代名詞の例文を集めました。

Cur me verberas?
「クール・メー・ウェルベラース」と読みます。
curは「なぜ」を意味する疑問副詞です。
meは「私」を意味する1人称単数の人称代名詞egoの対格です。
verberasは「ぶつ、たたく」を意味する第1変化動詞verberoの直説法・能動態・現在、2人称単数です。
「なぜあなたは私をぶつのですか?」と訳せます。
プラウトゥスの『黄金の壺』に見られる表現です(Pl.Aul.42)。

Eorum fines Nervii attingebant.
「エオールム・フィーネース・ネルウィイー・アッティンゲーバント」と読みます。
eorumは「それ」を意味する指示代名詞isの男性・複数・属格です。この文では3人称複数の人称代名詞(複数・属格)の代わりに用いられています。「彼らの」と訳せます。
finesは「領土」を意味する第3変化名詞finisの複数・対格です。
Nerviiは「ネルウィイー人」を意味する第2変化複数名詞Nerviiの複数・主格です。この文の主語です。
attingebantは「接する」を意味する第3変化動詞attingoの直説法・能動態・未完了過去、3人称複数です。
「ネルウィイー人は彼らの領土に接していた」と訳せます。
カエサルの『ガリア戦記』に見られる表現です(Caes.B.G.2.15)。

Ubi de ejus adventu Helvetii certiores facti sunt, legatos ad eum mittunt.
「ウビ・デー・エイユス・アドウェントゥー・ヘルウェーティイー・ケルティオーレース・ファクティー・スント・レーガートース・アド・エウム・ミットゥント」と読みます。
ubiは「~するときに」を意味する接続詞です。
deは「<奪格>について」を意味する前置詞です。
ejusは「それ」を意味する指示代名詞isの男性・単数・属格です。この文では3人称の人称代名詞、単数・属格の代わりに使われています。
adventuは「到着」を意味する第4変化名詞adventus,-usの単数・奪格です。
Helvetiiは「ヘルウェーティイー族」を意味する第2変化の複数名詞、主格です。
certioresは第1・第2変化形容詞certus,-a,-um(確かな)の比較級、男性・複数・主格です。
factī suntは「(AをBに)する」を意味する第3変化動詞faciōの直説法・受動態・完了、3人称複数です。
certiōrem facere <人> の構文で、「<人>に知らせる」という意味になります。
legatosは「使節」を意味する第2変化名詞legatusの複数・対格です。
eumは「それ」を意味する指示代名詞isの男性・単数・対格です。この文では3認証の人称代名詞、単数・対格の代わりに使われています。
mittuntは「送る」を意味する第3変化動詞mittoの直説法・能動態・現在、3人称複数です。
「ヘルウェーティイー族が彼の到着を知ると、使節を彼のもとに送る」と訳せます。
カエサルの『ガリア戦記』に見られる言葉です(Caes.B.G.1.7)。

Multa in eo viro praeclara cognovi.
「ムルタ・イン・エオー・ウィロー・プラエクラーラ・コグノーウィー」と読みます。
multaは「多くの」を意味する第1・第2変化形容詞multus,-a,-umの中性・複数・対格です。
eoは「それ」を意味する指示形容詞isの男性・単数・奪格です。viroにかかります。
viroは「男、人物」を意味する第2変化名詞virの単数・奪格です。
praeclaraは「優れた」を意味する第1・第2変化形容詞praeclarus,-a,-umの中性・複数・対格です。
cognoviは「知る」を意味する第3変化動詞cognoscoの直説法・能動態・完了、1人称単数です(ただし形は完了でも意味は現在になる)。
「私はあの人物の多くの優れたところを知っている」と訳せます。
キケローの『老年について』に見られる表現です(Sen.12)。

Cynthia formosa est. Eam amo.
「キュンティア・フォルモーサ・エスト・エアム・アモー」と読みます。
Cynthiaは第1変化名詞(女性名)、単数・主格です。
formosaは「美しい」を意味する第1・第2変化形容詞、女性・単数・主格です。
Eamは「それ」を意味する指示代名詞isの女性・単数・対格です。
amoは「愛する」を意味する第1変化動詞amoの直説法・能動態・現在、1人称単数です。
「キュンティアは美しい。私は彼女を愛している」と訳せます。

Virtus in usu sui tota posita est; usus autem ejus est maximus civitatis gubernatio.
「ウィルトゥース・イン・ウースー・スイー・トータ・ポシタ・エスト・ウースス・アウテム・エイユス・エスト・マクシムス・キーウィターティス・グベルナーティオー」と読みます。
virtusは「勇気」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
usuは「実践」を意味する第4変化名詞ususの単数・奪格です。
suiは3人称の再帰代名詞の属格です。
totaは「全体の」を意味する代名詞的形容詞totus,-a,-umの単数・主格です。
positaは「置く」を意味する第3変化動詞ponoの完了分詞、女性・単数・主格です。estと併せて「置かれている」と訳します(動詞の受動態・完了ととらえるのでなく、完了分詞(=形容詞)の述語的用法とみなします)。
ejusは「それ」を意味する指示代名詞isの女性・単数・属格です。先行するvirtusを指しています。
maximusは「大きい」を意味する第1・第2変化形容詞magnus,-a,-umの最上級、男性・単数・主格です。
civitatisは「国」を意味する第3変化名詞civitasの単数・属格です。
gubernatioは「運営」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
「勇気の一切はその実践に置かれている(かかっている)。ところでその最大の実践とは国の運営である」と訳せます。
キケローの『国家について』に見られる言葉です(Rep.1.2)。

Vos, aeterni ignes, et non violabile vestrum testor numen.
「ウォース・アエテルニー・イグネース・エト・ノーン・ウィオラービレ・ウェストルム・テストル・ヌーメン」と読みます。
vosは2人称複数の人称代名詞vosの呼格です。
aeterniは「永遠の」を意味する第1・第2変化形容詞aeternus,-a,-umの男性・複数・呼格です。
ignesは「炎」を意味する第3変化名詞ignisの複数・呼格です。
violabileは「侵される」を意味する第3変化形容詞violabilis,-eの中性・単数・対格です。
vestrumは2人称複数の所有形容詞vester,-tra,-trumの中性・単数・対格です。
testorは「誓う」を意味する形式受動態動詞testorの直説法・受動態・現在、1人称単数です。
numenは「神性」を意味する第3変化の中性名詞numenの単数・対格です。
「汝ら、永遠の炎よ、侵されることのない汝らの神性にかけて私は誓う」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.2.154-155)。

Postero die castra ex eo loco movent.
「ポステロー・ディエー・カストラ・エクス・エオー・ロコー・モウェント」と読みます。
posteroは「次の」を意味する第1・第2変化形容詞posterus,-a,-umの男性・単数・奪格です。
dieは「日」を意味する第5変化名詞diesの単数・奪格です。
castraは「陣営」を意味する第2変化中性複数名詞castraの(複数)対格です。
eoは「その」を意味する指示形容詞isの男性・単数・奪格です。locoにかかります。
locoは「場所」を意味する第2変化名詞locusの単数・奪格です。
moventは「動かす」を意味する第2変化動詞moveoの直説法・能動態・現在、3人称複数です。
「翌日彼らはその場所から陣営を移動する」と訳せます。
カエサルの『ガリア戦記』に見られる言葉です(Caes.B.G.1.15)。

Ex eo oppido pons ad Helvetios pertinet.
「エクス・エオー・オッピドー・ポンス・アド・ヘルウェーティオース・ペルティネト」と読みます。
exは「~から」を意味する奪格支配の前置詞です。
eoは「その」を意味する指示形容詞isの中性・単数・奪格です。oppidoにかかります。
oppidoは「町」を意味する第2変化中性名詞oppidumの単数・奪格です。
ponsは「橋」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
adは「~まで」を意味する対格支配の前置詞です。
Helvetiiosは「ヘルウェーティイー族」を意味する第2変化の複数名詞Helvetiiの(複数)対格です。
pertinetは「ad+<対格>に及ぶ」を意味する第2変化動詞pertineoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「その町からヘルウェーティイー族の(領土)まで橋が及んでいる(かかっている)」と訳せます。
カエサルの『ガリア戦記』に見られる言葉です(Caes.B.G.1.6)。

Hic homo sanus non est.
「ヒク・ホモー・サーヌス・ノーン・エスト」と読みます。
hicは「この」を意味する指示形容詞hicの男性・単数・主格です。homoにかかります。
homoは「人間」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
sanusは「正気の」を意味する第1・第2変化形容詞sanus,-a,-umの男性・単数・主格です。
「この人間は正気ではない」と訳せます。
プラウトゥスの『アンピトリュオー』に見られる表現です(Plaut.Am.1.1.246)。

Non erit ista amicitia, sed mercatura.
「ノーン・エリト・イスタ・アミーキティア・セド・メルカートゥーラ」と読みます。
eritはsumの直説法・能動態・未来、3人称単数です。
istaは「(2人称単数に関わる)それ」を意味する指示代名詞isteの女性・単数・主格です。
amicitiaは「友情」を意味する第1変化名詞、単数・主格です。
mercaturaは「取引」を意味する第1変化名詞、単数・主格です。
「(あなたの言う)それは友情ではなく取引に過ぎないものになるだろう」と訳せます。
キケローの『神々の本性について』に見られる表現です(Cic.N.D.1.122)。

De istis rebus exspecto tuas litteras.
「デー・イスティース・レーブス・エクスペクトー・トゥアース・リッテラース」と読みます。
deは「~について」を意味する奪格支配の前置詞です。
istisは「(2人称単数に関わる)その」を意味する指示形容詞isteの女性・複数・奪格です。
rebusは「状況」を意味する第5変化名詞resの複数・奪格です。
exspectoは「待つ」を意味する第1変化動詞exspectoの直説法・能動態・現在、1人称単数です。
tuasは「あなたの」を意味する所有形容詞tuus,-a,-umの女性・複数・対格です。
litterasは「手紙」を意味する第1変化名詞litteraの複数・対格です。
「私は君の状況(近況)についての君の手紙を待っている」と訳せます。
キケローの『アッティクス宛書簡集』に見られる表現です(Cic.Att.2.5.2)。

Tolle istas excusationes.
「トッレ・イスタース・エクスクーサーティオーネース」と読みます。
tolleは「取り下げる」を意味する第3変化動詞tolloの命令法・能動態・現在、2人称単数です。
istasは「(2人称単数に関わる)その」を意味する指示形容詞isteの女性・複数・対格です。
excusationesは「言い訳」を意味する第3変化名詞excusatioの複数・対格です。
「(あなたの言う)それらの言い訳を取り下げよ」と訳せます。
セネカの『倫理書簡集』に見られる表現です(Sen.Ep.17.5)。

Quid iste tuus praeter nova carmina vates donat?
「クゥィド・イステ・トゥウス・プラエテル・ノウァ・カルミナ・ウァーテース・ドーナト」と読みます。
quidは「何」を意味する疑問代名詞quis,quidの中性・単数・対格です。
isteは「(2人称単数に関わる)その」を意味する指示形容詞isteの男性・単数・主格です。vatesにかかります。
praeterは「<対格>のほかに」を意味する前置詞です。
novaは「新しい」を意味する第1・第2変化形容詞novus,-a,-umの中性・複数・対格です。
carminaは「詩」を意味する第3変化名詞carmenの複数・対格です。
vatesは「詩人」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
donatは「贈る」を意味する第1変化動詞donoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「あなたのその詩人は新しい詩のほかに何を贈るのか」と訳せます。
オウィディウスの『恋の歌』に見られる表現です(Ov.Am.1.8.57-58)。

Quod est istud crimen senectutis?
「クゥォド・エスト・イストゥド・クリーメン・セネクトゥーティス」と読みます。
quodは疑問形容詞qui,quae,quodの中性・単数・主格です。crimenにかかります。
istudは「(2人称単数に関わる)それ」を意味する指示代名詞isteの中性・単数・主格です。この文の主語です。
senectutisは「老年」を意味する第3変化名詞senectusの単数・属格です。目的語的属格として使われています。
「(あなたの言う)それはいかなる老年への非難なのか」と訳せます。
キケローの『老年について』に見られる表現です(Cic.Sen.67)。

Hoc illud, germana, fuit?
「ホク・イッルド・ゲルマーナ・フイト」と読みます。
hocは「これ」を意味する指示代名詞hicの中性・単数・主格です。
illudは「あれ」を意味する指示代名詞illeの中性・単数・主格です。
germanaは「姉」を意味する第1変化名詞germanaの単数・呼格です。
fuitはsumの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「姉上、あれはこれだったのか(あれはこのために行われたことだったのか)」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.4.675)

Memoriam illius viri omnes excipient anni consequentes.
「メモリアム・イッリーウス・ウィリー・オムネース・エクスキピエント・アンニー・コンセクゥェンテース」と読みます。
memoriamは「記憶」を意味する第1変化名詞memoriaの単数・対格です。
illiusは「あの」を意味する指示形容詞illeの男性・単数・属格です。
viriは「男、英雄」を意味する第2変化名詞virの単数・属格です。
omnesは「すべての」を意味する第3変化形容詞omnisの男性・複数・主格です。anniにかかります。
excipientは「受け継ぐ」を意味する第3変化動詞Bexcipioの直説法・能動態・未来、3人称複数です。
anniは「年、歳月」を意味する第2変化名詞annusの複数・主格です。
consequentesは「後に続く、来たるべき」を意味する第3変化形容詞consequens,-entisの男性・複数・主格です。
「来たるべきすべての歳月があの英雄の記憶を受け継いでいくだろう」と訳せます。
キケローの『老年について』に見られる表現です(Cic.Sen.19)。

Ex eodem Ponto Medea illa quondam profugisse dicitur.
「エクス・エオーデム・ポントー・メーデーア・イッラ・クゥォンダム・プロフーギッセ・ディーキトゥル」と読みます。
exは「~から」を意味する奪格支配の前置詞です。
eodemは「同じ」を意味する指示代名詞īdemの男性・単数・奪格です。
Pontoは「ポントゥス(黒海)」を意味する第2変化名詞Pontusの単数・奪格です。
Medeaは「メーデーア」を意味する第1変化名詞、単数・主格です。
illaは「あの」を意味する指示形容詞illeの女性・単数・主格です。Medeaにかかります。
quondamは「かつて」を意味する副詞です。
profugisseは「逃亡する」を意味する第3変化B動詞profugioの不定法・能動態・完了です。
diciturは「言う」を意味する第3変化動詞dicoの直説法・受動態・現在、3人称単数です。
「同じポントゥス(黒海)からあのメーデーアがかつて逃亡したと伝えられる」と訳せます。
キケローの『ポンペイユスの指揮権について』に見られる表現です(Cic.Pomp.22)。

Quae quibus anteferam?
「クゥァエ・クゥィブス・アンテフェラム」と読みます。
quaeは「何」を意味する疑問代名詞quis,quidの中性・複数・対格です。
quibusは同じ代名詞の中性・複数・与格です。
anteferam は「<対格>を<与格>より優先する」を意味するanteferoの接続法・能動態・現在、1人称単数です。
「私は何を何より優先しようか」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.4.371)。

Qui homo dicit?
「クゥィー・ホモー・ディーキト」と読みます。
quiは「どの」を意味する疑問形容詞qui,quae,quodの男性・単数・主格です。homoにかかります。
homoは「人間」を意味する第3変化名詞homoの単数・主格です。
dicitは「言う」を意味する第3変化動詞dicoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「どの人が言うのか」と訳せます。

Quod auxilium exspectas? 
「クゥォド・アウクシリウム・エクスペクタース」と読みます。
quodは「いかなる」を意味する疑問形容詞qui,quae,quodの中性・単数・対格です。auxiliumにかかります。
auxiliumは「援助」を意味する第2変化名詞auxiliumの単数・対格です。
exspectasは「期待する」を意味する第1変化動詞exspectoの直説法・能動態・現在、2人称単数です。
「君はいかなる援助を期待するのか?」と訳せます。

Quibus nunc sollicitor rebus!
「クゥィブス・ヌンク・ソッリキトル・レーブス」と読みます。
quibusは「いかなる、どのような」を意味する疑問形容詞qui,quae,quodの女性・複数・奪格です。
nuncは「今」を意味する副詞です。
sollicitorは「苦しめる」を意味する第1変化動詞sollicitoの直説法・受動態・現在、1人称単数です。
rebusは「状況」を意味する第5変化名詞resの複数・奪格です。
「今私はどんな状況に(or 状況の中で)苦しめられていることか」と訳せます。
テレンティウスの『兄弟』に見られる表現です(Ter.Ad.36)。

Quae te, genitor, sententia vertit?
「クゥァエ・テー・ゲニトル・センテンティア・ウェルティト」と読みます。
quaeは疑問形容詞qui,quae,quodの女性・単数・主格です。
teは2人称単数の人称代名詞tuの単数・対格です。
genitorは「父」を意味する第3変化名詞genitorの単数・呼格です。
sententiaは「考え」を意味する第1変化名詞、単数・主格です。
vertitは「変える」を意味する第3変化動詞vertoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「父よ、いかなる考えがあなたを変えるのか」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg,Aen.1.237)。

Horum omnium fortissimi sunt Belgae.
「ホールム・オムニウム・フォルティッシミー・スント・ベルガエ」と読みます。
horumは「これ」を意味する指示代名詞hicの男性・複数・属格です。「部分の属格」として用いられています。
omniumは「すべての」を意味する第3変化形容詞omnisの男性・複数・属格です。
fortissimiは「勇敢な」を意味する第3変化形容詞fortisの最上級、男性・複数・主格です。
Belgaeは「ベルガエ族」を意味する第1変化の複数名詞、主格です。
「これらすべての中で最も勇敢なのがベルガエ族である」と訳せます。
カエサルの『ガリア戦記』に見られる言葉です(B.G.1.1)。

Ille vir haud magna cum re, sed plenus fidei.
「イッレ・ウィル・ハウド・マグナー・クム・レー・セド・プレーヌス・フィデイー」と読みます。
illeは「あの」を意味する指示形容詞illeの男性・単数・主格です。virにかかります。
virは「男」を意味する第2変化名詞virの単数・主格です。
haudは「まったく~ない」を意味する副詞です。
magnaは「大きな」を意味する第1・第2変化形容詞magnus,-a,-umの女性・単数・奪格です。
cumは「<奪格>を伴った」を意味する前置詞です。
reは「財産」を意味する第5変化名詞resの単数・奪格です。
plenusは「<属格>でいっぱいの」を意味する第1・第2変化形容詞plenus,-a,-umの男性・単数・主格です。
fideiは「信義」を意味する第5変化名詞fidesの単数・属格です。
「あの男は大きな資産は持たないが、信義でいっぱいである(信義に篤い)」と訳せます。
キケローの『老年について』に見られる表現です(Cic.Sen.1)。

Virtutem amavi illius viri.
「ウィルトゥーテム・アマーウィー・イッリーウス・ウィリー」と読みます。
virtutemは「美徳」を意味する第3変化名詞virtusの単数・対格です。
amaviは「愛する」を意味する第1変化動詞amoの直説法・能動態・完了、1人称単数です。
illiusは「あの」を意味する指示形容詞illeの男性・単数・属格です。
viriは「人物」を意味する第2変化名詞virの単数・属格です。
「私はあの人物の美徳を愛した」と訳せます。
キケローの『友情について』に見られる表現です(Cic.Amic.102)。

Dat gemitum rumpitque has imo pectore voces.  
「ダト・ゲミトゥム・ルンピトクゥェ・ハース・イーモー・ペクトレ・ウォーケース」と読みます。
datは「与える」を意味する不規則動詞doの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
gemitumは「唸り声」を意味する第4変化名詞gemitusの単数・対格です。
rumpitは「炸裂させる」を意味する第3変化動詞rumpoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
hasは「この」を意味する指示形容詞hicの女性・複数・対格です。vocesにかかります。
imoは「奥底の」を意味する第1・第2変化形容詞imus,-a,-umの中性・単数・奪格です。pectoreにかかります。
pectoreは「胸」を意味する第3変化中性名詞pectusの単数・奪格です。
vocesは「声」を意味する第3変化名詞voxの複数・対格です。
「彼は唸り声を出し、胸の奥底からこのような(次のような)声を炸裂させた」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.11.377)。

Quid loquor? Aut ubi sum? Quae mentem insania mutat?
「クゥォド・ロクゥォル。アウト・ウビ・スム。クゥァエ・メンテム・インサーニア・ムータト」と読みます。
quidは「何」を意味する疑問代名詞quis,quidの中性・単数・対格です。あるいは「なぜ」を意味する疑問副詞ととることも可能です。
loquorは形式受動態動詞loquorの直説法・受動態・現在、1人称単数です(この形で辞書に載っています)。
autは「あるいは、または」を意味する接続詞です。
ubiは「どこに」を意味する疑問副詞です。
quaeは「どのような、なんという」を意味する疑問形容詞qui,quae,quodの女性・単数・主格です。insaniaにかかります。
mentemは「心」を意味する第3変化名詞mensの単数・対格です。
insaniaは「狂気」を意味する第1変化名詞、単数・主格です(この形で辞書に載っています)。
mutatは「動かす」を意味する第1変化動詞mutoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「わたしは何を(orなぜ)語っているのか。あるいはわたしはどこにいるのか。なんという狂気が心を動かすのか」と訳せます。
カルタゴの女王ディードーの台詞です。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.4.595)。

Nisi deus istis te corporis custodiis liberaverit, huc tibi aditus patere non potest.
「ニシ・デウス・イスティース・テー・コルポリス・クストーディイース・リーベラーヴェリト・フーク・ティビ・アディトゥス・パテーレ・ノーン・ポテスト」と読みます。
nisiは「もし~でなければ」を意味する接続詞です。
deusは「神」を意味する第2変化名詞、単数・主格です。
istisは「(あなたに関わる)その」を意味する指示形容詞iste,ista,istudの女性・複数・奪格です。
custodiisは「牢獄」を意味する第1変化名詞custodiaの複数・奪格です。この文では「起源の奪格」として使われています。「~から」と訳します。
liberaveritは「解放する」を意味する第1変化動詞liberoの直説法・能動態・未来完了、3人称単数です。
hucは「こちらに」を意味する副詞です。aditusにかけて「こちらへのaditus(入り口)が」と訳すことは可能です。
tibiは2人称単数の人称代名詞tuの与格です。
aditusは「入り口」を意味する第4変化名詞、単数・主格です。
patereは「開く」を意味する第2変化動詞pateoの不定法・能動態・現在です。
potestは「<不定法>が可能である」を意味する不規則動詞possumの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「神が(あなたの)その肉体の牢獄からあなたを解放しなければ、こちらへの入り口があなたのために開くことはあり得ない」と訳せます。
キケローの『国家について』に見られる言葉です(Rep.6.15)。

Hī omnēs linguā, institūtīs, lēgibus inter sē differunt.
「ヒー・オムネース・リングアー・インスティトゥーティース・レーギブス・インテル・セー・ディッフェルント」と読みます。
hiは「これ」を意味する指示代名詞hicの男性・複数・主格です。原文では、ベルガエ族、アクィターニー族、ケルタエ族の3つの部族を指しています。
omnesは「すべての」を意味する第3変化形容詞omnisの男性・複数・主格です。
linguaは「言語」を意味する第1変化名詞linguaの単数・奪格です。
institutisは「習慣」を意味する第2変化名詞institutumの複数・奪格です。
legibusは「法律」を意味する第3変化名詞lexの複数・奪格です。
inter seは熟語で「互いに」を意味します。
differuntは「異なる」を意味する不規則動詞(合成動詞)differo(dis-+fero)の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
「これらすべて(の部族)は言語、習慣、法律の点で互いに異なっている」と訳せます。
カエサルの『ガリア戦記』に見られる表現です(Caes.B.G.1.1)。

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