May 31, 2005

小1ことば

俳句は芭蕉のものを紹介しました。

六月や 峰に雲置く あらし山  芭蕉

絵本は、「もりのかくれんぼう」、紙芝居は、「あき寺のばけもの」と「こぶとりじいさん」でした。

子どもたちに一番人気のあったのは、「もりのかくれんぼう」でした。また読んでもらうとしたら、今日の3つの中でどれがいい?と聞くと、全員が「もりのかくれんぼう」でした。

内容的に夢があって、なかなか子どもたちも目が高いな(笑)と思いました。

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May 28, 2005

5月24日 「ことば」(中学生)

宇梶です。

中学生の「ことば」のクラスの代講を行ないました。

テキストとして、(文章の長さとしても内容としても的確と思われる)寺田寅彦氏のエッセイ
「流言蜚語」を用いました。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/43260_17028.html

このエッセイが書かれたのは関東大震災の翌年で、ここで例に挙げられている「流言蜚語」
は、おそらくは朝鮮人虐殺事件の際のものだと思われます。何故デマというものは生じるの
か、何故鵜呑みにされてしまうのか、そしてどうしたら防げるのか、そういった点が論じられ
ています。

寺田氏は、「科学的常識」というものを土台にし、冷静になって情報を判断すれば、流言蜚語
が拡大するのは防げるのではないか、といった主張をしていました。

授業としてはまず音読を行い、内容について議論し、最後に作文を書いてもらいました。
生徒のMさんは、

「まず、物理的には誰がうわさを流したのだろうと考える。そして誰かをついせきする。単
じゅんだが、そのだれかをついせきするのならば、その方法が一番いいと思った。」

つまり、誰が噂を流したのかを追跡し、当人に確認を求めることで、噂の真偽を確かめること
ができるのではないか、ということです。

Jくんの意見。

「例えば、「急に教室のドアがはずれて近くにいたC君が頭を打って重傷なんだって。」みたい
な本当にありそうなことを流してしまったら防ぐためにはそのC君に聞くしかないのでとても広
がりやすいデマだが、だれかがそのC君に聞いてうそとわかったらその事を伝えればいいと思
う」。

寺田氏は「科学的常識」に従って冷静に考えればよいのでは、との主張でしたが、Jくんが言う
には、それでも「常識的に考えていかにもありそうなことを伝えるデマ」に対してはどうすれ
ばいいのかと問い、やはり当人や実際の事実を確認するべき、と主張していました。

授業後、山下先生との雑談の中で、僕が山下先生のブログに書いた「ローマ文化に対する偏
」が話題に上がりましたが、

http://www.kitashirakawa.jp/~taro/mt/archives/001338.html

やはり直接原典に触れることが大切だ、という話になりました。偏見を解消するには、事実を
確認するに如くはない、ということです。

この点からしても、MさんやJくんの主張は正しいのだな、と感心した次第です。

Posted by at 10:19 PM | Comments (0)

ラテン語の夕べ

7月にラテン語夕べを企画しました。

・ラテン語の夕べ

7月8日(金) 午後8時から9時半
場所 北白川幼稚園
対象 高校・一般(無料)

講師 山下 太郎(元京都大学ラテン語講師)
題名 「ラテン語はおもしろい!」

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ひねもすであそぼう!

昨日のイベントのためにRyoma 先生がいくつか作った試作品のうち、次のものが目を引きました!ひねもすでガンダムがつくれるのですね。単純なパーツを組み合わせることで、いろいろなものをつくることができる、というアイデアとそれを実現する手作業との連係プレイは、小学校時代にこそ、たくさん経験してもらいたいと思います。私は、小学校時代に、段ボールとセロテープを使って無数の作品(ゴミ?)をつくっては壊し・・・しました。よい思い出になっています。

hinemos10.jpg

Posted by at 09:29 AM | Comments (0)

次回の山びこクラブ

昨日は大盛況でした。ひねもすは小学生にとってぴったりの素材だと思います。次回は、

6月24日(金)は… 『ダンボールのおしろを作ろう!』

大きいダンボールに、小さいダンボール。ガムテープでべたべたはって、ゆめをふくらまそう! みんなで「きょうりょく」したら、きっとすごいものができあがるよ!

日 時 6月24日(金) 4時から5時半。
場 所 北白川幼稚園
対 象 小学生(無料)

Posted by at 09:19 AM | Comments (0)

May 25, 2005

小1ことばのクラスを振り返る

下記の原稿を山びこ通信用に書きました。


小1「ことば」のクラスだより
山下太郎

 「ことば」の小1クラスでは、子どもたちに親しみのある俳句や絵本、紙芝居を紹介しながら、「楽しく言葉にふれること」をモットーにしています。

 初めに新しい俳句一首を紹介し、全員でこれを繰り返します。何度も声を合わせて復唱していると、ちょうど音楽の歌詞を覚えるように、誰もが自信をもって暗唱できるようになります。

 腹の底から声を出すと自然に大きな音になりますが、街中とは違い、山の緑がどこまでも優しく包んでくれるかのようです。「今の(大きな)声、山のてっぺんまで聞こえたかな?」――いつも、誰かが得意そうにこの台詞を言います。気心の知れた仲間と一緒に俳句を朗唱する経験は、大人になってから、山の風景と共に懐かしく思い出すことができるでしょう。

 俳句の次は、絵本と紙芝居の時間です。日本の昔話やグリムやアンデルセンの作品をアレンジした絵本や紙芝居を選んでいます。絵本1つと紙芝居1つでちょうど時間いっぱいになります。

 俳句を通して「言葉」のもつ美しさやリズム感を感じ取ることができるとすれば、絵本や紙芝居の読み聞かせを通し、子どもたちは「物語」の楽しさに触れることができます。起承転結のついた物語展開に何度も何度も接することによって、物語の「先を読む」能力が着実に形成されていきます。この点、テレビやビデオでは、立ち止まって先を読む必要もなく、また、その「考える」時間さえ奪われているので、これらのメディアに接すれば接するほど、子どもたちの「先読み能力」は乏しく貧弱なものになっていきます。

 このようなわけで、私は絵本や紙芝居を読む際、新しいページや場面に移る前にいったん話をとめ、「次はどうなるでしょうか?」と期待を持たせるように合いの手を入れるようにしています。すると、あっちからこっちから、「次はこうなるんやで」、「いや違う、こうなるはずや」とめいめい私に「教えて」くれます。こうして期待のボルテージが最高潮に達した段階でページをめくると・・・子どもたちの期待通りに展開すればそれはそれでよし、まったく予想を裏切る展開になっていたとしても、それもよしです。

 余談ですが、今ふれた「物語の先読み能力」は、学校教育において、とくに国語と英語の学習において、後々計り知れない恩恵をもたらします。たとえば、この能力が豊かに備わった生徒は短時間で要点を見抜く力、速読力に長けており、国語や英語の長文読解を苦にすることが少ないものです。しかしそれを培う原動力は、何より各家庭での会話や「読み聞かせ」の習慣――子どもではなく保護者がその鍵を握っている――にほかならないことをここに強調しておきたいと思います。

 意外に思われるかも知れませんが、小学校に上がっても、子どもたちは親に「本を読んで!」とせがみます。これは「甘え」ではありません。まだ、「先読み能力」の未熟な子どもたちは「言葉の授乳」を渇望しているのです。このとき、色々な理由をつけて「自分で読みなさい」と突き放すのは子どもにとってかわいそうなことです。いずれ、「先読み能力」に自信が持てるようになれば、放っておいても一人で本を読むようになります。それが身についていない段階で「自分で読みなさい」、「たくさん読みなさい」と言うのは、酷なことなのです。乳児への授乳を「甘やかし」と称する人はいないように、子どもへの読み聞かせの習慣は、いかなる教材、いかなる教育メソッド――私の授業も含む!――にも勝る最高の教育なのだと私は思います。

 さて、前回の「ことば」のクラスでは、アンデルセンの『人魚姫』の絵本(いわさきちひろの挿し絵が美しい)を読みました。私自身この作品の正確なあらすじはすっかり忘れていたのですが、読み進めるにつれ、子どもが理解するにはたいへん複雑な筋の展開になっていることに気づきました。最後に人魚姫が泡となって消えるところまで、正確に筋を覚えている大人は意外に少ないのではないでしょうか。

 ところが、一人の女の子がこの話をよく知っていて、ページをめくるときに「これは次にこうなるのよ」と合いの手を入れ、筋の展開を正確に言い当てたのには驚かされました。また、その女の子の話しぶりを他の子どもたちも静かに聞き入っていたのが印象に残っています。このような子どもたちの様々な合いの手――紙芝居の大蛇の絵を見て、「せんせー、あんなー、ぼくきのう、へびみたでー」等も含む――は、そのどれもが快い「場」の空気を作り上げ、絵本や紙芝居の魅力を全員で余す所なく分かち合う上で、不可欠のスパイスになっています。

Posted by at 09:32 AM | Comments (0)

May 24, 2005

一年生のことば

今日は全員勢揃いでした。最初に俳句の復習をしました。恥ずかしながら、私もうろ覚えだったのですが、子供たちに、「目には青葉・・・」の次には何をやったっけ?ときくと、「はいっ」と手を挙げて、答えてくれたので、「そう、それ」という感じで、もういっぺん、全員でその俳句を復唱する、ということをどんどん続けていき、結局、4月からあつかった俳句を全部おさらいしました。

Mちゃんが、自宅から絵本をもってきてくれました。キャベツくんとぶたくんが道でであい、ぶたくんがキャベツくんを食べようとすると、きゃべつくんが、もし僕を食べたら、とんでもないことになるよ、と言おうとして、いろいろな動物がキャベツを食べた結果、とんでもなくおかしな格好になっている例をつぎつぎに空の上に示して見せる・・・という展開の、おかしなおかしな絵本でした。あらすじをかいていても、まことに変な日本語になっていますね。百聞は一見にしかず、です。一度子供たちの前で読んでみてください。子供たちは、大笑いの連続になるでしょう。

つぎに、用意してきた絵本と紙芝居をしました。絵本は「あさえとちいさいいもうと」、紙芝居は、「かぐやひめ」とあと一つは、妖怪ものでタイトルを忘れました。のっぺらぼうなのですが、自分を退治しにきた若者3人のめだまをもぎとって、自分の体にうめこむと、今まで見えなかったものが見えるのに味を占め、次から次へと人のめだまを奪っては体中に埋め込んだ・・・というようなイントロで始まるお話でした。

いつもとかわらず、何を読んでも、あっちからこっちから合いの手がはいり、私も楽しく、絵本読み聞かせの時間の魅力を堪能させてもらいました。

Posted by at 11:05 PM | Comments (0)

一年間

何気なく左のサイドバーから一年前のエントリーを選び読み返すと、一年はあっという間だったとも、
充実していて、その間に色々あったなあと思うことも、人それぞれできると思います。そういう意味で、
このエントリも含め、内容的に意味のあるものも、ないものも(笑)、そのときの心の風景として、
アップしておきたいと思います。

今日は、山びこ通信の原稿を書いています。締め切り間際です。学校時代の宿題提出をちょっと
思い出すことのできるひとときです。

Posted by at 04:40 PM | Comments (0)

May 19, 2005

今日の代講

要するに進行形と助動詞を使った未来形の練習でしたが、気付いた点では、
①be+~ingがセットで覚えられていない→be動詞だけにしたりing形だけにしたりする
②be going toがセットで覚えられていない
③ピリオドやクエスチョンマーク忘れなどのケアレスミス多発
などがありました。

あとテンションが非常に高かったです。これを勉強時の集中力に注ぐことができればすごいと感じました。
ケアレスミスでは日本語が過去形であるのに英語訳では現在形で書いてしまうというような、ほんとに「ケアレス」なミスが目立ちました。
穴埋めだけをするのではなく、意識して英文を書くようにすると修正できると思います。

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May 18, 2005

英語の基礎力確認テスト

昨日は高校生に英語の抜き打ちテストをしました。数学を受講している生徒ばかりでしたが、英語は高校生にとって大切ですから、自信のあるなしにかかわらず、常に自分の実力向上については意識していただきたい、そういう思いから数学の時間を5分だけさいてもらって、テストをしました。内容は中学1年生の英作文10問ですが、徐々にレベルアップしていきます。毎週10問ずつでも、自分の弱点を早めに、そして正確に知っておくことは、実力アップのかなめになります。授業が終わった後で、それぞれの生徒に答案を返しながら、凡ミスの傾向とこれからの対策についてコメントしました。

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May 16, 2005

数の世界

福西です。
先週基礎テストをしましたが、その補充問題です。
さあ、25分でみんな解けますか?

(^2は2乗のこと)
1) x=(a+1)^2 , a<1のとき、√(x-4a)を aであらわせ。
2) |x+4|=5x を解け。
3)  x^3+y^3+3xy-1を因数分解せよ。
4) 0<θ<90°のとき、2(cosθ)^2+cosθ-1=0を満たすcosθの値を求めよ。


1) -a+1 (a-1は間違い)

2) x=1 (x=-2/3も答えた人は間違い)

3) (x+y-1)(x^2+y^2+1-xy+y+x)

4) cosθ=1/2 (-1も答えた人は間違い。cosθ>0)

1)の問題が、ひっかかりやすいと思います。
√(z^2)=z  ぶー
√(z^2)=|z| ○
絶対値を忘れないようにしましょう!

中学生のころには、絶対値を|2|=±2として習いましたが、あいまいでもあり、当たり前でもあり、とっつきにくかったと思います。しかし、高校生になれば、話は違います。

|z|=√(z^2)

つまり、「ルート」と「2乗」という、もはや知っているものから、絶対値を定義できるようになったのです。

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中3数学

福西@中3数学の代行です。

先週は「式の展開」と「因数分解」のところを、コツコツとやっていました。

そこで習う公式はどれも大事(だと思う)ですが、もしメリハリを出すとしたら、今後一番よく使うはずの

(x+a)^2 = x^2+2ax+a^2 (パパッと2a)
x^2-a^2 = (x+a)(x-a)  (パパッと±)

の二つを一番使えるようになってほしいと思います。この二つの公式は、クロス項(上の式では2a、下の式では0)が意味深いので、単に「たすきがけの公式」x^2+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b)が劣化した場合というのではなく、よく使う機会があります。

生徒の方はというと、「これさえできたらいいよ」などとずぼらな誘惑にはちっとも曲がらず、少しずつパターンの違った計算問題を、こつこつと解いてくれていました。文字が二つある時、たとえば(x+3y)^2=などになったときは、x^2+6x+9と、yを抜かすようなうっかりはありますが、それ以外は、見ているところ計算のいろはをマスターできているように思えます。(係数が分数になっても、単に通分に時間がかかるだけ、というところまで)

それで、たすきがけですが、とどのつまりは、
「かけてなんぼ、たしてなんぼになる二つの数は?」

ということなので、習うより慣れろで、経験を積むのがいいと思います。

問題 x^2-2x-3を因数分解せよ。

「かけて-3、足して-2になる二つの数は何?」

答-3と1

よって、(x-  )(x-  )にその答をうめて、(x+3)(x-1)が本当の答。

ここで、-3と1を得るコツは、足してなんぼ(ー2=a+b)から考えると、答が絞れないので、かけてなんぼ(-3=a×b)を先に注目して考えると、答が見つかりやすいことです。

ところでK.Mちゃんは、素因数分解の意味や、因数分解のたすきがけを、教科書の説明にアンダーラインを引いて一生懸命理解しようとしていて、彼女のそういうところがいつもすごいなあ、と感心します。授業ののっけから、「今日は、因数分解と、連立方程式の応用と、平方根のことを教えてほしい」と言ってきて、結局それらを納得行くまで聞いて、かえって行きました。

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May 13, 2005

中3英語

今週は、順調に勉強を進めることが出来たように思います。
中学3年となると、受験を意識し、前に前に進みたいところですが、あせらず、
中1、中2の復習をするのがコツです。勝負は夏休み前。
この1学期にどれだけ、中1、中2の復習ができるかが、ポイントになります。
というわけで、生徒たちには通常の課題以外に、
中1・中2の復習テストをしてもらいました。
すでに仕上げた問題集の中から10問、英作文の問題を出題します。
?マークを抜かしても、綴りが間違っても、すべて×で採点しますと、満点は
なかなかとれません。
間違った箇所はすぐになおし、なおした結果を何度も書き直します。その後、
再テストすれば満点になります。このプロセスを家でも自分で実行できるように
指導しています。
内緒ですが、来週は高校生の生徒たちにも、同じ問題を解いてもらおうと
思っています。
ねらいは、「無知の知」が「無知の無知」にまさるということ。
「君は基本ができていない」と言い放つより、中1の問題でミスが続出する事実を
体感するのが何より効きます。教える側の心理的フォローは不可欠ですが。
日本のほとんどの中学生、高校生が背伸びした勉強ばかりに苦しめられていて、
国語で言えば、漢字の読み書きのできないまま、学年だけ上にあがっていくような
印象があります。
高校生、中1の問題で満点とれるかな?

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May 12, 2005

アエネイス読書会8.608-625

現在が第何回目かも、思い出さないといけませんね。(6巻末で第171回という記録が残っていたので、今は第240回ぐらいでしょうか?)

アエネイス8.608-625

At Venus aetherios inter dea candida nimbos
dona ferens aderat; natumque in ualle reducta
ut procul egelido secretum flumine uidit, 610
talibus adfata est dictis seque obtulit ultro:
'en perfecta mei promissa coniugis arte
munera. ne mox aut Laurentis, nate, superbos
aut acrem dubites in proelia poscere Turnum.'
dixit, et amplexus nati Cytherea petiuit, 615
arma sub aduersa posuit radiantia quercu.
ille deae donis et tanto laetus honore
expleri nequit atque oculos per singula uoluit,
miraturque interque manus et bracchia uersat
terribilem cristis galeam flammasque uomentem, 620
fatiferumque ensem, loricam ex aere rigentem,
sanguineam, ingentem, qualis cum caerula nubes
solis inardescit radiis longeque refulget;
tum leuis ocreas electro auroque recocto,
hastamque et clipei non enarrabile textum. 625

いよいよお待ちかね、ウルカヌスの盾の登場ですね。

福西

608-10
At Venus aetherios inter dea candida nimbos
dona ferens aderat; natumque in ualle reducta
ut procul egelido secretum flumine uidit,
さて、輝く女神ウェヌスが天の雲の間から、
贈り物を運びながら現れる。奥まった谷にいる息子を、
涼しい川から遠くに、彼が一人でいるところを彼女は見る。

ut:secretumな状態でいるところを
secretum < secerno離す(secretusでaloneの意味もある)

611
talibus adfata est dictis seque obtulit ultro:
姿(自ら)を突然現すなり、次のような言葉で彼女は語った。

612-4
'en perfecta mei promissa coniugis arte
munera. ne mox aut Laurentis, nate, superbos
aut acrem dubites in proelia poscere Turnum.'
「見よ、我が夫の技術によって、完成されたる、約束の贈り物を。
すぐにでも、息子よ、驕れるラウレンテース人でも、
精悍なトゥルヌスでも、戦場へ呼ぶことを、お前はためらわないがよい」

percecta=promissa=munera
ne:dubitesを否定
dubito(1)ためらうsub.pr.2sg.勧誘?

 *このウルカヌスの「技術」は、作者の技術とも重なりますね。

615
dixit, et amplexus nati Cytherea petiuit,
彼女は言った。そして息子の抱擁をキュテラの女神は求めた。

616
arma sub aduersa posuit radiantia quercu.
輝く武具を正面のカシの下に置いた。

 このarmaは武具一式ですね。(盾単品ではなく)

617-8
ille deae donis et tanto laetus honore
expleri nequit atque oculos per singula uoluit,
彼(アエネアス)は、女神の贈り物とこれほどの名誉に嬉々とし、
満たされることなく(飽きずに)、そして目を一つ一つに移した。

expleri:inf.pass.満たされること
nequit:~ができない

619-20
miraturque interque manus et bracchia uersat
terribilem cristis galeam flammasque uomentem,
彼は驚いた。手と腕を回す間に、
羽飾りで恐ろしい──炎を吐いている兜に対して(驚いた)


621-3
fatiferumque ensem, loricam ex aere rigentem,
sanguineam, ingentem, qualis cum caerula nubes
solis inardescit radiis longeque refulget;
また必殺の剣に対して、青銅製のかたい──
血色の、大きな胸当てに対して。さながら、ねずみ色の雲が
日光で火がつき、長く反射する時のよう(な色であった)。

qualis cum:さながら~の時のよう
solis radiis:太陽の放射(日光)で

624-5
tum leuis ocreas electro auroque recocto,
hastamque et clipei non enarrabile textum.
合金と鋳直された金で滑らかなすね当てに対して、
槍と、物語ることのできない盾の模様に対して(驚いた)。

non enarrabile:物語ることができない
 *そのように前置きしておいて、作者は文字で絵画的な表現に腕を振うわけですね。

624の韻律:tum levis ocreas electro auroque recocto
トゥムレー|ウィーソクレ|アーセー|レクトラウ|ロークェレ|コクトー|

従ってlevisは、レウィス(軽い)ではなく、レーウィース(滑らかな)の方。

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アエネイス読書会8.592-607

福西です。
ウェブログで読書会再開! 山下先生と宇梶先生、これからもご一緒させてください。よろしくお願いします。というわけで、さっそくベタ貼りしてみましたが、これでよかったでしょうか?

アエネイス8.592-607

stant pauidae in muris matres oculisque sequuntur
pulueream nubem et fulgentis aere cateruas.
olli per dumos, qua proxima meta uiarum,
armati tendunt; it clamor, et agmine facto 595
quadripedante putrem sonitu quatit ungula campum.
est ingens gelidum lucus prope Caeritis amnem,
religione patrum late sacer; undique colles
inclusere caui et nigra nemus abiete cingunt.
Siluano fama est ueteres sacrasse Pelasgos, 600
aruorum pecorisque deo, lucumque diemque,
qui primi finis aliquando habuere Latinos.
haud procul hinc Tarcho et Tyrrheni tuta tenebant
castra locis, celsoque omnis de colle uideri
iam poterat legio et latis tendebat in aruis. 605
huc pater Aeneas et bello lecta iuuentus
succedunt, fessique et equos et corpora curant.

福西

592-3
stant pauidae in muris matres oculisque sequuntur
pulueream nubem et fulgentis aere cateruas.
震える母たちが城壁の上に立っている。
砂っぽい雲を、青銅で輝いている列を目で追いながら。

594-6
olli per dumos, qua proxima meta uiarum,
armati tendunt; it clamor, et agmine facto
quadripedante putrem sonitu quatit ungula campum.
彼らは茂みを抜けて、そこから一番近い道の目印へ
武装して至る。歓声が上がり、そして隊列をなして、
(馬の)爪が、四拍子で砕けやすい平原を揺らす。

agmine facto:絶対的奪格
596の主語はungula。

597-8
est ingens gelidum lucus prope Caeritis amnem,
大きな聖森が、カエレの涼しい川のそばにある。

598-9
religione patrum late sacer; undique colles
inclusere caui et nigra nemus abiete cingunt.
先祖の深い宗教心で神聖とされ、四方から丘が
囲んでいた。谷間と森が黒いモミで囲む。

incluse_re:pf.3pl

600-1
Siluano fama est ueteres sacrasse Pelasgos,
aruorum pecorisque deo, lucumque diemque,
ギリシア人が、農地と家畜の神シルウァヌスに
祭ったという古い噂がある。聖森と(祭の)日を。

Pelasgos:sacrasseの対格主語

602
qui primi finis aliquando habuere Latinos.
その彼らが最初に、ついにラティウムの領土を得たのだった。

qui=Pelasgi
habue_re:pf.3.pl

603-4
haud procul hinc Tarcho et Tyrrheni tuta tenebant
castra locis, celsoque omnis de colle uideri
そこから遠からず、タルコンに付随するテュレーニー人も、
場所的に安全な陣地を保っているところだった。
そびえる丘から全体が見られる。

videri:pass.inf?

605
iam poterat legio et latis tendebat in aruis.
今は軍団が広大な農地を占領し、展開しているところだった。

606-7
huc pater Aeneas et bello lecta iuuentus
succedunt, fessique et equos et corpora curant.
ここへ父アエネアスと戦いのために選ばれた若者たちが
到着する。疲れた者たちも馬も体の世話をする。

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May 10, 2005

メルマガ?

こんなメルマガがあるらしいです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
  「ラテン語動詞を一日一語覚えよう!」
       
  『まぐまぐ』『Macky!』より配信
  (c) 2005 Justus. All rights reserved.
  http://www.lingua-latina.info/
  登録・解除・ご連絡等は、ウェブサイトから
  お願いします。

  ※相互紹介は受け付けておりません。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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May 08, 2005

ラテン語クラス近況

文法のクラスはすごい。前川先生と生徒さんとのマンツーマンですが、5月中には終わるのではないかという勢いです。そのあと、セネカの「人生の短さについて」を読みたいんです、とのこと。がんばってください。

私の担当している講読の2クラスはどちらも私自身がエンジョイして授業に臨んでいます。5月から新しいメンバーをそれぞれのクラスでお迎えし、また心機一転がんばろうと思います。

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May 07, 2005

ラテン語講読

金曜日のクラスでは、IVの2にはいりました。4行目まで進みました。

その中で、

summum bonum をめぐり、いろいろな定義の仕方があるとのべた上で、たとえば、

summum bonum est animus fortuita despiciens virtute laetus
至高善は、偶然の出来事を軽蔑し、美徳を喜ぶ精神である

とか、

invicta vis animi, perita rerum,...
打ち負かされない精神の力で、・・・

とか定義できるとします。

自分の力ではコントロールできない出来事に一喜一憂するようでは精神がそれに打ち負かされていることになるのでしょう。宝くじに当たって有頂天になるのでも、その逆になるのでもなく、偶発的な出来事を「軽視」できないと invicta vis animi は実現しない、というわけです。

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