山下太郎のラテン語入門

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Archive for the ‘不定法’ tag

Accipere quam facere injuriam praestat.

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「アッキペレ・クァム・ファケレ・インユーリアム・プラエスタト」と読みます。
accipere は「受け取る」を意味する第3変化動詞 accipio の不定法・能動相・現在です。
quam は比較の構文で用いる「~よりも」を意味する副詞です。
facere は「行う、作る」を意味する第3変化動詞 facio の不定法・能動相・現在です。
praestat は「まさる、優れている」を意味する第1変化動詞 praesto の3人称単数・現在ですが、不定法を伴い非人称動詞として用いられます。
injuriam は「不正」を意味する第1変化名詞 injuria の単数・対格です。
「不正を行うより(不正を)受けることの方が優っている。」となります。
キケローの言葉です。

関連図書:

キケロー選集〈12〉哲学(5)
キケロー 木村 健治
4000922629

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Written by 山下 太郎

5月 7th, 2011 at 11:16 pm

Beatius est magis dare quam accipere.

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* 「ベアーティウス・エスト・マギス・ダレ・クァム・アッキペレ」と発音します。
* Beatius は「幸福な」という意味の第一・第二変化形容詞の比較級の形で、中性・単数・主格です。(この文の補語です。)
* est は「である」を意味する不規則動詞 sum の現在三人称単数です。
* magis は「より多く」を意味する副詞でdare(ダレ)を修飾します。
* dare は「与える」を意味する動詞do の不定詞です。この文の主語になっていま す。
* quam は「AよりもB」の構文で用いる接続詞で、「よりも」を意味します。
* accipere は「受け取る」を意味する第三変化動詞の不定詞です。
* 全体をまとめると、「受け取るよりも多く与えることのほうが幸いである。」という意味になります。

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Written by 山下 太郎

5月 8th, 2011 at 9:59 am

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Difficile est modum tenere in omnibus.

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「ディッフィケレ・エスト・モドゥム・テネーレ・イン・オムニブス」と読みます。
difficile は「困難な」を意味する第三変化形容詞 difficilis の中性・単数・主格です。
modum は「慎み、抑制」を意味する第二変化名詞 modus の単数対格です。tenere の目的語です。
tenere は「つかむ、保持する」を意味する第二変化動詞 teneo の不定法・能動相・現在です。
omnibus は「すべて」を意味する第三変化形容詞 omnis の中性・複数・奪格です。この文では「万事」を意味する名詞として使われています。
「万事において慎みを持つことは困難である」と訳せます。

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Written by 山下 太郎

7月 31st, 2011 at 1:48 pm

Difficile est tristi fingere mente jocum.

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「ディッフィキレ・エスト・トリスティー・フィンゲレ・メンテ・ヨクム」と発音します。
主語は fingere (作る)という不定法。目的語は jocum (「冗談」を意味する男性第二変化名詞 jocus の単数・対格)です。
tristi (「悲しい」を意味する第三変化形容詞 tristis の女性・単数・奪格)は mente (「心」を意味する女性・第三変化名詞 mens の単数・奪格)にかかります。合わせると「悲しい心で」という意味になります。
tristi と mente の間に fingere という不定法が割り込んだ形になっていますが、こういうスタイルはラテン語でよくあります。<tristi…mente で jocum を fingere することは>という部分が、この文の主語に相当しています。
difficile は「困難な」という意味の第三変化形容詞 difficilis の中性・単数・主格で、この文の補語になっています。主語が fingere という不定法(名詞としては中性・単数・主格)ですので、対応する形容詞も中性・単数・主格にします。
全体の意味は、「悲しい心で冗談を作ることは困難である。」となります。

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Written by 山下 太郎

5月 9th, 2011 at 2:22 pm

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Errare humanum est.

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エッラーレ・フーマーヌム・エスト。
errare は「間違う」という意味の第一変化動詞 erroの不定法で、この文の主語になっています。
humanum は「人間的な」という意味の形容詞、中性・単数・主格です。
この単語は、不定法(errare)の補語となっています。一般に不定法は、中性・単数・主格扱いします。
「過ちを犯すことは人間的なことである」という意味になります。

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Written by 山下 太郎

5月 9th, 2011 at 6:21 pm

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Esse quam videri bonus malebat

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「エッセ・クァム・ウィデーリー・ボヌス・マーレーバト」と読みます。
esse は sum の不定法・能動相・現在です。
quam は比較に用いられる副詞で「よりも」と訳せます。
videri は「見る」を意味する第二変化動詞 video の不定法・受動相・現在です。
bonus は「善い、立派な」を意味する第二変化形容詞、男性・単数・主格です。
malebat は「むしろ・・・を好む」という意味の不規則動詞 malo の直接法・能動相・未完了過去、三人称単数です。
「(カトーは)善い人であると見られるより(実際に)善い人であることを望んでいた」と訳せます。
これはサルスティウスの言葉です。『カティリーナの陰謀』の中でカトーにふれた表現として知られます。
前半の Esse quam videri (見かけより実質を)だけを切り取って格言とみなされることもあります(ノースカロライナ州のモットーになっています)。

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8月 1st, 2011 at 8:34 am

Felix qui potuit rerum cognoscere causas.

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「フェーリークス・クィー・ポトゥイット・レールム・コグノスケレ・カウサース」と読みます。
qui 以下の者は、幸福(felix)である、という意味です。est が省略されています。
potuit は、「可能である。」を意味する不規則動詞 possum の完了・3人称・単数形です。
rerum は「事物」を意味する第五変化名詞 res の複数・属格で causas にかかります。
causas は「原因」を意味する第一変化名詞 causa の複数・対格で cognoscere の目的語になっています。
cognoscere は「認識する」という意味の第三変化動詞 cognosco の不定法・能動相の形です。
「事物の原因を認識し得た者は幸いである」と訳せます。
ウェルギリウスの『農耕詩』第二巻のエピローグ(「農耕賛歌」と呼ばれる)に出てくる言葉です(2.490)。
エピクーロス派の詩人ルクレーティウスの幸福観が示唆されています。

関連図書:

牧歌/農耕詩 (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 小川 正広
4876981515

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12月 25th, 2012 at 9:12 am

Flectere si nequeo superos, Acheronta movebo.

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「フレクテレ・シー・ネクェオー・スペロース・アケロンタ・モウェーボー」と読みます。
flectere は「変える」を意味する第三変化動詞 flecto の不定法・能動相・現在です。
nequeo は「・・・することができない」を意味する不完全動詞、直接法・能動相・現在、一人称・単数です。
superos は「神々」を意味する第二変化男性名詞 superi の複数・対格です。
Acheronta は「冥界」を意味する Acheron の単数対格です。
movebo は「動かす」を意味する第二変化動詞 moveo の直接法・能動相・未来、一人称・単数です。
「もし神々を変えることができないのなら、冥界を動かそう」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です。

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 岡 道男
4876981264

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6月 13th, 2011 at 9:39 pm

Fortuna opes auferre potest, non animum.

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「フォルトゥーナ・オペース・アウフェッレ・ポテスト・ノーン・アニムム」と読みます。
fortuna=運命、 opes は、ops(wealth)の複数・対格、auferre は aufero (carry off)の不定法、 potest は possum (to be able to)の三人称・単数。 animum は「心、精神、意志」を意味する animus の単数・対格です。
「運命は財産を奪うことができるが、心(精神、意志)を奪うことはできない。」という意味になります。
運命にちなんだ言葉は数多くあります。運命の気まぐれを嘆く例文が多い中、この例文は精神の自由(運命に従属していない)を主張しています。
セネカの悲劇『メデア』に見られる表現です(176)。

関連図書:

「セネカ悲劇集〈1〉」 (西洋古典叢書)『メデア』は小林標先生のご担当です。

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6月 14th, 2011 at 8:50 pm

In magnis et voluisse sat est.

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「イン・マグニース・エト・ウォルイッセ・サト・エスト」と読みます。
magnis は形容詞が名詞化されている例です。magnus (大きい)の中性・複数・奪格です。
et は次に来る単語を強調し、「~もまた、~さえ」と訳せます。
voluisse は「望む、願う」、志すを意味する動詞 volo の不定法・能動相・完了です。「志したことが」と訳せます。
sat は「十分」を意味する不変化の名詞です。
sat est + 不定法の構文で、「<不定法>は十分である」と訳せます。
「偉大な事柄においては、志しただけでも十分である」というのが直訳です。
普通は、目標を達成することと、志しただけというのでは、評価の上で雲泥の差があります。ところが、偉大なことに関してであれば、それを志しただけでも十分評価に価するという意味になります。
プロペルティウスの表現です(2.10.6)。

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12月 5th, 2012 at 2:05 pm

Nec scire fas est omnia.

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「ネク・スキーレ・ファース・エスト・オムニア」と読みます。
nec は「・・・でない」を意味する副詞です。
scire は「知る」を意味する第四変化動詞 scio の不定法・能動相・現在です。
fas est の構文で「・・・すること(不定法)は正当である」と訳せます。
fas は、神の御心にかなうこととして許されること、というニュアンスをもちます。
omnia は「すべて」を意味する第三変化形容詞 omnis の中性・複数・対格で、scire の目的語です。
「すべてを知ることは正当ではない」と訳せます。
ホラーティウスの言葉です(『詩集』4.4.22)。

Q. Horatii Flacci Carmina, Recens. P.H. Peerlkamp
Quintus Horatius Flaccus
1143429419

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1月 24th, 2012 at 9:43 pm

Nescit vox missa reverti.

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「ネスキト・ウォクス・ミッサ・レウェルティー」と読みます。
nescit は「知らない、できない」を意味する第四変化動詞 nescio の直接法・能動相・現在、三人称単数です。
vox は「言葉、声」を意味する第三変化女性名詞、単数主格です。
missa は「送る」を意味する第三変化動詞 mitto の完了分詞、女性・単数・主格です。
reverti は「戻る」を意味する形式所相動詞 revertor の不定法・受動相・現在です。受動の形に見えて、意味は能動になります。
「ひとたび発せられた言葉は戻ることができない」という意味になります。
ホラーティウスの言葉です。

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7月 22nd, 2011 at 7:53 pm

Noli me tangere.

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「ノーリー・メー・タンゲレ」と発音します。
noli は不定法を伴い、否定の命令文をつくります。
me は人称代名詞 ego の単数・対格です。
tangere は「ふれる」を意味する第三変化動詞 tango の不定法・能動相です。
「私にふれるな」という意味です。
「聖書」に見られる言葉です(新約聖書「ヨハネ伝」20章17節)。

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5月 13th, 2011 at 8:05 pm

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Nominibus mollire licet mala.

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「ノーミニブス・モッリーレ・リケト・マラ」と読みます。
nominibus は「名前、名称」を意味する第三変化中性名詞 nomen の複数奪格です。
mollire は「やわらげる」を意味する第四変化動詞 mollio の不定法・能動相・現在です。
licet は「(不定法の内容は)許されている、可能である」を意味する非人称動詞です。
mala は「欠点、悪」を意味する第二変化中性名詞 malum の複数対格です。malum の元は「悪い」という意味の第一・第二変化形容詞 malus, -a, -um です。
「欠点は名前によって和らげることができる」と訳せます。「言い方を変えれば欠点を和らげることができる」という意味です。
『恋の技術』(2.657)に見られるオウィディウスの表現です。

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12月 7th, 2011 at 6:26 am

Non est consuetudo populi Romani, ullam accipere ab hoste armato conditionem.

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「ノーン・エスト・コンスエートゥードー・ポプリー・ローマーニー・ウッラム・アッキペレ・アブ・ホステ・アルマートー・コンディティオーネム」と読みます。
consuetudo は「習慣、慣習」を意味する第三変化女性名詞、単数主格です。
populi は「国民」を意味する第二変化男性名詞 populus の単数属格です。
Romani は「ローマの」を意味する第一・第二変化形容詞 Romanus, -a, -um の男性・単数・属格で populi にかかります。
前半の訳は、「ローマ国民の慣習ではない」となります。後半の不定法が主語になります。
第一・第二変化形容詞、女性・単数・対格 ullam はconditionem を修飾します。否定文において、英語の any と同じ働きをします。
accipere は「受け取る」を意味する第三変化動詞 accipio の不定法・能動相・現在です。
ab は「・・・から」(英語の from)を意味する前置詞で奪格をとります。
hoste は「敵」を意味する第三変化男性名詞 hostis の単数・奪格です。
armato は「武装した」を意味する第一・第二変化形容詞 armatus, -a, -um の男性・単数・奪格です。hoste を修飾します。
conditionem は「条件」を意味する第三変化女性名詞 conditio の単数対格です。
「武装した敵から条件を受け取ることは」が後半の訳になります。
あわせると、「武装した敵から条件を受け取ることはローマ国民の慣習ではない」。
カエサルが『ガリア戦記』に残したクィントゥス・キケロー(マールクス・キケローの弟)の言葉とされます(5.41)。

関連図書:

ガリア戦記 (平凡社ライブラリー)
ガーイウス・ユーリウス カエサル Gaius Julius Caesar
4582766641

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4月 1st, 2013 at 8:03 am

Non est vivere sed valere vita est.

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「ノーン・エスト・ウィーウェレ・セド・ウァレーレ・ウィータ・エスト」と読みます。
Non A sed B の構文は「AでなくB]と訳せます。
vivere は「生きる」を意味する第三変化動詞 vivo の不定法・能動相・現在です。
valere は「元気である」を意味する第二変化動詞 valeo の不定法・能動相・現在です。
vita は「人生、命」を意味する第一変化名詞、単数・主格です。
「(ただ)生きることでなく元気であること、それが人生だ」と訳せます。
マルティアーリスの言葉です (6.70.15)。

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7月 24th, 2011 at 4:50 pm

Non ignara mali, miseris succurrere disco.

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「ノーン・イグナーラ・マリー・ミセリース・スックッレレ・ディスコー」と読みます。
ignara は「<属格を>知らない」という意味の第一・第二変化形容詞 ignarus, -a, -um の女性・単数・主格です。
この文の話者はディードというカルタゴの女王。それで主語を修飾する形容詞も女性形になっています。
mali は「不幸」を意味する第二変化名詞 malum の単数・属格です。
miseris は「あわれな」を意味する第一・第二変化形容詞 miser, misera, miserum の男性・複数・与格です。ここでは名詞的に使われています。
succurrere は「<与格を>助ける」という意味の第三変化動詞 succurro の不定法・能動相・現在です。
disco は「学ぶ」を意味する第三変化動詞、直接法・能動相・現在、1人称単数です。
「私は不幸を知らぬことはない。哀れな人々を救うことを学んでいます」と訳せます。
ディードがトロイアの落ち武者アエネーアスに語る有名な言葉です。
背景を知りたい方は、試訳を御覧ください。

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 岡 道男
4876981264

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Written by 山下 太郎

8月 24th, 2012 at 9:44 pm

Non potes esse dives et felix.

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「ノーン・ポテス・エッセ・ディーウェス・エト・フェーリークス」と読みます。
potes は「・・・できる」を意味する不規則動詞 possum の直説法・能動相・現在、二人称単数です。
esse は「・・・である」を意味する不規則動詞 sum の不定法・能動相・現在です。
dives は「裕福である」を意味する第三変化形容詞、男性・単数・主格です。
felix は「幸福な」を意味する第三変化形容詞、男性・単数・主格です。
「あなたは裕福であると同時に幸福であることはできない」という意味になります。
セネカ、『倫理書簡集』に見られる表現です。

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Written by 山下 太郎

1月 11th, 2012 at 4:16 pm

Scribendi recte sapere est et principium et fons.

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「スクリーベンディー・レクテー・サペレ・エスト・エト・プリンキピウム・エト・フォンス」と読みます。
scribendi は「書く」を意味する第三変化動詞 scribo の動名詞、単数属格です。principium と fons にかかります。
recte は「正しく」を意味する副詞です。
sapere は「知恵を持つ」を意味する第三変化動詞 sapio の不定法・能動相・現在です。
principium は「始まり、最初」を意味する第二変化名詞、単数主格です。
fons は「泉、源」を意味する第三変化名詞、単数主格です。
「知恵を持つことは正しく書くことのはじめであり、源である」と訳せます。
ホラーティウス、『詩論』に見られる表現です。

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Written by 山下 太郎

1月 7th, 2012 at 9:16 pm

Videre est credere.

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「ウィデーレ・エスト・クレーデレ」と読みます。
videre は「見る」を意味する第二変化動詞 video の不定法・能動相・現在の形です。
credere は「信じる」を意味する第三変化動詞 credo の不定法・能動相・現在の形です。
videre を主語、credere を補語と考えますと、「見ることは信じること」という意味になります。
「百聞は一見にしかず」という意味ですね。

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Written by 山下 太郎

5月 21st, 2011 at 4:18 pm