キャッチボールの思い出:園長だより
いよいよ夏休み。お子さんが家で過ごされる時間が増え、どのように毎日を過ごせばいいのか、ちょっと一工夫が必要になりますね。”子どもの心が満ち足りる”という観点で、私自身のちょっとした幼年時代の思い出をご披露させて頂きたいと思います。「絵本読みは苦手だけれど、これならいける」と日頃お忙しいお父さんにも参考にして頂けたら嬉しいです(これは、父親参観でふれた内容です)。
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2011年6月11日 | コメント/トラックバック(2) |
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子どもたちを育てる「場」──園長だより
“いしだんを 毎日のぼり 元気です”(園児の句)
5月に入り、園児たちは自信をもって山道を登ってくるようになりました。手をつないで緑のまぶしい山道を元気に登ってくる子どもたちの姿は、4月当初とはまったく別のものです。4月は、新しいクラス、お友達に慣れることが第一の目標でしたが、連休明けの今日からは、朝の体操や俳句が始まり、外遊びの時間も増えていきます。クラス全体のまとまりも密になり、子どもたちはその「場」に属する楽しさを発見し、それを表現する機会も増えていきます。
この「場」の楽しさこそ、子どもたちが責任ある社会の一員として成長するための栄養だと思われます。それは「楽しさ」であっても「楽(らく)」ということではありません。石段が大人の目にとって「苦しい」ものに見えても、子どもたちは手をつないで登ることで「楽しさ」を感じ取ります。幼稚園が楽しい場であるために、ときに大人の目にとって「苦しくつらい」要素が見えたとしても、子どもたちはクラスの一員としてそれを乗り越え、階段を一歩ずつ登っていくことができると思います。
古来「かわいい子には旅をさせよ」と申しますが、「かわいい子ゆえ旅をさせたくない」というのが親心でもあります。しかし、「旅」を「苦しさ」と置き換えますと、人間の成長にとって「苦しさを乗り越えての楽しさ」がいかに大切であるかに思いがいたります。しかし、その苦しみはけっして一人だけのものではなく、個々の人間の成長(=旅)をみなで見つめ合い、支え合い、励まし合う「場」として幼稚園がある、ということに気づきます。
先に「クラスのまとまり」という言い方をしましたが、それは個人の側から見れば、個性が薄れていく方向を意味するのではありません。自分の肯定できる社会に所属する安心感や個人間の信頼、連帯感に満ちたクラスができあがっていく、という意味です。同じように「家庭のまとまり、絆」という言い方もできるように思われます。家庭にせよクラスにせよ、自分を包みこむ社会の絆を肌で感じ取るとき、子どもたちは力一杯自分の力を発揮していくものです。
かりに子どもが「幼稚園に行きたくない、○○ちゃんがいるから。」と言ったとしても、その本当の意味は「自分は今、幼稚園で○○ちゃんとよりよい人間関係を築く苦労(努力)をしている」と理解すべきケースが多々あります。その苦労が将来の成長にとって問題か問題でないか?その見極めを行うのがプロとしての務めであり、必要とあらば、その判断について保護者にお伝えし、あるいはご家庭での様子をお尋ねすることで、その判断の正確さを期する必要もございます。
幼稚園においては、個々のお子さんを見守るのは担任の仕事となりますが、一方には送り迎えの先生の目、外遊びの先生の目といったものもあります。放課後を中心に、それぞれのお子さんの「よりよい人間関係を築く努力」について複数の目で評価し、情報交換しているところです。
園児の登園する山道は厳しく見えても、けっして危険なものではありません。幼稚園という「場」も子どもたちにとって「安楽」なものからのみ成り立つのではなく、ときに涙の出るような「困難」や「試練」も待ち構えているでしょう。そこで働く原理は手をつないで山道を登るのと同じで、大人が安易に手を出して介入してはいけない場面、ただ励まし、見守るほかないという場面が園には多々あります。ただし、それが教育的に意味を持つためには、園としては何より「公正さの原理」を常に維持しなければなりませんし、「試練」が「危害」とならぬよう注意深く見守らなければなりません。
このようなことを心に誓いつつ、お子さんが責任ある人間として成長する「場」としての幼稚園を守り育てていきたい、と思う次第です。その結果、冒頭に掲げた句のように、“いしだんを 毎日のぼり 元気です”と言っていただければ最高ですね。
(2003年5月6日)
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2011年5月28日 | コメント/トラックバック(1) |
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「印象」と「表現」-父親参観を終えて-(園長だより)
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2011年5月16日 | コメント/トラックバック(0) |
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園長だより
保護者対象に書いているお便りです。教育に関する一般的な内容のものを抜粋します。
- 『りゅうのめのなみだ』――絵本通信(2010年1月)
- 一人一人のドラマを見つめて(2009年4月)
- 感謝(2009年3月)
- 『I am a bear』――絵本通信(2009年2月)
- こどもの模倣と創造――魂のゆさぶりとほとばしり――(2008年6月)
- 絵本は思い出である――絵本通信(2007年2月)
- 親子の語らいを大切に――絵本通信(2006年2月)
- 年長児の劇の練習について――生涯の宝を育てるために――(2006年2月)
- 絵本の貸し出しについて(2005年10月)
- 訃報のお知らせ(2005年9月)
- 絵本を読むということ――絵本通信(2005年3月)
- 生活発表会を終えて――皆で心を合わせ一つのものごとに取り組むこと――(2005年3月)
- 自立の一歩一歩(2004年9月)
- キャッチボールの思い出(2004年7月)
- 絵本通信について(2004年4月)
- 絵本と子ども――絵本通信(2004年3月)
- 『むかしむかし』──絵本通信
- 子どもと遊び――大人の幸福感を照らすもの――(2004年1月13日)
- 子どもたちの遊び(2003年12月17日)
- 感謝!――ふれあいバザーのお礼――(2003年12月8日)
- 子どもたちの自信を育てるために (2003年11月5日)
- 子どもの「表現」──出さなかった一枚の「絵」──(2003年7月10日)
- 子どもたちの「ものがたり」──みんないつも一生懸命── (2003年6月30日)
- 「印象」と「表現」──父親参観を終えて (2003年6月17日)
- 叱ることと励ますこと (2003年6月17日)
- カプラで遊ぼう (2003年6月5日)
- 子どもたちを育てる「場」 (2003年5月6日)
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2010年8月6日 | コメント/トラックバック(0) |
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叱ることと励ますこと──家庭訪問を終えて
前回に引き続き、家庭訪問で頂いたご質問へのお返事パート2です。今回のテーマは、子どものしつけに関するものです。教育以前の問題として、善悪の観念を子どもにどのように教えるのか、当園の考えを以下に述べたいと思います。
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2010年8月1日 | コメント/トラックバック(1) |
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