ラテン語格言集 (18)
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- qui beneficium dedit, taceat, narret, qui accepit.
- 「クゥィー・ベネフィキウム・デディト・タケアト・ナッレト・クゥィー・アッケーピト」と読みます。
- qui は関係代名詞で、男性・単数・主格です。
- beneficium は「恩恵」を意味する第二変化中性名詞、単数・対格です。
- dedit は「与える」を意味する不規則変化動詞 do の完了(直説法・能動相・完了)三人称・単数です。
- 前半は、「恩恵を与えた者は」と訳せます。
- taceat は「黙る」を意味する第二変化動詞 taceo の接続法・能動相・現在、三人称・単数です。接続法なので「黙るのがよい」という意味になります(命令のニュアンス)。
- narret は「語る」を意味する第一変化動詞 narro の接続法・能動相・現在、三人称・単数です。これも接続法なので「語るのがよい」という意味になります(命令のニュアンス主語は続く qui accepit で表される名詞節です。
- accepit は「受け取る」を意味する第三変化動詞 accipioの完了(直説法・能動相・完了)、三人称・単数です。目的語として beneficium が省略されています。
- 「恩恵を与えた者は黙るのがよい。受けた者は語るのがよい。」という意味になります。
- セネカの言葉です。
- prospera lux oritur, linguisque animisque favete.
- 「プロスペラ・ルクス・オリトゥル・リングイースクゥェ・アニミースクゥェ・ファウェーテ」と読みます。
- prospera は「幸運な、幸先のよい」を意味する第一・第二変化形容詞 prosper, -era, -erum の女性・単数・主格です。
- lux は「光」を意味する第三変化名詞、単数・主格です。
- oritur は「昇る」を意味する形式受動態動詞 orior の直説法・現在・三人称・単数です。前半は、「幸先のよい光が昇る」という意味になります。
- linguis は「舌、言葉」を意味する第一変化名詞、複数奪格です。
- animis は「心、気持ち」を意味する第二変化名詞、複数・奪格です。
- favete は「(与格に)好意を持つ、応援する」を意味する faveo の命令法・能動相・現在、二人称複数です。
- この文では、宗教的な用法として「言葉を慎む、沈黙する」という意味で使われています。「言葉と心において沈黙せよ」となります。
- 「幸先のよい光が昇る。汝らは言葉と心において沈黙せよ(言葉を慎み、心を静かにせよ)」という意味です。
- オウィディウスの『祭歴』に見られる言葉です。
- Fuge magna.
- 「フゲ・マグナ」と読みます。
- fuge は「避ける、逃げる」を意味する第三変化B動詞 fugio の命令法(命令法・能動相・現在)です。目的語は magna です。
- magna は「大きい、偉大な」を意味する第一・第二変化形容詞 magnus, -a, -um の中性・複数・対格で fuge の目的語です。
- magna はこの文では名詞として用いられています。「大きなことを」という意味です。
- 「大きなことを避けよ」という意味になります。
- 大言壮語を避けよ、という意味で理解することが出来ます。
- ホラーティウスの言葉です。
- Laus nova nisi oritur, etiam vetus amittitur.
- 「ラウス・ノウァ・ニシ・オリトゥル・エティアム・ウェトゥス・アーミッティトゥル」と読みます。
- laus は「賞賛、名声」を意味する第三変化女性名詞、単数主格です。
- nova は「新しい」を意味する第一・第二変化形容詞 novus, -a, -um の女性・単数・主格です。laus にかかります。
- nisi は「もし・・・でなければ」という意味の接続詞です。
- oritur は「生じる、起こる」という意味の第四変化の形式所相動詞 orior の直説法・受動相(意味は能動)現在、三人称単数です。
- etiam は「・・・さえ」を意味する副詞です。
- vetus は「古い」を意味する第三変化形容詞、女性・単数・主格です。laus が次に省略されています。
- amittitur は「失う」を意味する amitto の直説法・受動相・現在、三人称複数です。後半は「古い賞賛さえ失われる」という意味です。
- 「新しい賞賛が生まれなければ、古い賞賛も失われてしまう」という意味になります。
- プブリリウス・シュルスの言葉です。
- Mortuo leoni et lepores insultant.
- 「モルトゥオー・レオーニー・エト・レポーレース・インスルタント」と読みます。
- mortuo は「死んでいる」を意味する第一・第二変化形容詞 mortuus, -a, -um の男性・単数・与格です。
- leoni は「ライオン」を意味する第三変化男性名詞 leo の単数・与格です。
- et は「・・・さえ、・・・もまた」を意味します。
- lepores は「野ウサギ」を意味する第三変化男性名詞 lepus の複数・主格です。この文の主語です。
- insultant は「(与格を)侮辱する」という意味の第一変化動詞 insulto の直説法・能動相・現在、三人称複数です。
- 「死んだライオンは、ウサギさえ侮辱する」という意味です。
- よく用いられることわざです。
- Num, tibi cum fauces urit sitis, aurea quaeris pocula?
- 「ヌム・ティビ・クム・ファウケース・ウーリト・シティス・アウレア・クゥァエリス・ポークラ」と読みます。
- num は否定の答えを予想する疑問文を導く副詞です。「果たして・・・だろうか」と訳します。
- tibi は人称代名詞、二人称・単数の与格です。「あなたに、あなたのために、あなたにとって」といった意味を表します。この文では「あなたにとっての fauces 、すなわち、あなたの fauces」と解釈できます。「関心の与格」と呼ばれます。
- cum は「・・・するとき」を意味する接続詞です。
- fauces は「のど」を意味する第三変化女性名詞、複数・対格です。
- urit は「焦がす、燃やす」を意味する第三変化動詞 uro の直説法・能動相・現在、三人称・単数です。
- sitis は「渇き」を意味する第三変化女性名詞、単数・主格です。従属文の主語です。
- aurea は「黄金の」を意味する第一・第二変化形容詞、中性・複数・対格です。
- quaeris は「求める」を意味する第三変化動詞 quaero の直説法・能動相・現在、二人称・単数です。
- pocula は「杯」を意味する第二変化中性名詞、複数・対格です。
- 「もし君の喉を渇きが焦がすとき、果たして黄金の杯を求めるだろうか」という意味になります。
- ホラーティウスの『風刺詩』に見られる表現です。
- Stultum est timere quod vitare non potes.
- 「ストゥルトゥム・エスト・ティメーレ・クォド・ウィーターレ・ノーン・ポテス」と読みます。
- stultum は「愚かな」を意味する第一・第二変化形容詞、中性・単数です。
- timere は「恐れる」を意味する第二変化動詞 timeo の不定法・能動相です。
- quod は関係代名詞、中性・単数・対格です。先行詞 id が省かれています。英語の what の用法と同じです(What you say 「あなたが言う事」における what)。
- vitare は「避ける」を意味する第一変化動詞 vito の不定法・能動相です。
- potes は「可能である」を意味する不規則変化動詞 possum の直説法・能動相・現在、二人称・単数です。non とあわせ、「あなたにはできない」となります。
-
「避けられないものを恐れることは愚かである」という意味になります。
- プブリリウス・シュルスの言葉です。
- Nec mortem effugere quisquam nec amorem potest.
- 「ネク・モルテム・エッフゲレ・クィスクァム・ネク・アモーレム・ポテスト」と読みます。
- nec...nec... で否定を反復します。
- mortem は「死」を意味する第三変化名詞 mors の単数・対格です。
- effugere は「避ける」を意味する第三変化動詞 effugio の不定法・能動相です。
- quisquam は不定代名詞、男性・単数・主格です。「いかなる人も」と訳せます。
- amorem は「愛」を意味する第三変化名詞 amor の単数・対格です。
- potest は「可能である」を意味する不規則変化動詞 possum の直説法・能動相・現在、三人称・単数です。
- 「いかなる人も死と愛を避けることは出来ない」という意味になります。
li>プブリリウス・シュルスの言葉です。
- Pax paritur bello.
- 「パークス・パリトゥル・ベッロー」と読みます。
- pax は「平和」を意味する第三変化名詞、単数・主格です(この文の主語)。
- paritur は「生む」を意味する pario の直説法・受動相・現在、三人称・単数です。
- bello は「戦争」を意味する第二変化名詞 bellum の単数・奪格です。ここでは「手段の奪格」と考えられます。
- 「平和は戦争から生まれる」と訳せます。
- ネポースの言葉です。
- In pace leones, in bello cervi.
- 「イン・パーケ・レオーネース・イン・ベッロー・ケルウィー」と読みます。
- pace は「平和」を意味する第三変化名詞 pax の単数・奪格です。
- leones は「ライオン」を意味する第三変化名詞 leo の複数・主格です。
- bello は「戦争」を意味する第二変化名詞 bellum の単数・奪格です。
- cervi は「鹿」を意味する第二変化名詞 cervus の複数・主格です。
- 「平和なときはライオン、戦争では鹿」と訳せます。
- 主語に想定されるのは「内弁慶」な人間のことで、ラテン語の leones, cervi はこの文の補語になっています。
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