水曜日「ことば」担当の宇梶です。
今回は、宮沢賢治の『どんぐりと山猫』を読みました。
主人公の一郎がある日、山猫呼ばれて山奥に導かれ、そこで不思議な体験をするというお話です。
生徒と山のイメージについて話し合ってみたかったので、この本を選びました。
青春ライブでもお話しましたが、私は山の中で育ったので、「山」についてはかなりの思い入れがあります。
子どもの頃は、山の中には何か恐ろしいものがいるのではないかとビクビクしていた一方、どこかその秘密に惹かれていた節があります。なので、今の子どもが「山」に対してどういうイメージを抱いているのか、興味を持ったのです。
このお山で成長してきたのですから、きっといろいろ考えているのではないかと。
この絵本を読みながら、私は「山の奥って、どんな風になっているんだろう?」とたずねてみました。
Sくんは、「山の奥は地獄だよ」と答えました。
確かに、山の奥は他界とつながっているという伝説は昔からあります。Sくんはそれを指摘してくれたのだと思いました。
「〈立ち入り禁止〉っていう看板の100メートル先あたりからはあの世だよ」という意見に対し、私は「じゃあ、授業が終わったら、その看板のところまで連れていってくれる?」とお願いしました。
授業後、僕はその看板のところまで連れていってもらいました。
園舎の間を通り抜けていくと、確かに
「立入禁止」
という看板がありました。その先はちょっとした崖になっていたので、確かにどこか別の世界につながっているような気がしました。
また、そこではたくさんのねこが私たちを出迎えてくれていました。
まさに私たち自身が「どんぐりと山猫」の世界を体験していたような気がします。
(ちょっとこじつけっぽいですけど)
『立ち入り禁止』の向こうには、あの世がある。
とはじまって、ぼくなら何か文章を書くかも
しれないです。
立ち入り禁止と言うからには、何か理由が
あるわけで、その理由を考えていくと、
「あの世」に行き着く…う~ん、ぼくなら、
やっぱり何か書くかも(笑)
「禁止」を破るには、あの世に行く位の
覚悟がいる。
あの世が見てみたい、という単に物見遊山
の気持ちではなくて、実際行って帰ってこれ
ないかもしれない。
それでも、禁止を破るのか?
というタブーのモチーフも浮かんできそうです。
以上、メモです。(福西)
*地獄行きの話には、『地獄のそうべえ』
という絵本(ないし『閻魔の失敗』という昔話・
笑話)があったのを思い出します。
「ゲゲゲの鬼太郎」を見て育った僕には
「入らずの山」の話が思い出されます。
そこには…
書かないほうがいいかも知れません(笑)
ちなみに、同じ水木しげる氏に「河童の三平」という漫画がありますが、日本の漫画史上の傑作だと思います。
中央公論社から愛蔵版シリーズで出ていたような気がしますので興味あればご一読ください。
Posted by: t.nagumo at July 1, 2004 03:18 PM