Subito timor omnem exercitum occupavit.
「スビトー・ティモル・オムネム・エクセルキトゥム・オックパーウィト」と読みます。
subitoは「突然」を意味する副詞です。
timorは「恐怖」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
omnemは「すべての」を意味する第3変化形容詞omnis,-eの男性・単数・対格です。
exercitumは「軍」を意味する第4変化名詞exercitusの単数・対格です。
occupavitは「とらえる」を意味する第1変化動詞occupoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「突然恐怖が軍全体をとらえた」と訳せます。
カエサルの『ガリア戦記』に見られる表現です(Caes.B.G.1.39)。

In Graecia musici floruerunt.
「イン・グラエキアー・ムーシキー・フロールエールント」と読みます。
Graeciaは「ギリシャ」を意味する第1変化名詞、単数・奪格です。
musiciは「音楽家」を意味する第2変化名詞musicusの複数・主格です。
florueruntは「栄える」を意味する第2変化動詞floreoの直説法・能動態・完了、3人称複数です。
「ギリシャでは音楽家が栄えた」と訳せます。
キケローの『トゥスクルム荘対談集』に見られる表現です(Cic.Tusc.1.2.4)。

Urbs antiqua fuit.
「ウルプス・アンティークゥァ・フイト」と読みます。
urbsは「都」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
antiquaは「古い」を意味する第1・第2変化形容詞antiquus,-a,-umの女性・単数・主格です。
fuitは「~がある」を意味する不規則動詞sumの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「古い都があった」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.1.12 )。

Fortuna omnia ea victoribus praemia posuit.
「フォルトゥーナ・オムニス・エア・ウィクトーリブス・プラエミア・ポスイト」と読みます。
Fortunaは「運命の女神」を意味する第1変化名詞、単数・主格です。
omniaは「すべての」を意味する第3変化形容詞omnis,-eの中性・複数・対格です。ここでは名詞的に使われ、「すべてのもの」を意味します。
eaは「その」を意味する指示形容詞is,ea,idの中性・複数・対格です。omnia eaで「それらすべてのものを」と訳します。
victoribusは「勝者」を意味する第3変化名詞victorの複数・与格です。
praemiaは「褒美」を意味する第2変化中性名詞praemiumの複数・対格です。目的語の補語です。
posuitは「差し出す」を意味する第3変化動詞ponoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「運命の女神はそれらすべてのものを勝者に褒美として差し出した」と訳せます。
サッルスティウスの『カティリーナ戦記』に見られる表現です(Sall.Cat.20.14)。

Attat, perii hercle ego miser!
「アッタト・ペリイー・ヘルクレ・エゴ・ミセル」と読みます。
attatは「おっと」を意味する間投詞です。
periiは「破滅する」を意味する不規則動詞(合成動詞)pereo(per+eo)の直説法・能動態・完了、1人称単数です。
hercleは「ヘルクレースに誓って」を意味する間投詞です。
miserは「惨めな」を意味する第1・第2変化形容詞miser,-era,-erumの男性・単数・主格です。
「おっと、へルクレースに誓って、俺は惨めに破滅したことになるぞ」と訳せます。
プラウトゥスの『黄金の壺』に見られる表現です(Pl.Aul.3.1.8)。

Medias acies mediosque per ignis invenere viam.
「メディアース・アキエース・メディオースクゥェ・ペル・イグニース・イヌェーネーレ・ウィアム」と読みます。
mediasは「中央の」を意味する第1・第2変化形容詞medius,-a,-umの女性・複数・対格です。
aciesは「戦列」を意味する第5変化名詞aciesの複数・対格です。
mediosはmediusの男性・複数・対格です。
perは「<対格>を通じて」を意味する前置詞です。
ignisは「炎」を意味する第3変化名詞ignisの複数・対格です。
invenereは「見出す」を意味する第4変化動詞invenioの直説法・能動態・完了、3人称複数です(inveneruntの別形)。
viamは「道」を意味する第1変化名詞viaの単数・対格です。
「彼らは戦列のただ中、炎の間に道を見出した」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.7.296-297)。

Quid Syrtes aut Scylla mihi, quid vasta Charybdis profuit?
「クゥィド・シュルテース・アウト・スキュッラ・ミヒー・クゥィド・ウァスタ・カリュブディス・プローフイト」と読みます。
quidは「どうして?」を意味する疑問副詞です。
Syrtesは航海の難所として知られた2つの浅瀬の名です(第3変化名詞Syrtis,-isの複数・主格です)。
Scyllaは第1変化名詞、単数・主格です。岩礁の名です。
mihiは1人称の人称代名詞、単数・与格です。mihī(ミヒー)とウルティマ(後ろから数えて1番目の音節)が長いのは、韻律の都合上(メトリー・カウサー)そうなります。
vastaは「巨大な」を意味する第1・第2変化形容詞vastus,-a,-umの女性・単数・主格です。
Charybdisはシキリア島に見られる巨大な渦巻きの名称です。第3変化名詞、単数・主格です。
profuitは「役に立つ」を意味する不規則動詞(合成動詞)prosumの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「どうしてシュルテースやスキュッラ、巨大なカリュブディスが私の役に立ったといえようか」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.7.302-303)。

Litteras Graecas senex didici. Cic.Sen.26
「リッテラース・グラエカース・セネクス・ディディキー」と読みます。
litterasは「文学」を意味する第1変化名詞litteraの複数・対格です。
Graecasは「ギリシャの」を意味する第1・第2変化形容詞Graecus,-a,-umの女性・複数・対格です。
senexは「老人」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。この文では主格補語として用いられています。直訳は「老人として」ですが、文脈から判断して「老人になって」と訳します。
didiciは「学ぶ」を意味する第3変化動詞discoの直説法・能動態・完了、1人称単数です。
「私は老人になってギリシャ文学を学んだ」と訳せます。
キケローの『老年について』に見られる表現です(Sen.26)。

Protinus omne contremuit nemus et silvae insonuere profundae.
「プローティヌス・オムネ・コントレムイト・ネムス・エト・シルウァエ・インソヌエーレ・プロフンダエ」と読みます。
protinusは「絶え間なく」を意味する副詞です。
omneは「全体の」を意味する第3変化形容詞 omnis,-eの中性・単数・主格です。nemusにかかります。
contremuitは「震える」を意味する第3変化動詞contremoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
nemusは「森」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
silvaeは「森林」を意味する第1変化名詞silvaの複数・主格です。insonuereは「鳴り響く」を意味する第1変化動詞insonoの直説法・能動態・完了、3人称複数です(insonueruntの別形)。
profundaeは「深い」を意味する第1・第2変化形容詞profundus,-a,-umの女性・複数・主格です。
「森全体が絶え間なく震え、深い森林が鳴り響いた」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.7.514-515)。

Intonuere poli et crebris micat ignibus aether.
「イントヌエーレ・ポリー・エト・クレーブリース・ミカト・イグニブス・アエテール」と読みます。
intonuereは「とどろく」を意味する第1変化動詞intonoの直説法・能動態・完了、3人称複数です(intonueruntの別形)。
poliは「天極」を意味する第2変化名詞polusの複数・主格です。
crebrisは「頻繁な」を意味する第1・第2変化形容詞creber,-bra,-brumの男性・複数・奪格です。
micatは「輝く」を意味する第1変化動詞micoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。この動詞は現在の形をしていますが、「歴史的現在」と解釈できます(形は現在、意味は完了)。
ignibusは「雷火」を意味する第3変化名詞ignisの複数・奪格です。
aetherは「天空」を意味する第3変化名詞aether,-eris の単数・主格です。
「天極はとどろき、天空は頻繁な雷火で(何度も雷火で)輝いた」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.1.90)。

Constitit hic arcumque manu celerisque sagittas corripuit.
「コンスティティト・ヒーク・アルクムクゥェ・マヌー・クレリースクゥェ・サギッタース・コッリプイト」と読みます。
constititは「立ち止まる」を意味する第1変化動詞constoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
hicは「ここで」を意味する副詞です。
arcumは「弓」を意味する第4変化名詞arcus,-usの単数・対格です。
manuは「手」を意味する第4変化名詞manus,-usの単数・奪格です。
clererisは「素早い」を意味する第3変化形容詞celer,-eris の女性・複数・対格です。
sagittasは「矢」を意味する第1変化名詞sagittaの複数・対格です。
corripuitは「つかむ」を意味する第3変化動詞corripioの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「彼はここで立ち止まり、弓と素早い矢を手でつかんだ」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.1.187-188)。

Caesar Gallorum animos verbis confirmavit.
「カエサル・ガッロールム・アミーコース・ウェルビース・コンフィルマーウィト」と読みます。
Gallorumは「ガッリー人、ガリア人」を意味する第2変化複数名詞Galliの属格です。
animosは「精神」を意味する第2変化名詞animusの複数・対格です。
verbisは「言葉」を意味する第2変化中性名詞verbumの複数・奪格です。
confirmavitは「励ます」を意味する第1変化動詞confirmoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「カエサルはガッリー族の精神を言葉によって励ました」と訳せます。
カエサルの『ガリア戦記』に見られる表現です(Caes.B.G.1.33)。

Nihil mali accidisse Scipioni puto.
「ニヒル・マリー・アッキディッセ・スキーピオーニー・プトー」と読みます。
nihilは「無」を意味する不変化名詞、単数・対格です(対格不定法の意味上の主語)。
maliは「不幸、悪いこと」を意味する第2変化名詞malumの単数・属格です。
accidisseは「起きる」を意味する第3変化動詞accidoの不定法・能動態・完了です。
Scipioniは「スキーピオー(人名)」を意味する第3変化名詞Scipioの単数・与格です。
putoは「考える」を意味する第1変化動詞putoの直説法・能動態・現在、1人称単数です。
「スキーピオーには何も悪いことが起きなかったと私は考える」と訳せます。
キケローの『友情について』に見られる表現です(Cic.Amic.101)。

Socrates primus philosophiam devocavit e caelo et in urbibus collocavit et in domos etiam introduxit, et coegit de vita et moribus rebusque bonis et malis quaerere.
「ソークラテース・プリームス・ピロソピアム・デーウォカーウィト・エー・カエロー・エト・イン・ウルビブス・コッロカーウィト・エト・イン・ドモース・エティアム・イントロードゥクシト・エト・コエーギト・デー・ウィーター・エト・モーリブス・レーブス・クゥェ・ボニース・エト・マリース・クゥァエレレ」と読みます。
primusは「最初の」を意味する第1・第2変化形容詞、男性・単数・主格です。この文では副詞的に使われ、「初めて、最初に」と訳します。
philosophiamは「哲学」を意味する第1変化名詞philosophiaの単数・対格です。
devocavitは「呼び寄せる」を意味する第1変化動詞devocoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
eは「<奪格>から」を意味する前置詞です。
caeloは「天」を意味する第2変化中性名詞caelumの単数・奪格です。
urbibusは「都市」を意味する第3変化名詞urbsの複数・奪格です。
collocavitは「据え置く」を意味する第1変化動詞collocoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
domosは「家」を意味する第4変化名詞domusの複数・対格です。
etiamは「~さえ」を意味する副詞です。
introduxitは「招き入れる」を意味する第3変化動詞introducoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
coegitは「促す」を意味するcogoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
deは「<奪格>について」を意味する前置詞です。
vitaは「人生」を意味する第1変化名詞vitaの単数・奪格です。
moribusは「習慣」を意味する第3変化名詞mosの複数・奪格です。
rebusは「こと、事柄」を意味する第5変化名詞resの複数・奪格です。
bonisは「善い」を意味する第1・第2変化形容詞bonus,-a,-umの女性・複数・奪格です。
malisは「悪い」を意味する第1・第2変化形容詞malus,-a,-umの女性・複数・奪格です。
quaerereは「問う」を意味する第3変化動詞quaeroの不定法・能動態・現在です。
「ソークラテースは初めて哲学を天から呼び寄せ、それを諸都市に据え置き、家の中にさえ招き入れ、人生や習慣、善いこと、悪いことについて問うように促した」と訳せます。
キケローの『トゥスクルム荘対談集』に見られる表現です(Cic.Tusc.5.4.10)。

Multorum obtrectatio devicit unius virtutem.
「ムルトールム・オブトレクターティオー・デーウィーキト・ウーニーウス・ウィルトゥーテム」と読みます。
multorumは「多くの」を意味する第1・第2変化形容詞multus,-a,-umの男性・複数・属格です。
obtrectatioは「中傷」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
dēvīcitは「打ち負かす」を意味する第3変化動詞devincoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
uniusは「一人の、一つの」を意味する代名詞的形容詞unus,-a,-umの男性・単数・属格です。この文では名詞的に使われています。
virtutemは「美徳」を意味する第3変化名詞virtusの単数・対格です。
「多くの人間の中傷が1人の人間の美徳を打ち負かした」と訳せます。
ネポースの『英雄伝』(ハンニバル)に見られる表現です(Nep.Han.1)。

Urbem Romam a principio reges habuere; libertatem et consulatum L. Brutus instituit.
「ウルベム・ローマム・アー・プリンキピオー・レーゲース・ハブエーレ・リーベルターテム・エト・コンスラートゥム・ルーキウス・ブルートゥス・インスティトゥイト」と読みます。
urbemは「都市」を意味する第3変化名詞urbsの単数・対格です。
Romamは「ローマ」を意味する第1変化名詞Romaの単数・対格です。
aは「<奪格>から」を意味する前置詞です。
principioは「初め」を意味する第2変化名詞principiumの単数・奪格です。
regesは「王」を意味する第3変化名詞rexの複数・対格です。
habuereは「持つ」を意味する第2変化動詞habeoの直説法・能動態・完了、3人称複数です。
libertatemは「自由」を意味する第3変化名詞libertasの単数・対格です。
consulatumは「執政官職」を意味する第4変化名詞consulatusの単数・対格です。
L.はLuciusを表します。
instituitは「定める」を意味する第3変化動詞instituoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「都市ローマを当初から王たちが支配した。自由と執政官職をルーキウス・ブルートゥスが定めた」と訳せます。

Sophocles ad summam senectutem tragoedias fecit.
「ソポクレース・アド・スッマム・セネクトゥーテム・トラゴエディアース・フェーキト」と読みます。
adは「<対格>の時に」を意味する前置詞です。
summamはsuperusの最上級で「最も高い」を意味する第1・第2変化形容詞summus,-a,-umの女性・単数・対格です。この文ではad summam senectutemという形で用いられ、「きわめて高齢になって」を意味します。
senectutemは「老年」を意味する第3変化名詞senectusの単数・対格です。
tragoediasは「悲劇」を意味する第1変化名詞tragoediaの複数・対格です。
fecitは「作る、書き上げる」を意味する第3変化動詞facioの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「ソポクレースはきわめて高齢になって悲劇を書いた」と訳せます。
キケローの『老年について』に見られる表現です(Sen.22)。

Ariovistus ad postulata Caesaris pauca respondit, de suis virtutibus multa praedicavit.
「アリオウィストゥス・アド・ポストゥラータ・カエサリス・パウカ・レスポンディト・デー・スイース・ウィルトゥーティブス・ムルタ・プラエディーカーウィト」と読みます。
adは「<対格>に対して」を意味する前置詞です。
postulataは「要求」を意味する第2変化名詞postulatumの複数・対格です。
Caesarisは「カエサル」を意味する第3変化名詞Caesarの単数・属格です。
paucaは「僅かの」を意味する第1・第2変化形容詞paucus,-a,-umの中性・複数・対格です。
responditは「返答する」を意味する第3変化動詞respondeoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
deは「<奪格>について」を意味する前置詞です。
suisは「自分の」を意味する3人称の所有形容詞suus,-a,-umの女性・複数・奪格です。
virtutibusは「功績」を意味する第3変化名詞virtusの複数・奪格です。
multaは「多くの」を意味する第1・第2変化形容詞multus,-a,-umの中性・複数・対格です。
praedicavitは「賞賛する」を意味する第1変化動詞praedicoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「アリオウィストゥスはカエサルの要求には僅かしか返答せず、自分の功績については多くの自賛を行った」と訳せます。
カエサルの『ガリア戦記』に見られる表現です(Caes.B.G.1.44)。

Venit summa dies et ineluctabile tempus Dardaniae. Fuimus Troes, fuit Ilium et ingens gloria Teucrorum.
「ウェーニト・スッマ・ディエース・エト・イネールクタービレ・テンプス・ダルダニアエ。フイムス・トローエース・フイト・イーリウム・エト・インゲンス・グローリア・テウクロールム」と読みます。
venitは「来る」を意味する第4変化動詞venioの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
summaは「最後の」を意味する第1・第2変化形容詞summus,-a,-umの女性・単数・主格です。
diesは「日」を意味する第5変化名詞、単数・主格です。
ineluctabileは「避けられない」を意味する第3変化形容詞、中性・単数・主格です。
tempusは「時」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
Dardaniaeはトロイヤの別名ダルダニアを意味する第1変化名詞Dardaniaの単数・属格です。
fuimusは「~である」を意味する不規則動詞sumの直説法・能動態・完了、1人称複数です。
Troesは「トロイヤ人」を意味する第3変化複数名詞Troes,-um の主格です。
fuitは「~がある」を意味する不規則動詞sumの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
Iliumはトロイヤの別名イーリウムを意味する第2変化中性名詞Iliumの単数・主格です。
ingensは「大きな」を意味する第3変化形容詞、女性・単数・主格です。
gloriaは「栄光」を意味する第1変化名詞、単数・主格です。
Teucrorumは「テウクリア人(=トロイヤ人)」を意味する第2変化複数名詞Teucriの属格です。
「最後の1日と避けることのできない時がダルダニアに来た。我々はトロイヤ人であった(今はそうではない)。イーリウムとテウクリア人の大いなる栄光があった(今はない)」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.2.324-326)。

Quis te, Palinure, deorum eripuit nobis medioque sub aequore mersit?
「クゥィス・テー・パリヌーレ・デオールム・エーリプイト・ノービース・メディークゥェ・スブ・アエクゥォレ・メルシト」と読みます。
quisは「誰が」を意味する疑問代名詞、男性・単数・主格です。
teは2人称の人称代名詞、単数・対格です。
Palinureは「パリヌールス」を意味する第2変化名詞Palinurusの単数・呼格です。
deorumは「神」を意味する第2変化名詞deusの複数・属格です。
eripuitは「奪う」を意味する第3変化動詞eripio の直説法・能動態・完了、3人称単数です。「<対格>を<与格>から奪う」という構文を取ります。
nobisは1人称の人称代名詞nosの複数与格です。
medioは「真ん中の」を意味する第1・第2変化形容詞medius,-a,-umの中性・単数・奪格です。
subは「<奪格>の下に」を意味する前置詞です。
aequoreは「海」を意味する第3変化中性名詞aequorの単数・奪格です。
mersitは「沈める」を意味する第3変化動詞mergoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「パリヌールスよ、神々の誰がおまえを我々から奪い、海の真ん中に沈めたのか」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.6.341-342)。

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