未来のローマ(2)
高貴な家の血をひくトロイア人カエサルが生まれるだろう。偉大なユールスに由来する家系、すなわちユリウス家の人間として、彼は支配権をオケアヌス(海)によって区切り(大地をあまねく支配し)、その名声は天まで達するだろう。(288)
彼はやがて東方の戦利品をあふれんばかりに手にするだろう。おまえは安らかな心で彼を天に迎えるだろう。彼もまた人々の祈りによってその名を口にされることになろう。(290)
そのとき、戦いは終わりを告げ、残酷な時代も穏やかになる。白髪のフィデース(信義の神)とウェスタ、兄弟レムスとともにクィリーヌス(ロムルス)は、法を与え、厳格な「戦いの門」は鉄の閂によってぴったりと閉ざされる。不敬なフロル(狂気)はその中で、残酷な武器の上に座り、百の青銅の結び目によって背中の後ろで両手を縛られながら、血に濡れた口からおぞましい叫びをあげるだろう。」(296)
ユピテルはこう述べ、マーイアの子(メルクリウス)を天から地上に派遣した。カルタゴの大地と新しい城がトロイアの一行を迎え入れるように、そして、運命を知らぬディードーが領地から彼らを追い出すことがないようにするためである。メルクリウスは翼を櫂のように用いながら大空を飛び、すばやくリビュアの海岸に降り立った。(301)
この神がただちに命令を実行に移すと、その結果、ポエニー人は、神の意に適うように、残忍な心を捨て去った。とりわけ、女王ディードーはトロイア人に対する穏やかな気持ちと好意的な心を神から受け取った。(304)