ラテン語のクラスでは、「新ラテン文法」の復習をした後、キケローの『老年について』を読んでいます。昨日は、17節でした。「老人が公の活動に与っているかどうか?」という点について、「与っていない」と言う者は、まともな議論をしていないとキケローは言い放ちます。「それはちょうど、船を動かすにあたり、ある者はマストに登り、ある者は甲板を駆けまわり、ある者は淦(あか)を汲み出しているのに、船尾で舵を握りじっと坐っている舵取りは何もしていない、と言うようなものである。」(岩波文庫、中務訳)と。この表現のうち、「舵取り」にあたる言葉は gubernator (グベルナートル)といいます。元の動詞は guberno (グベルノー=舵取りする)です。gubernator は、今の英語には、ガバナー(governor)という単語で入っています。「政治、政府」をガバメント(government)といいますが、そのルーツにあたる単語も guberno というラテン語になります。
Posted by at October 14, 2004 10:30 PM | TrackBack