つなぐ手と手──園長日記より
本園では、歩いての送り迎えをしています。保護者の方から、「小学校に行っても、歩くのがへっちゃらで、おかげさまと思っています。」と感謝されることがあります。どんどん車中心の社会になっていくようで、歩くことの意味は年々大きくなっていくといえます。
ところで、「歩くこと」といえば、どうしても「足」に焦点があたりがちですが、私たち引率する側にとっては、足よりも「手」に注意が向かうのです。誰と誰が手をつなぐのか、また、誰が誰とつないであげるのか?
年少児の場合、最初の内は、「お母さんでないと絶対イヤ!」というケースもあります。それが、一学期を終える今頃になると、誰とでも、仲良く手をつなげるようになるのです。
長い距離を歩くこともたいへんですが、誰とでも仲良く手と手をつなげるということ、これはこれで、とてもすごいことなんです!
(山下太郎 2005.7.18)
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2011年9月8日 | コメント/トラックバック(1) |
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一進一退――園長日記より
子どもたちの様子を見ていますと、日々「一進一退」といった部分があります。そのような細かな変化(アップダウン)を見ることができるのは、いわば子どもたちとの距離感が近いせいでもあります。
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2011年7月22日 | コメント/トラックバック(1) |
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子どもたちを育てる「場」──園長だより
“いしだんを 毎日のぼり 元気です”(園児の句)
5月に入り、園児たちは自信をもって山道を登ってくるようになりました。手をつないで緑のまぶしい山道を元気に登ってくる子どもたちの姿は、4月当初とはまったく別のものです。4月は、新しいクラス、お友達に慣れることが第一の目標でしたが、連休明けの今日からは、朝の体操や俳句が始まり、外遊びの時間も増えていきます。クラス全体のまとまりも密になり、子どもたちはその「場」に属する楽しさを発見し、それを表現する機会も増えていきます。
この「場」の楽しさこそ、子どもたちが責任ある社会の一員として成長するための栄養だと思われます。それは「楽しさ」であっても「楽(らく)」ということではありません。石段が大人の目にとって「苦しい」ものに見えても、子どもたちは手をつないで登ることで「楽しさ」を感じ取ります。幼稚園が楽しい場であるために、ときに大人の目にとって「苦しくつらい」要素が見えたとしても、子どもたちはクラスの一員としてそれを乗り越え、階段を一歩ずつ登っていくことができると思います。
古来「かわいい子には旅をさせよ」と申しますが、「かわいい子ゆえ旅をさせたくない」というのが親心でもあります。しかし、「旅」を「苦しさ」と置き換えますと、人間の成長にとって「苦しさを乗り越えての楽しさ」がいかに大切であるかに思いがいたります。しかし、その苦しみはけっして一人だけのものではなく、個々の人間の成長(=旅)をみなで見つめ合い、支え合い、励まし合う「場」として幼稚園がある、ということに気づきます。
先に「クラスのまとまり」という言い方をしましたが、それは個人の側から見れば、個性が薄れていく方向を意味するのではありません。自分の肯定できる社会に所属する安心感や個人間の信頼、連帯感に満ちたクラスができあがっていく、という意味です。同じように「家庭のまとまり、絆」という言い方もできるように思われます。家庭にせよクラスにせよ、自分を包みこむ社会の絆を肌で感じ取るとき、子どもたちは力一杯自分の力を発揮していくものです。
かりに子どもが「幼稚園に行きたくない、○○ちゃんがいるから。」と言ったとしても、その本当の意味は「自分は今、幼稚園で○○ちゃんとよりよい人間関係を築く苦労(努力)をしている」と理解すべきケースが多々あります。その苦労が将来の成長にとって問題か問題でないか?その見極めを行うのがプロとしての務めであり、必要とあらば、その判断について保護者にお伝えし、あるいはご家庭での様子をお尋ねすることで、その判断の正確さを期する必要もございます。
幼稚園においては、個々のお子さんを見守るのは担任の仕事となりますが、一方には送り迎えの先生の目、外遊びの先生の目といったものもあります。放課後を中心に、それぞれのお子さんの「よりよい人間関係を築く努力」について複数の目で評価し、情報交換しているところです。
園児の登園する山道は厳しく見えても、けっして危険なものではありません。幼稚園という「場」も子どもたちにとって「安楽」なものからのみ成り立つのではなく、ときに涙の出るような「困難」や「試練」も待ち構えているでしょう。そこで働く原理は手をつないで山道を登るのと同じで、大人が安易に手を出して介入してはいけない場面、ただ励まし、見守るほかないという場面が園には多々あります。ただし、それが教育的に意味を持つためには、園としては何より「公正さの原理」を常に維持しなければなりませんし、「試練」が「危害」とならぬよう注意深く見守らなければなりません。
このようなことを心に誓いつつ、お子さんが責任ある人間として成長する「場」としての幼稚園を守り育てていきたい、と思う次第です。その結果、冒頭に掲げた句のように、“いしだんを 毎日のぼり 元気です”と言っていただければ最高ですね。
(2003年5月6日)
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2011年5月28日 | コメント/トラックバック(1) |
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子どもと遊び――大人の幸福感を照らすもの――
新年あけましておめでとうございます。「新しい一年」と一口に言いますが、幼稚園のお子さま一人一人にとって、一年の長さの持つ意味は本当に大きなものがあると思います。最近でこそスロー・ライフ、スロー・フードという言い方を目にするようになりましたが、当園は開園当時から「スロー」の大事さを護り続けてきたことに今更ながら気がつきます。その象徴といえるのが、「歩いての送り迎え」です。
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2010年8月1日 | コメント/トラックバック(1) |
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自立の一歩一歩
4月の始業式から数え、はや半年がたちました。子どもたちは毎朝、雨にも負けず、風にも負けず石段を登ってきます。日々の小さな積み重ねは、心身の成長にとって計り知れない力になることでしょう。一方、母と子の関係に着目したとき、歩いての登園は、上手な親子の距離を保つよいきっかけになることに気づきます。
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2010年8月1日 | コメント/トラックバック(1) |
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