関係代名詞

関係代名詞についての把握の仕方は、英語と同じで大丈夫です。英語のwho、whose、whomと同じく、ラテン語の関係代名詞の格は、先行詞の従属文での役割に応じて決定されます。英語と違うのは、先行詞と性と数を一致させる点です。

関係代名詞の変化

関係代名詞 quī「ところの人(もの)」

男性 女性 中性
単数・主格 quī quae quod
属格 cūjus cūjus cūjus
与格 cuī cuī cuī
対格 quem quam quod
奪格 quō quā quō
複数・主格 quī quae quae
属格 quōrum quārum quōrum
与格 quibus quibus quibus
対格 quōs quās quae
奪格 quibus quibus quibus

※複数・与格と奪格はquibusの代わりにquīsが使われる場合があります。

関係代名詞の例文

ラテン語では先行詞の省略がよく行われます。
Deum colit quī nōvit. 神を知る者は神を敬う。 Sen.Ep.95.47
(deus,ī m. 神 colō,-ere 敬う、nōvī,-isse 知る)

関係代名詞quīは男性・単数・主格です。先行詞はdeumではありません。deumはcolitの目的語ですが、同時にnōvitの目的語でもあります(ただしnōvitの目的語としてのdeumは省略されています)。実は、quīの先行詞(日本語訳の「者は」に当たる語)も省略されています。補うなら指示代名詞illeかis(その人は)になります。この語とdeumを補い、上の例文を英語風の語順で書き換えると次のようになります。
Ille quī deum nōvit colit deum.
[quī deum nōvit]を括弧でくくり、それが主語Illeにかかること、動詞はcolitで、その目的語が文末のdeumであること。このように構文を正しく理解する必要があります。

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