お山の絵本通信vol.17

──なつかしい絵本と先生のこえ──

『バムとケロのにちようび』
文・絵/島田ゆか、文渓堂1994年

子ども達は、毎日おうちからいろいろな絵本を持って来てくれます。私も読んだことのない子ども達の大好きな絵本との出会いは、私にとっても大切なものです。

私がバムとケロに出会えたのも、一昨年前1人のお友達が『バムとケロのにちようび』を持って来てくれたからでした。子ども達は、絵本の中のバムとケロの楽しい様子を一つひとつ真剣に見入っていました。そして、にこにこのお顔で見ていたことが大変印象的でした。

そして次の日。今度はまた同じ絵本を、昨日とは違うお友達が持って来てくれました。

子ども達は、「昨日と同じ本や!!」と言いながら、じっと絵本を見て、次にバムとケロに起こる出来事を口々に楽しくお話をしてくれていました。それから早速本屋さんに行き、バムとケロのシリーズが他にもたくさんあることを知りました。

この絵本の中に出て来るバムは犬、ケロちゃんはカエルなのですが2匹は親子のようにも友達のようにも思われます。1ページ1ページが大変にぎやかで、細かい部分まで楽しくわくわくします。そして何よりも、愛情があふれている絵本なのです。バムとケロちゃんの他にも色々な虫や動物が出て来ます。1匹ずつに豊かな表情があり、その表情を見ていると温かい気持ちになります。

子ども達から教えてもらった大好きな絵本です。

文章 Rumi先生