古典語の夕べを下記の要領で企画しました。お申し込みはフォームをご利用ください。

日時: 2011年8月26日(金)16:30~20:00 (漢文の夕べ:16:30-17:30、ラテン語の夕べ:18:30-20:00)
場所: 北白川幼稚園第三園舎
講師: 漢文の夕べ:村田澪(京都大学文学研究科博士後期課程・日本学術振興会特別研究員DC2)、ラテン語の夕べ:山下太郎(山の学校代表)

漢文の夕べ
ここからあちらへ―「逝きて将に女を去り、彼の楽土に適かんとす」(『詩経』魏風碩鼠)

内容紹介
楽園への希求の裏側には、現実への失望や嫌悪が潜んでいる。困難と苦悩に満ちた「ここ」を離れ、幸福と調和の世界である「あちら」へ行きたいという願いは、中国古代においてどのように表現されてきたのだろう。陶淵明「桃花源記」を始めとする中国の理想郷について、現実の苦しみとの対比から考えてみたい。

ラテン語の夕べ
黄金時代は蘇るか――ウェルギリウスにおける黄金時代再来のテーマ

内容紹介
古代ギリシアの詩人ヘシオドスの語る五時代説話はいわゆる黄金時代のテーマとして、後代の多くの詩人たちに様々な形で詩的着想を与えた。ウェルギリウスもその例外でない。理想郷の代名詞としての「アルカディア」を創造したこの詩人は黄金時代のテーマをどのようなものとして表現したか、その独自の視点をあとづけてみたい。