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2018.04.27

4月27日(金) / シャクナゲ🌺 “ブルーファンタジー”・きゅうりを植えよう!(年長クラス)・トウモロコシ🌽を植えよう(年中クラス)・この虫🐛はだれ?

 <シャクナゲ “ブルーファンタジー”> ツツジ科 学名 Rhododendron spp 原産地 中国雲南省~ヒマラヤ

お庭の宝石とも言われる西洋シャクナゲの一つ、こちらは先日の植物園親子遠足の日に満開だった”ブルーファンタジー”という品種。ブルーファンタジーと言うだけあり青味がかった紫系ピンク色がとても魅力的で、中心部の黄味がかった色合いとの配色バランスが麗しいほど美しく見えます。自然が生み出す色のバランスとは、どうしてかくも素晴らしいものかしらと感じ入ります。

シャクナゲは常緑性の花木で、ヨーロッパのお庭では春を咲き誇る美しさが大変見事だと聞いています。シャクナゲの原種は19世紀半ば、世界を回るプラントハンターによって中国から西ヨーロッパに渡り、その美しさと豪華さで当時の人々を驚嘆させ、数多くの交配が行われてきました。私の手元にある書籍「プラント・ハンター物語 ~植物を世界に求めて~」の表紙にもヨーロッパの山岳峰の絵をバックに一本のシャクナゲの花が描かれています。長崎の出島に滞在しオランダ商館所属であったシーボルト(植物採集家であり眼科医)も数多くの日本原種の牡丹や椿の苗木を本国に持ち帰ったことで有名ですが、シャクナゲを初めてヨーロッパに伝えたのはイギリス人のジョセフ・フッカー(1849年)で、シャクナゲの細密画(ボタニカルアート)を描き本を出版し話題となりました。そしてその種子は王立植物園で大事に育てられ1853年に見事に開花したそうです。日本シャクナゲも楚々として美しいには違いありませんが、ヨーロッパで品種改良された結果、このように華やかな西洋シャクナゲの数々を身近な植物園で鑑賞することができたことに深く感動しました。花言葉は威厳、警戒、危険、荘厳。園のひみつの庭には、ただ今西洋シャクナゲ”太陽”が満開です。
   
     “ブルーファンタジー” ユニークな形のつぼみがたくさんついています🌺

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きゅうりを植えよう!(年長クラス)

また今年もお野菜苗を植える季節がやってきました😊。少しでも早く植えましょうと4月早目を皆で画策しますが、新年度一カ月目はこの時期がやっとです。一週間前には先生達と有機石灰を土に加え、畑にするエリアを数日に渡り開墾しました。今回は年中クラスがトウモロコシを植えることになりましたので更にエリア拡張となり、きゅうりの畑エリアとともに十分に下地作りをしました。さて、4月お誕生会を終えて先に年長クラスがひみつの庭へ入りました。

25日(水)に届いたきゅうりとトウモロコシ苗を庭に運びます。きゅうりの品種は今年も”夏すずみ”。昨夏もまっすぐの立派なきゅうりが成りましたので同じ品種にしました。

つきAぐみは円形の畑に10株ほどを植え込みます。当日朝からも土にシャベルを入れ、ざっと土を掘り起こしたところに更に新たな土を加え、子ども達は素手で土をゆっくり混ぜ合わせています。

こちらはつきBぐみの畑エリアです。早、要領を得た子ども達は黒い土をふんわりした土に、また美味しいお野菜を育ててくれる土壌になるようよく混ぜています。

すぐ横にワイヤーフェンスがあるのでここにきゅうりはツルを巻きつけることができます。さあ、追加の土が入りました。

土の塊があれば手でほぐし、ゆっくりと子ども達の手で混ぜていきます。子ども達の手はつないだり、描いたり、触れたり、さまざまな事を成しますが、お野菜を育てることもこなします。

やわらかくなったかな~? やわらかくなった土のお布団でお野菜の赤ちゃんがのびのびと手足を伸ばすことができるかな~?

さて、きゅうりの赤ちゃん苗を植えましょう。      手でほぐした土の中に穴を開けましょう。

少し大き目の穴を開けたら苗をポットごと入れてみるとゆったりと入りましたね。OKオッケー。

それではポットを苗が傷つかないようにそっと逆さまにして、ビニールポットを外すとほうら、白い根っこが育っていました。

土を落とさないように中に真っ直ぐ入れてあげて、まわりから優しく土をかけてあげます。

同じ間隔を開けて植えるにはどこに苗を植けばいいかな? 予めポットを置いていきましょう。そしてBぐみさんの畑もやわらかくなりました。

ではみて下さいね。みんなの手で穴を開けてあげたら、中にそっと入れて土をかけてあげましょう。

こちらはAぐみさん。お友だちと協力して植えています。穴を開ける→ポットを外す→中に入れる→土をかける、この一つずつがとても大事で、苗の土が崩れてしまったり、茎がポキッと折れてしまうこともあります。

すでにお水入りのバケツが到着して手ですくって苗の株元へそっとお水をあげています。

お水は葉っぱの上にあげる? みんなはどこにあげればよいのかをもうしっかり知っています。子ども達の手ですくったお水がやわらかな土にゆっくりと浸み込んでいます。

Bぐみさん。こちらは細長いスペースの畑なので苗をどのように植えたらいいかな? みんなで考えてみているところです。

そして、まず奥の方から植えると手前を先に植えるより植えやすいと発言してくれた男の子。早速奥の方にポット苗を間隔を開けて置いていきました。手前に植える子ども達は暫し待機中。

そう、この辺ね、よくほぐれているので土も柔らかく、子ども達の手が穴を開けていきます。

そして、、、

苗をポットからそっと外しています。昨年はスイカ🍉を育てた年長の子ども達です。そっと土の中に入れてあげます。

Aぐみさんはお水やりに専念中です。          手前に植えています。      

小さな植物の命を扱う作業でもあり、仲間と力を合わせて一つずつ丁寧な作業です。

野菜が植わる土を心を込めてつくり、野菜の赤ちゃん苗を土の中に収めてあげる一連の作業を子ども達はどんな思いで行っているのでしょう。真剣な面持ちを見て想います。

こんな風にね、そっと外してね、、           そっと土をかけてあげる優しい手が見えます。

ピッチャーに水を入れてきました。そっと株元へあげています。植えたらお水をあげる、乾いたらお水をあげましょう。

苗を植えたら雨の日以外はお野菜ものどが渇きます。午前中に畑に来て土が乾いていたら、たっぷりとお水をあげましょう。

自分が植えたきゅうり苗に、お友だちが植えた苗にもお水をあげています。

ほぐしたばかりの柔らかな土はお水をぐんぐんと吸い込んでいきます。おもしろいほどです。

無事、つきぐみ両クラスが苗を植えられました。毎日のお世話が欠かせません。花が咲いてそのあとに実ができる過程をみんなで大切に育てていきましょう。
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トウモロコシ🌽を植えよう(年中クラス)

同日11時頃。未就園児親子の園庭開放が真ん中の園庭では行われている最中です。続いて年中クラスがトウモロコシ🌽に今年挑戦します😊

芝生エリアと元々はクローバーエリア🍀を仕切るためにエッジが入った場所ですが、そのエッジを挟んで変形畑を作りました。

トウモロコシ品種は”ゴールドラッシュ”。甘~くて生でもいただけるとのことで調達しました~🌽

深く耕して畝も立ち上げて何とか準備完了かな。さあ、年中クラスがやってきました😊

では、みんなで畑をぐるりと取り巻いて座りましょう。

目の前に広がる土を前に、上から落ちてくるクスノキやナナミノキの葉を取り除き、土をほぐしていきましょう。土の塊があればそれも砕いて細かくしましょう。

新たに少し拡張した畑なので何か出てくるかも知れません。「こんなのあったよ」と手にしたものは真上の大木メタセコイヤから落ちてきた球果のマツボックリでした~。よく見つけたね。いまメタセコイヤのマツボックリが辺りにいっぱい落ちていて集めて遊ぶ子もいます。

新しい土を追加でいれま~す。

新しい土と混ぜ合わせてまたやわらかくしてくださいね~。「ほら、こんな手になったよ」

端っこまでたっぷりと土を入れます。さらにたっぷりの土を受けて、手でまぜま~す!

土を手で混ぜる作業はとても気持ちのよい感覚です。さらりと柔らかいのでお砂場の砂よりも気持ちがよいかも知れません。

柔らかく気持ちがよくて、五感のうち手で触感を楽しむことができるという一石二鳥。手もまっ黒に。

トウモロコシのラベルを見て、「これ、葉っぱだけなのにトウモロコシができるの?どうやってできるの?どこにできるの?」など少し心配そうにたずねています。トウモロコシを植えることを昨日からとても楽しみにしていたというKくんです。疑問点が自ら発言できる、素晴らしいことです。

「だいぶ、つちがやわらかくなったよ~」          「てもこんなになったよ~」

見るからに柔らかそうになってきた畑の土。年中クラスのトウモロコシ畑ができあがりつつあります。

みんながこれから植えるトウモロコシ🌽、ぐんぐん背が伸びてこのくらいになるかな?!甘~い美味しいトウモロコシが夏にできたら嬉しいね。では苗を一人一つずつ大切に植えましょう!

いつもと同じくポットを逆さまにして外して、手で穴を大きく開けたところに、、

そっと入れて、、

まわりの土を真ん中へ寄せて、、

優しくトントントン、できあがり。

さあ植えましょう。

まず穴を開けて。

植えたよ。

笹のような細い🍃葉っぱですがしっかりした苗です。

こんな感じ。 あま~いスイートコーン🌽

みんな頑張って植えましたね。このままでは大きくなれないので、これからどうしてあげるといいのかな? そう、毎日お水をあげて下さいね。

年中クラスのトウモロコシ苗を植えることができました。お休みの人の分も植えました。来週は年少クラスが🍅苗を植えます! 入園後まだ二週間ですが、保育の中でこんな作業もできるようにクラスのペースが少しずつ出来上がってきました。みんなお楽しみに。

年長、年中クラスの畑を整えた後、園長室に戻ってくるとすでにお客さんの姿がありました。数名は図鑑を見ながら談義中です。そこへ年長の男の子Jくんが。
「せんせい、きのうしょくぶつえんにいたようちゅうはあれからどうなったの?」と。そう、その幼虫は、同じ年長児のTくん親子が桜の木の下を歩いている時にTくんのリュックに落ちてついていたものだそうです。見るとそれは緑色がきれいな幼虫でした。

袋に食草と思われるサクラの葉とともに入れてありましたが、そのまま幼稚園で育てる流れ(ご希望)になったところで、Jくんは植物園から幼稚園まで幼虫を連れて帰る方法についてとても心配してくれたのでした。
「せんせい、きょうはなんできたの?(どうやって帰るのか)」と聞くので、「taro先生と車で来たのよ」と言うと、
「くるまか。くるまは(中が)あつくなるからあまり(この子に)よくないな。そう、ほんとうはじてんしゃがいちばんいい。ふくろをこのくらいあけてかぜがはいるようにしておく。そうするときもちがいいから」

とまるで幼虫の気持ちになってのアドバイスがありました^^。そして、微笑ましいアドバイスを頭に響かせながら遠足の日は帰りました。帰宅後の様子は後ほどにありますのでご興味があればご覧下さい。

こちらも年長の子ども達が何やら話し合い中です。

こちらは別件。最近よく園内で見かけるまっ黒の昆虫を再び見つけました。過日Jくんが見つけたものと同じです。そうそう、これやな。

ゴミムシかゴミムシダマシか詳しくは不明ですが一応ゴミムシだろうとなっています。しかし、図鑑を調べても同じものがいないので実はゴミムシではないかもと不思議に思っています。
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この虫🐛はだれ?

植物園ではパッと見たところ、大きさからしてきっとスズメガ科のまだ小さめの幼虫だと思っていました。

〔桜の葉〕

サクラの木から落ちてきたようでした。サクラの葉が食草のスズメガの幼虫はよくいます。きっとその一種だと思っていたのです、、どう見てもスズメガの幼虫だと思うでしょう。でもまったくサクラの葉を食べません。幼虫は実はとても大食漢で適切な食草を入れるとすぐに食べ始めますが、その気配すらなく動き回ります。この忙しなく動き回るという動作は今までの経験では、

1.蜂などに托卵されている
2.土にもぐって蛹化する前

なので、心配になってきました。まだ小さめなのでスズメガ科の幼虫ならば葉をたくさん食べてもっと大きくなるはずです。よく調べてみようと園長室に移動し幼虫図鑑を開けると、何とスズメガではありませんでした~(@_@)。スズメガ科のページには見当たらず、何とヤガ科のページに同じものを見つけたのです。

その名前は「ナンカイカラスヨトウ」。ヤガ科は褐色系が多いようでしたがこんなにきれいな緑色なので驚きでした。

説明には、この幼虫・成虫の生態については「あまりよくわかっていない」とあり、オオシマカラスヨトウという同じヤガ科の幼虫と非常に似ているようです。「グミ科のアキグミから採集された幼虫から本種が羽化した例がある」と記載がありますので、早速アキグミの葉を採ってきて入れましたが食べません^^;

〔アキグミの葉〕

こちらがアキグミの葉です。一見食べてくれるような様子に見えますが結局食べてくれませんでした。右上写真は近種のオオシマカラスヨトウ。説明にクヌギ、コナラ、アラカシ、アベマキ、エノキとありますので全て順に入れてみることにしました。

食べないと元気がなくなり、明日再会するのを楽しみにしている子ども達が会えないかも知れない、ということも気になります。

左から、サクラ、エノキ、アキグミ、ツバキ(ネット検索で食べると掲載有り)、コナラ、ナワシログミ。追加でアラカシ(撮影なし)、アベマキ(撮影なし)。園内を歩き回って葉を採取してきました。

〔ツバキの葉〕                    〔ナワシログミの葉も追加〕

はじめは幼虫は袋に入っていて、植物園で子ども達が一緒に遊んでいたから緊張していて(疲れていて)食べられないのか?とも思いましたが、すでに日は暮れてケースは静止させたままなのでそれは違うでしょう。

すでに夜遅くなり、🐛はツバキの柔らかな葉を敷布団に、ナワシログミの葉を掛け布団にして中でそっと休んでいる様子だったので、明朝にどの葉を食べているのかを確かめることにして休んだところ、朝になって見ると何と(@_@)!、二枚の葉を隙間がまったくない状態にしてマユを作って蛹化していました! 日中、園で子ども達も隙間から覗こうとしましたが少しの隙間もなく、ピッタリと葉をフタにして動かなくなってサナギになっていたのでした。

葉をどれも食べなかったのはお気に入りの葉がなかったからではなく、すでにナンカイカラスヨトウとしては終齢幼虫になっていて、次はサナギになるための準備をしていたのだろうと思われます。潜る土がなければ葉の中でもマユを作ることがあります。植物園でポトリとTくんのリュックに落ちてきたのはサナギになるためにそろそろ潜ろうとしていたところを落っこちてしまい、運良くリュックに助けられた、ということなのだろうと推測して落ちにしました。ただ一つ気になるのは、枝から幹を伝って下りてくるのではなくポトンと落ちてきたところです。コマユバチなどの寄生蜂に托卵されていることも考えられます。昨日からこの幼虫についてずっと気になっていた子ども達にも説明をして暫く園長室で様子をみることになりました。上手く羽化できることを願います。
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植物園にて~

黄色が美しいキングサリ。いつか植えたい。

その下にいた可愛いcat。

花を見上げて。

たんぽぽの群生。

綿ぼうし。
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本日は園内通信「お知らせ15」「お知らせ16」「お知らせ17」「お知らせ18」「お知らせ19」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ15」
◇ 家庭訪問日程のお知らせ
「お知らせ16」
◇ 「ひみつの庭」の”ママの日”スタート 5/22(火)~
「お知らせ17」
◇ グループ変更およびカプラ2スタート 5/17(木)~
「お知らせ18」
◇ 夏用スモックご用意のお願い
◇ コップ、歯ブラシ・日除け帽子について
◇ 園児名簿関連
◇ お山のミニミニ幼稚園について
「お知らせ19」
◇ 出席カード月末お預かりについて
◇ 月末お持ち帰りについて
◇ 送り迎えについて

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