英語の文法用語では deponent verbと呼ばれます。日本語訳は「形式所相動詞」、「能動欠如動詞」、「形式受動相動詞」、「異態動詞」などいくつかの呼び方がありますが、本書では「形式受動態動詞」と呼ぶことにします(授業等では発音しやすいので単に「デポーネント」と呼ぶことが多いです)。

形式受動態動詞について

ラテン語の動詞の中には、形は受動で意味は能動というものがあります。絶対数は少ないのですが、どれも頻出語なので注意が必要です。

不定法・現在 不定法・完了 意味
1. opīnor opīnārī opīnātus sum 推測する
2. vereor verērī veritus sum 恐れる
3. loquor loquī locūtus sum 語る
3B. morior morī mortuus sum 死ぬ
4. orior orīrī ortus sum 昇る

 
活用の種類は不定法・現在の形で区別します。第一変化は -ārī 、第二変化は -ērī、第三変化は -ī 、第四変化は -īrī で終わります。辞書を引くと一般的な動詞と同じく、それぞれの不定法の形が記されています。

形式受動態動詞の例文

Nīl admīrārī. 何にも驚かないこと。

Nescit vox missa revertī.
放たれた言葉は戻ることを知らない。

Quī sapienter vīxerit aequō animō moriētur.
賢明に生きた人は平静な心で死ぬだろう。

形式受動態動詞の変化は、一般的な動詞の受動態と同じです。この例文でmoriēturはmorior(死ぬ)の受動態・未来の形です(三人称単数)。

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