老年について
一回の授業で一節ずつ進んでいます。今回は、第8節を扱います。ラエリウスが
カトーに、お金の余裕があるから悠々と老年に耐えうるのではないか?と質問し
たのに対し、カトーはテミストクレースのエピソードを引き合いに出します。祖
国の栄光のおかげで名声を得ているに過ぎないと批判され、テミストクレースは、
こう言います、「確かに。もし私がセリポス人なら、名声をあげることはできな
かったが、おまえがたとえアテーナイ人であっても、名声をあげることはできな
かっただろう。」と。つまり、お金があっても、悠然と老年に対することは誰に
でもできるわけではない、と。そこには、「諸々の徳」を身につけ実践する態度
が不可欠であるという主張が込められています。
Posted by at June 2, 2004 03:31 PM