山下太郎のラテン語入門

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Archive for the ‘酒’ tag

Ergo bibamus.

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「エルゴ・ビバームス」と読みます。
ergo は「だから」を意味する接続詞です。
bibamus は「(酒を)飲む」を意味する第三変化動詞 bibo の接続法・能動相・現在、一人称複数です。「・・・しよう」と呼びかける表現と理解できます。
「だから、さあ飲もう」と訳せます。
飲むこと先にありきの場合、口実は後からいくらでもついてきます。うれしいから飲む、悲しいから飲むといった具合に。

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Written by 山下 太郎

1月 13th, 2012 at 4:47 pm

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Fecundi calices quem non fecere disertum?

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「フェークンディー・カリケース・クェム・ノーン・フェーケーレ・ディーセルトゥム」と読みます。
fecundi は「豊富な」を意味する第一第二変化形容詞、男性複数主格です。
calices は「葡萄酒」を意味する第三変化男性名詞 calix の複数主格です(fecundi と同格)。
quem は疑問代名詞 quis の男性・単数・対格です。「誰を」と訳します。
fecere は「(AをBに)する」を意味する第三変化動詞 facio の直接法・能動相・完了、三人称複数です。
diserutum は「雄弁な」を意味する第一第二変化形容詞、男性・単数・対格です。
「豊富なぶどう酒は誰を雄弁にしなかったか(必ずした)」と訳せます。
ホラーティウスの表現です(Carm.3.21)。

関連図書:

The Complete Odes and Epodes: with the Centennial Hymn (Penguin Classics)
Horace Betty Radice
014044422X

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Written by 山下 太郎

6月 7th, 2011 at 5:46 pm

In vino veritas.

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「イン・ウィーノー・ウェーリタース」と読みます。
前置詞 in の次に名詞の奪格の形(この文では vino)がくると「・・・において」と訳せます。
vino は「葡萄酒」「酒」を意味する名中性名詞 vinum の単数・奪格です。
veritas は「真実」、「真理」を意味する女性名詞の単数・主格で、この文の主語です。
「酒に真実あり。」と訳せます。
大プリーニウス『博物誌』に見られる言葉です。

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Written by 山下 太郎

5月 12th, 2011 at 3:43 pm

Multae sunt causae bibendi.

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読みは、「ムルタエ・スント・カウサエ・ビベンディ」。
multae は「多くの」を意味する第一・第二変化形容詞 multus, -a, -um の女性・複数・主格で、causae にかかります。
sunt はこの文の動詞で、主語は causae です。「・・・がある」という意味になります。
causae は、「原因・理由」という意味を持つ第一変化の女性名詞で、複数・主格の形になっています。
bibendi は「飲む」を意味する第3変化動詞 bibo (ビボー)の動名詞・属格で、causae にかかります。「飲む理由」となります。
全体として「飲む理由はたくさんある。」という意味になります。
飲むこと先にありきの場合、口実は後からいくらでもついてくる、というニュアンスでしょう。

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Written by 山下 太郎

5月 13th, 2011 at 1:52 pm

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Multae sunt causae bibendi. 飲む理由はたくさんある

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Multae sunt causae bibendi. 飲む理由はたくさんある

「飲むこと先にありき」の場合、口実は後からいくらでもついてきます。うれしいから飲む、悲しいから飲むといった具合に。どんなときでも酒好きにとって、「だから、さあ飲もう!」(Ergo bibamus.)という言葉は万能です。

ホラーティウスの詩に Nunc est bibendum. という言葉が見られます。「今こそ飲むべし」という意味で、慶事を祝し「さあ、飲もう」と呼びかけています。

Nunc est bibendum, nunc pede libero pulsanda tellus.
「今こそ飲むべし。今こそ自由な足で大地を踏むべし。」

飲酒に関する格言としては、「酒の中に真理あり」(In vino veritas. )が有名で、酔えば本性が現れるという意味で用いられます。Vinum animi speculum. (酒は心の鏡)という言い方もあります。

酔いつぶれることをラテン語では ebrietas と言います。Aliud vinum, aliud ebrietas. (飲酒と酩酊は別のこと)といわれるとおり、飲酒も度を越えると酩酊にいたります。セネカによれば、「酩酊とは、自発的な狂気以外の何物でもない」(Nihil aliud est ebrietas quam voluntaria insania.)と手厳しく、同様に酩酊を戒める格言としては、「酩酊は汝から節度と財産と名誉を奪う。」(Ebrietas mores aufert tibi, res et honores. )などがあります。

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Written by 山下 太郎

9月 13th, 2011 at 6:37 pm

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Nihil aliud est ebrietas quam voluntaria insania.

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「ニヒル・アリウド・エスト・エーブリエタース・クァム・ウォルンターリア・インサーニア」と読みます。
Nihil は英語の Nothing に相当する言葉です。中性・単数・主格です。
aliud は、「別の」を意味する第一・第二変化形容詞 alius, -a, -um の中性・単数・主格で nihil を修飾しています。
quam (英語の than に相当)以下以外の (=quam) 別の (aliud) いかなるものでもない (nihil) 。
言い換えれば、主語に当たるもの (ebrietas) は、quam 以下(=voluntaria insania) に他ならない、という意味です。
ebrietas は「酩酊」を意味する第三変化名詞・女性・単数・主格です。この文の主語です。
voluntaria は、「自発的な」を意味する第一・第二変化型形容詞 voluntarius, -a, -um の女性・単数・主格です。insania を修飾しています。
insania は「狂気」を意味する第一変化名詞・単数・主格です。
「酩酊とは、自発的な狂気以外の何物でもない」という意味です。
セネカの『倫理書簡集』(83.18)に見られる言葉です。

関連図書:

セネカ哲学全集〈5〉倫理書簡集 I
兼利 琢也
4000926357

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Written by 山下 太郎

5月 13th, 2011 at 7:50 pm

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Nunc est bibendum, nunc pede libero pulsanda tellus.

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「ヌンク・エスト・ビベンドゥム・ヌンク・ペデ・リーベロー・プルサンダ・テッルース」と読みます。
全体の意味は、「今こそ(nunc)飲むべし(est bibendum)。今こそ(nunc)自由な(libero)足で(pede)大地が(tellus)踏まれるべき(pulsanda)。」となります。
est bibendum の形は、動形容詞の述語的用法(非人称構文)、pulsanda は同じく動形容詞の述語的用法(ただし、人称構文)とみなせます。
前者は「飲むべきである」、後者は「大地が踏まれるべきである」となります。
pede は第三変化の男性名詞 pes (ペース),-edis の単数・奪格で、libero がこれを修飾しています。
libero は「自由な」を意味する第一・第二変化形容詞 liber, -era, -erum の男性・単数・奪格で、pede にかかります。あわせると「自由な足取りで」という意味になります(手段の奪格)。
これはホラーティウスの言葉(『詩集』第一巻37.1)です。

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5月 13th, 2011 at 8:19 pm

Nunc vino pellite curas.

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「ヌンク・ウィーノー・ペッリテ・クーラース」と読みます。
nunc は「今」を意味する副詞です。
vino は「酒、葡萄酒」を意味する第二変化中性名詞、単数・奪格です。
pellite は「追放する」を意味する第三変化動詞 pello の命令法・能動相・現在、二人称・複数です。
curas は「心労、悩み」を意味する第一変化名詞、複数対格です。
「今こそ酒によって悩みを追い払え」と訳せます。
ホラーティウスの詩句です。

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7月 24th, 2011 at 5:42 pm

Vino aluntur vires, sanguis, calorque hominum.

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「ウィーノー・アルントゥル・ウィーレース・サングイス・カロルクエ・ホミヌム」と読みます。
vino は「酒」を意味する第二変化中性名詞 vinum の単数・奪格です。「酒によって」と訳せます。
aluntur は「養う」を意味する第三変化動詞 alo の受動相・現在・複数・3人称で、主語は vires, sanguis, calorque です。「養われる」という意味になります。
vires は「力」を意味する第三変化名詞 vis の複数・主格です。
sanguis は「血」を意味する第三変化名詞 sanguis の単数・主格です。
calorque は calor と -que に分解できます。-que は「そして」を意味する言葉です。この文では主語が vires, sanguis そして calor の3つあるので、その最後の名詞に -que をつけています。calor は「熱」を意味する第三変化名詞 calor の単数・主格です。
hominum は「人間」を意味する第三変化名詞 homo の複数・属格で、この文の3つの主語にかかっています。
全体で「人間の力、血、熱は酒によって養われる。」と訳せます。
大プリーニウス『博物誌』に見られる言葉です。

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Written by 山下 太郎

5月 21st, 2011 at 4:19 pm

Vinum novum in utres novos mittendum est.

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「ウィーヌム・ノウム・イン・ウトレース・ノウォース・ミッテンドゥム・エスト」と読みます。
vinum は、中性・単数・主格で「ぶどう酒」という意味。
それを novum(新しい)が修飾しています。辞書の見出しでは novus を見てください。
utres は第三変化名詞(男性)uter,-tris(ウーテル)の複数・対格です。
novos(男性・複数・対格)がそれを修飾。
mittendum は第三変化動詞 mitto(送る)の「動形容詞」で、vinum と性・数・格が一致しています。中性・単数形になっているのはそのためです。「送られるべき」と訳せます。
「新しいぶどう酒は新しい革袋に入れなければならない。」となります。

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Written by 山下 太郎

5月 21st, 2011 at 4:20 pm

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