低く横幅が広い
②住んでいる場所は、地面や草の上

エンマコオロギ 『コロコロコロコロリー』 カネタタキ 『チンチンチンチン』
アオマツムシ 『リーッ、リーッ』 ツヅレサセコオロギ 『リィリィリィリィ』
カンタン 『ルルルルル』

キリギリスの仲間 …… ①体の特長は、背が高く横幅が狭い
②住んでいる場所は、草の上
キリギリス 『ギーッチョン、ギーッチョン』 ウマオイ 『スィーッチョン、スィーッチョン』

鳴く虫の種類と鳴き声を、スクリーンを使って見ました。また、このお山で鳴いている、夜の虫の合唱の録音を、静かに耳を澄まして聞いてみました。最後に、皆の知っている「虫の声」の歌を一緒に歌いました。

――あれマツムシが鳴いている ちんちろちんちろちんちろりん あれスズムシも鳴きだしたリンリンリンリン リーンリン……

“ミ・ミ・ズ” 雨の一日――ある10月のクラス

この日は雨でした。外国では「アースワーム」、つまり「地球の虫」と言われるミミズについて、みんなで考えてみました。

ミミズは、世界で約3,600種類、長いミミズは2メートル,短いミミズで5ミリ。私たちが身近によく見るのは雨あがりに道でみかける、長さ12~15センチくらいの“フトミミズ”、土や枯れた根を食べます。また、“シマミミズ”は、5~8センチ、赤っぽく体にしまがあり、生ゴミを食べてくれます。

ミミズたちのお腹を通って出てきたふんは、すぐれた「土」であること、また、そのミミズの自然の力を利用して産業廃棄物や一般家庭の生ゴミまで肥料化できる、ミミズのすごい活躍に思いを馳せました。

後半は、ビデオシアターで、植物の種についての“胞子のファンタジア”を鑑賞しました。小学生たちは食い入るようにスクリーンを見つめますが、どこからか私語が聞こえてくると、しっかりした上級生から「静かに!」と注意をされることもあります。

しぜんクラスは子どもたち自身の協力体制で、クラスが成り立っていると感じます。また、何かに対しての質問が出ると、クラスのメンバーの誰からか、それに対する答えが返ってきます。まるで、インターネットのようなクラスだと思うほどです。

「生物」「植物」などの自然分野が大好きな子どもたちだけあって、驚くほどの好奇心と知識に満ちていて、感心することたびたびです。

***

そして、映画が終わるやいなや、ある小学生が観賞後の印象を心に感じたままプリントの端っこを使って表現してくれました。この場をかりて、ご紹介いたします。


星の空で つくしのほうしが 踊ってた
ブルーのからだで たいそうだ
水の上を すいすいと
仲間といっしょに おいわいだ
ぼくらの誕生 おいわいだ

(2003.10)

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2010年7月1日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:クラス

自然を思う

山下 育子

私たちは毎日どれくらいの自然を感じながら、二度と帰らない一瞬一瞬を過ごしているのでしょうか。

夜には月や星が私たちを照らし、その夜空を見上げて、遠く親の背で同じ月を見たことを思い出すふとした瞬間に、私たち大人も、傷つき疲れた心を癒してくれるものがすでに用意されていたことに感謝したい気持ちになります。そして、明日もまた必ず太陽は昇ってくれます。

また、多忙な日々、さまざまな試練が目前に立ちはだかり、生きている意味を問い直したくなるほどの日常に、小さなアリが黙々と自分より数倍大きな荷物をひたすら運ぶ姿を見つけた時、そこに自分と同じ魂を感じ、共感し、暫く時を忘れさせてくれる瞬間があるのは、自然を観る喜び以外の何ものでもありません。

また、人によっては花瓶に生けた花が、毎日少しずつ花びらを開かせ、香りをただよわせながら私たちに美しく語りかけてくれる様子を毎日楽しみにするのも、身近な自然を感じることに他ならないでしょう。

そして何より、「しぜんクラス」の子どもたちが、“宝物の石”“宝物の虫”を持ってきて得意げに話を交わしている時や、山の中で何かを見つけてワクワクした気持ちで自然と向かい合っている真剣な姿は、このクラスの子どもたちが最も輝いている瞬間に違いありません。

自然の中には私たちが生き物のひとつとして明日を生きるための、そして心身を癒してくれるためのエネルギーが蓄えられており、それを私たちは当然のように毎日享受して生きているのだと感じることができます。

そう思うと、子どもたちが、その生命力が溢れて心が輝いているはずの頃に、テレビ,ゲームの類に多くの時間を満たされがちで、言わば人工的な環境に心が浸され頭脳を不自然に動かすトレーニングに慣れてしまう一方、生身の人間との関わり、自然の偉大さを感じる心が成長しないまま大きくなることは、取り返しのつかない残念なことなのかも知れません。

私たち人間は、皆大いに自然の中を歩き、大人も子どもから多くを教えてもらい、不思議なものを見つけ、大人と子どもの枠を越えて自然を共有する気持ちを持ちたいものです。また、子どもたちにとっても、自然の感動をわかち合える大人の存在があって、その感動を心に刻んでいくことができるのでしょう。

「しぜんクラス」は、毎回時間が足りないくらいです。そんな中で、ささやかな自然であっても、目で見、手で触れ、風の音,空気のにおい,水の流れ,土の感触を忘れず、二度と戻らない自然の中に身を置く瞬間を大切にしたいと考えています。

この1年間の「しぜんクラス」

春・・・自己紹介
春探し
種をうえよう
ダンゴ虫,ワラジ虫のきょうそう 土の中の生き物
木,花,虫,秋冬の落とし物

夏・・・ひみつの森へ 虫がつくったへんなもの
クモの巣づくり
雨の日の生き物さがし
セミの声,木にとまる虫
沢ガニさがし

**夏のイベント
「ワクワク探険教室」瓜生山山頂
(海抜301m)~狸谷不動院へ
~野鳥の声,キノコを見つける
秋・・・ヒマワリの種のおやつ
虫の声コンサート
自然と遊ぼう 秋を描こう
ビデオ鑑賞「たね」
紅葉,黄葉の落ち葉さがし
ぼうしはどれかな

冬・・・冬芽さがし生き物はいつ生まれたの
→古生代~中生代
「三葉虫,アンモナイト観察」
「ぼくのすきな恐竜」
「わたしのすきな石」
岩石と鉱物~花崗岩をもとめて
「褐れん石」見つけた!
銀閣寺山門の石畳
薫青石ホルンフェルス観察,
→大文字山2億年前の堆積層チャート,
鴨川探索
(2004.3)

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2010年7月1日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:クラス

しぜん

山下 育子

レイチェル・カーソン(米国の海洋生物学者でありベストセラー作家)は、『センス・オブ・ワンダー』という本の中で次のように書き記しています。

『わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒や豊かな感受性はこの種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代はこの土壌を耕すときです。』

子どもの頃にこの自然を感じ取る心を養い、またそれを仲間と共有する経験を重ねれば、将来、仮に心のバランスを崩しそうになったときにも、再び元気に一歩を踏み出していくことができるのではないかと思います。

昔、「たまごっち」というおもちゃが流行りました。このおもちゃを与えてもらった子どもは、一生懸命人工の “子ども”の世話をし大切に育てます。ところが、そのうちどうしても世話ができなくなる時がやって来て、残念ながらたまごっちは死んでしまいます。とても悲しく初めは涙が出てくるほどですが、子どもはやがて電源をリセットするともう一度「命のやり直し」ができることに気づきます。「リセットできる命」。ここが、私としては何とも受け入れられないところでした。身近な昆虫であるアリやトンボを、手のひらに包み、大切に思うばかりに羽が取れたり動かなくなってしまったような経験、また買っている犬や猫の死からたった一つしかない命の尊さを身をもって経験することの方が、自然に生かされている私たちにとっては遙かに大切なことだと思います。

「しぜん」のクラスでは、上に引用しましたレイチェル・カーソンの言っている、情緒や感性である土壌を耕すべく、五感や感性を育むことを大切にしたひとときを過ごすようにしてきました。

この1 年のクラスを振り返るとき、四季が刻々と変化するお山の自然の中で、目で見て、手で触れて、空気のにおいや水の流れ、土の感触を感じながら、自然の中の美しいもの、不思議なものの存在に気づき、仲間とその喜びを分かち合うことができたように思います。

「しぜん」のクラスを通し、私がいつも嬉しく感じたことは、どの子も“しぜんのめがね”を持っていること,すなわち、自然の中に何かを見つけ楽しむ心のゆとりを持ち、それを子どもたち同士が一緒になって楽しむ心をもっていることでした。

山を登ってクラスにやってくる途中、子どもたちは木の実や土つきのコケ、草や葉っぱなどを見つけては、毎回お土産のように持ってきてくれました。そうした子どもたちの感動のプレゼントを前にし、みんなでその子のお話を聞くことからクラスの時間が始まっていきました。

来年度春学期からも、自然の中に身を置くことの大切さを意識し、子どもたちとセンス・オブ・ワンダーを共有する時間を大切にしたいと考えています。
(2005.2)

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カテゴリー:クラス

よもぎだんごをつくろう!

山下 育子

今年度の<しぜんクラス>は、『春だなあ!』というテーマで、第1日目4月12日より12名のメンバーでスタートしました。4月5月と、自然からの恵みの春をいろんな角度から感じ、みんなで賑やかに楽しんでいるところです。

毎回クラスのはじめは、古新聞、雑誌などの記事から興味をもったことやみんなに伝えたい内容を見つけて、お家でスクラップノートに貼ってきたものを発表してもらいます。それを受けて、子どもたちは思い思いのコメントを交わしながら「しぜん」の話題が広がっています。

メンバーと共有した、お山の中での自然体験の一日をご紹介します。

“よもぎだんごをつくろう!”――ある4月のクラス

「よもぎって、どんな葉っぱか知ってる?」 『知ってる、道に生えてる。』 『公園で見たよ。』『ギザギサした葉っぱや。』

―――お山のあちこちで、春の新芽を出して大きくなってきたよもぎ。確かに生のよもぎはお店などでは見かけることはありません。その、よもぎの葉を、目、鼻、手の感触でよく確かめながら摘みとって、つづいて、自然の恵みからなる材料(粉、水)を使って“よもぎ団子”を作ろう!ということになりました。

「それじゃ、このお山のどの辺によもぎが生えてるかなあ? 早速みんなで探しにいきましょう。ブタクサと間違えないように。」

『よもぎっていい匂い。』 『葉っぱの裏が白くてフワフワしてる。』
『こんなに採ったらかわいそう?』 『大事にしよう。』

などなど、おしゃべりを続けながら春草の上を目で追いました。よもぎの香りに包まれること約10分ほどで、ボウルにドッサリと葉が集まっていました。教室の玄関前に戻り、手を洗った人から二人一組でペアになり、大きなボウルの中の白玉粉に適量の水を足しながら協力してこねていきました。途中、さっと湯通してから刻んだよもぎが加わります。

『あっ、茹でたよもぎの匂い、さっきの(摘んでた時)と違うよ』 『みどり色のお団子になってきた』作業をつづけながら、口々に感想が出てきます。こねるのは結構の力がいるからなかなか大変です。

全部うまく丸められたところから、湯立ったお鍋の中に一つ一つ手で大事そうに落としていきました。2~3分して浮き上がったら茹で上がったしるし、あと1~2分まってからすくい上げ、冷たいお水につけました。

ふっくらと柔らかな出来映えは、なかなかのもの。よもぎの緑が鮮やかなホカホカのお団子に、少し甘い小豆をのせて、自然の恵みを賞味しました。ちょうど西山へ沈む夕陽が、子どもたちの笑顔をキラキラ照らしていました。
(2005.6)

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2010年7月1日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:クラス

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