2013-06-02(日) ラテン語講習会Ⅰ(東京)

下記の要領で新たにラテン語を学ぶ人のための講習会を開きます。これは初めてラテン語を学ぶ人、あるいは一から復習したい人のためのコースです。6月22日の講習会は接続法あたりを扱うので、すでに学んだことのある人向けのコースです。ふるってのご参加をお待ち申し上げます。

タイトル:「わかる!ラテン語入門」

日時:2013年6月2日(日)13:00-16:00
今回は一コマのみ全力投球です。

会場:代々木研修室  B1F会議室
〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-29-5 教会ビル
電話:03-3375-6671
URL: http://www.e-kaigi.jp/
定員: 23名(先着順)
会費:13,500円(教材費含む)
講師:山下太郎(山の学校代表。元京都大学ラテン語講師)

内容:ラテン語は本来独学に向いた言語です。ただ、日本の教科書は模範解答もなく、実際に独学を始めると挫折しやすいものです。この講習では初心者がつまずきやすい箇所にまとを絞り、語彙の習得の仕方、辞書の使い方、格変化の覚え方のコツを中心にお伝えします。最後まで終えると、辞書を引いて原文を読むことができるようになります。

今回扱う範囲は次の通りです。当初ご案内した範囲はうっかり11番まで扱うことにしていましたが、実際には7番までの予定です。訂正いたします。

<扱う範囲について>
1 発音
2 アクセント
3 第一変化名詞
4 第二変化名詞
5 第一・第二変化形容詞
6 直説法・能動態・現在
7 不規則動詞sumの現在
8 命令法・能動態
9 第三変化名詞
10 第四変化名詞
11 第五変化名詞

お申し込みが完了した人には、扱う範囲の教材(=かなり詳しい)を事前にダウンロードしていただきます。それを先に目を通していただいた上で、当日参加していただきたいと思います。

初めてラテン語に触れる人、今までラテン語を学んで挫折した人、これを機にラテン語を学びたいという人はみな歓迎です。やる気のある方は全員来てほしいところです。今までより少しだけ広い部屋にしました。

申し込み方法:
参加希望者は、フォームメールをご利用の上お申し込み下さい。題名は「ラテン語講習会受講希望」とし、メッセージ本文に受講動機をお書きください。

申し込み状況を確認の上受講可能かどうかお返事いたします(一日以内)。万一お返事が届かない場合、075-781-3200までお電話下さい。

受講希望者はクラスの空きを確認後、開講日までに下記口座いずれかに講習料をお振り込み下さい。

京都中央信用金庫 銀閣寺支店 普通 2217927
名義:学校法人北白川学園 理事長山下太郎

ゆうちょ銀行 00990-0-207268
加入者名:学校法人北白川学園

<参考>受講生の感想

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Dona praesentis cape laetus horae. 

「ドーナ・プラエセンティス・カペ・ラエトゥス・ホーラエ」と読みます。
donaは「贈り物」を意味する第二変化名詞donumの複数対格です。
praesentisは「今の、今ここにある」を意味する形容詞praesensの女性・単数・属格です。horaeにかかります。
capeは第三変化動詞capio(取る、受け取る)の命令法・現在、二人称単数です。
laetus(喜んでいる、嬉しい)は形容詞(第一・第二変化形容詞)ですが、この文では副詞的に使われています。→「喜んで」
horaは「時間、時」を意味する第一変化女性名詞の単数・属格です。
「今ここに流れる「時」の贈り物を喜んで受け取るがよい」と訳せます。
ホラーティウスの言葉です(Hor.Carm.3.8.27)。

ラテン文学を読む――ウェルギリウスとホラーティウス (岩波セミナーブックス S14)
逸身 喜一郎
4000281844

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Ego nullam aetatem ad discendum arbitror immaturam.

「エゴー・ヌッラム・アエターテム・アド・ディスケンドゥム・アルビトロル・インマートゥーラム」と読みます。
nullam は英語の no を意味する nullus,-a,-um の女性・単数・対格で、aetatem と同格です。
aetatem は「年齢」を意味する aetas の単数・対格です。
discendum は「学ぶ」という意味の動詞 disco の動形容詞で、ad とともに「学ぶために」を意味します。
arbitror は「思う、判断する」を意味します。主語は1人称・単数、すなわち「私」です。
immaturam は「未熟な」という意味の形容詞 immaturus, -a, -um の女性・単数・対格で aetatem と同格です。
arbitror の直接目的語が aetatem、その補語が immaturam である、と考えられます。言い換えますと、Ego が arbitror する内容は、「nullam aetatem が immaturam であること(←不定法 esse が省略)」です。
「私はいかなる年齢も学ぶのに若すぎることはないと思う。」という意味になります。
エラスムスの言葉です。

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Certa mittimus dum incerta petimus.

「ケルタ・ミッティムス・ドゥム・インケルタ・ペティムス」と読みます。
certa は「確実な」という意味の形容詞・複数・中性・対格で、ここでは名詞的に使われています。mittimusの目的語です。
mittimusは「失う」を意味する第3変化動詞 mitto の1人称・複数・現在です。
(一般にはamittimusの形で知られますが、プラウトゥスの原文ではmittimusです。amittimusの方が「失う」という意味がはっきりするため、そちらの形で知られるようになったのだと思います)。
dum は英語の while と同じ意味をもち、petimus (第3変化動詞petoの複数・1人称・現在)の目的語は、incerta (不確実なもの)となっています。
「われわれは不確実なものを求める間、確実なものを失う。」という意味です。
プラウトゥスの言葉です(Ps.685)。

The Pseudolus of Plautus
T. Macci Plauti Pseudolus E. P. Morris
0548210942

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Nunc omnia rident.

「ヌンク・オムニア・リーデント」と読みます。  
nunc は「今」を意味する副詞です。
omnia は「すべて」を意味する第三変化形容詞 omnis の中性・複数・主格です。
rident は「笑う」を意味する第二変化動詞 rideo の直説法・能動相・現在・三人称複数です。
「今万物が笑っている。」という意味です。この表現は、ウェルギリウスの『牧歌』に見られるもので、今自然界全体が微笑んでいるように見える、という意味で使われています。

牧歌/農耕詩 (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 小川 正広
4876981515

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