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2016.06.01

6月1日(水) / ホスタ “フランシスウィリアムズ” ・ひみつの庭の”ママの日”だより(5/31(火)記録)

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  <ホスタ ”フランシスウィリアムズ”>
   ユリ科  原産地 東アジア全域  学名 Hosta ‘Frances Williams’
   1986年F.&C.Wiliams作出  H.‘Elegans’の突然変異種
   (学名のHostaはオーストラリアの植物学者N.T.Host氏とJ.Host氏に因む)

ビオトープが完成した後、初期の頃に植えたのがこちらのホスタ。冬~春は落葉期で何もなくなりますが、年々株が大きく成長し今年も鮮やかなグリーンの葉がまわりを明るくしてくれています。橋やお寺の欄干に取り付けられる擬宝珠(ぎぼし)の形と似ていることから名付けられたので和名はギボウシ。そう言えば、ビオトープに来たトンボの休憩場所にもなっていますが、御影石の擬宝珠がビオトープ中ほどにあります。
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日本では江戸時代からホスタの園芸種が作られていましたが、江戸後期にはシーボルトによって欧米に紹介され今では世界中の庭で植えられています。花言葉は「落ち着き」「沈静」。パーフェクトプランツとも呼ばれ、空いたスペースにはギボウシを植えるとよい、とも言われます。和風、洋風どちらの庭にも植えられる上、日陰のシェードガーデンにもとても似合います。もうすぐ淡いラベンダーカラーの花が涼しげに咲いてくれるでしょう。
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ひみつの庭の”ママの日”だより(5/31(火)記録)
昨日は日中は30度近くなり快晴の日和でした。いよいよ予定していた芝生のエアレーション作業が始まります。
ガーデナーママことFママによる作業手順としては、
 1ーホウキで堆積した枯れた芝をかきだす
 2ーローンパンチ等で穴をあける
 3ー肥料をやる
 4ー目土を入れる
という順番です。

芝生が薄くなっている箇所があるため種蒔きの手段もありましたが、一応まんべんなく生えているので以上の方法で手入れをすることに。

思い返せば数年前。園の理事会で「園庭をすべて芝生にされたらどうでしょう」と提案されたN先生。先生の留学先のスコットランドではあちこちに芝生地が多くあり、子ども達や学生はその上で伸びやかに気持ちよく過ごしていましたから、とお話が出たことがありました。その言葉をひみつの庭づくりの際に思い出し、現在のビオトープの場所にあった土を盛って山をつくり(築山)、その築山を芝生地にするアイデアが浮かびました。そうして一年目二年目の夏には特に手をいれることなく青々とした芝生が育ち、その上で寝転がったり、転げ下りたり、また秋にはグラスホッパーと戯れる子ども達に目を細めていましたが、三年目の春には驚くほど芝生が生えなくなりました。特に冬の雨や雪のあと、子ども達が遊んだあとの築山のすそ周辺は泥のぬかるみとなり、芝の根ごと抜けてしまうことも度々でした。土壌の排水の問題もあります。その辺りを継続してFママと談義を重ね、手入れをしながら現在に至ります。
「芝生は植えた年と次の年くらいはそのままでも綺麗ですが、その後がなかなかどこも難しいようです」と施工された方が仰った記憶がありますが、それはこのことなのだと思い至ります。育てつつ、使用しながらメンテナンスを施す。確かに御所などでも芝生養生中と書かれた看板があり、ケア中のエリアを見かけることがよくあります。
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足元に左右二箇所穴が空いたローンパンチを使用し、ママ達が芝生のエアレーション作業をされています。年々土壌が固くなり枯れた芝生が堆積して芝生地も少しずつ老化しますが、それを防ぐために芝生に穴を開け、酸素を供給しやすくし、新たに肥料、目土を充填します。  傍ら、ママの日の用具置き場にあるほうきの吊り下げフックを取り付け中のGママ。立てておくとほうきの先が反ってしまうのが気になっており、手に入れた強力マグネット^^で吊り下げることが数ヶ月間課題のまま出来ずにいました。それをこの日ママにお伝えし、暫くして振り返った時にはすでにフックは勿論ほうきが全てかけられていた!という、驚きのスピードで作業が終了。その早業には圧倒され驚くばかり!有難き幸せ。ほうきが12本すべて掛けられるようになりました。
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この作業で通気性、排水性が改善され、芝生の根の発生も促進し、芝生が若返りますよう願いを込めてのエアレーション パンチング。  自由あそびの時間、ママ達を見つけた年長児Fちゃんが急ぎ足にひみつの庭に向かっています。
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「わたしもさせて!」と言う声が聞こえてきそうです。Fママ、Nママ、Mママ、Sママ、次々とパンチングを継続されています。子どもの睡眠のこと、お食事のことなど、いろいろとお話をしながらの作業が続きます。
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Оママがご自宅庭の芝生の根付きをご持参下さいました。葉を拝見したところ長い葉なので西洋芝かと思われます。生えにくいところに元気をいただけるよう頂戴しました。 一方、エアレーション後の穴に入れる目土、肥料の準備をされているKママ。一輪車の上は25ℓの土を一度に広げられ便利です。地面で作業をするより腰を曲げなくて済みます。
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芝生について打ち合わせ中。  お庭によく遊びにくるネコのムーちゃん。もう帰るのかな。今日もカエルを追いかけたのかな?
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北側エリアを熊手でお掃除中のKママ。大木のナナミノキがさらに大きくなり、黄色い落ち葉が今も始終落ちてきます。打ち合わせ中のFママと私。作業しながら築山の様子をみて次を段取りします。
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パンチング作業のあと肥料を投入して上から目土をいれていきましょう。肥料は以前の固まったものをほぐしてみつつ・・
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新たな肥料をを加えて混ぜ準備OK。
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エアレーション パンチングが続いています。まるで子ども達が植えた野菜の土に入っている肥料のような形に土が型抜きされて出てきます。ちょうどチョークのような土の塊です。それを見つけた子ども達は「ひりょうがいっぱいでてきたよ」と言っていたとtomomi先生。
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Iママ、ハーブエリア前を熊手で落ち葉集め中です。 たくさんの穴が空いて空気の通りがよくなったように感じるひみつの庭の芝生築山。
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この時間帯は自由あそび中の子ども達。虫さがしをしたり、大縄跳びをしたり、思い思いに過ごせる時。
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庭の入口トピアリーの足元の落ち葉を有難うございます。 有機肥料なので少しにおいがありますが気になるほどではありません。芝生の生育によく効いてくれますようにと願いを込めて。
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パンチング作業中のママのお話では、「土が硬いところはあまり芝生が生えてなくて、柔らかいところは青々としていますよ」とのこと。なかなかよく気がつかれます。つい重ねて考えてしまいますが、それはまるで人間の頭皮と同じ様ではありませんか。頭皮が固くて血流がよくないところとそうでないところでは発毛や髪質が違う、と考えると、やはり柔らかくしなやかで、強くなくてよいので弾力性のある体(頭皮^^)でありたい~、と考えてしまいます😊し、この築山も硬い部分をできるだけほぐし、空気、肥料、水分が入り込めて芝生が育ちやすいコンディションが必要になるのでしょう。  
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「いっこ先生が、『芝生がまくだけで蘇る土のリサイクル材!』というネーミングにやられて買ってしまいましたから、まずいっこ先生が穴を開けたところにそれを入れていきましょう^^」と仰るFママ。どうしますか~、これからみんなが驚くほど芝生がいっぱい生えてきたら😊😊。私は商品の宣伝マンではありませんが、これはきっと特別の肥料!
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築山のすその方や大木カシの周辺もパンチング。 ビオトープの向かい側ではウッドデッキとフェンスの間の草抜きをされています。
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丸窓下のベンチであそぶ子ども達。              グローブジャングル しゅっぱーつ!
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ベンチの下でおうちごっこかな。靴をきちんと揃えています。ごっこあそびは子ども達は大好きです。年齢により楽しみ方が違いますが、頭の中でイメージし、社会性や言葉の力を高める大事なあそびです。自分の思いを言葉で伝えつつ、お友だちの話を理解してコミュニケーションを重ねます。私達大人としては、子ども達の発想を見守りながら一緒になって楽しむのも一つです。
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まわりの樹木の影が芝生に写っています。エアレーション作業ももうすぐ終盤を迎えます。
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ダメージの場所に丁寧に肥料を入れるママ達。 年長児Iちゃん。お野菜が大きくなったね。これは年長さんが植えた枝豆。なんと葉と葉の間には小さな赤ちゃん枝豆ができかけています。
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そろそろ特別の肥料(土壌改良材)が行きわたった頃をみて、本来の芝生の肥料を撒いていきましょう。
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Оママご持参の芝を丁寧に植え込み中。上手くつきますように!  Оママのお話をうかがっているとお宅では冬場はまったく生えていないとのことなので、ご自宅は西洋芝かと思われます。西洋芝は野芝より葉が長く寒さに強く、野芝などの日本芝は暑さに強い芝です。
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さて、次は目土を細かな目のフルイに入れて築山で振るってはと考えましたが、ゴムバケツのタブトラッグスに入れてそのまま振るった方が上手くいきそうです。一人約1㎡分ほどずつ肥料を撒いていきます。
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てみ、ゴムバケツに入れた目土を芝生全域にパラパラ撒きます。 ママを見つけたSくん、仲良く一緒に作業中。よかったね。
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ひみつの庭入口サークルコーナーの芝生にもエアレーション後に施肥中。まんべんなく肥料→目土が撒けたらあとは優しくたっぷりとホースリールでお水をまきます。この日は解散後に十分に水をあげて下さいました。私が夕方に来ましたらしっとりと芝生地が水を保ち、空気と肥料を浸み込ませながら柔らかくなり築山、サークルスペースも喜んでいるようでした。
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お昼いっぱいまでの作業、お疲れ様でした。ご多用の中お時間を頂戴し有難く存じます。夏~秋には緑に輝く芝生で子ども達が素足であそべるよう準備が整いました。あとは暫くの期間、大切に保護しながら生育をみてみましょう。養生中ではあっても勿論、今日もお野菜のお世話をしに各クラスが注意しながら入っています。いちごは葉や実の成長を観察する中、先日はいちごの絵を各クラスで描いてみました(年少児)。今後は実を収穫し少しずついただきながら食育につなげます。年中さんが育てているピーマンは現在白い小さな花が咲き始め、その後は甘いかわいらしい実がなる予定です。年長さんの枝豆はとても小さな赤ちゃん豆の成長がこれから楽しみです。年中さんが植えた朝顔は、蔓が伸び始めた頃をみて園庭の砂場横で緑のカーテンに仕立て育てる予定です。

*本日6月1日(水)は、昨日はこれませんでしたがと3名のママが園庭のお掃除に来て下さいました。皆さまのご協力に感謝申し上げます。

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